▼2016/12/28:ロマニSS
終局バレ含みます「いってらっしゃい。今回も気をつけてね。危ないと思ったらすぐ隠れて身の安全を確保するんだよ」
いつも私の身を案じながら背中を押してくれた貴方は少しずつ、それでいて確実に近づく死への恐怖を押し殺していたのでしょうか?
「今回は特に危なかったね…君が無事帰還してくれてボクもダヴィンチちゃんもホッとしているんだ。よく帰ってきてくれた、おかえり」
優しい顔で出迎えられた後、私室で彼の淹れてくれたコーヒーを飲む。
初めて飲んだコーヒーの苦味に顔を盛大に顰めた私にあたふたとしながら砂糖とミルクを取り出してたくれたのを昨日の事のように鮮明に覚えています。
偶には私が淹れましょうか?と切り出した時、コーヒーに関してはボクに任せておいて!と胸を張りいつになく自信満々に言葉を返した貴方に笑みを漏らしましたね。懐かしいです。
ーーー私達は全てを終えた。輝かしい太陽と地平の彼方まで伸びる青空が目に痛い。
いつも響いていたはずの出迎えの声はなく、私室にコーヒー豆の匂いが立ち込める日は二度と訪れない。
揺るぎのない現実が時間の経過と共に胸を刺し抉り、行き場を無くした哀愁を胸に抱いたまま私はロマニ・アーキマンの居ない
彼女達がレイシフトして定礎復元する度自身の死へのカウントダウンをより身近に感じていたのではないかな…それでも笑顔で最後まで隠し続けて送り出してくれたロマニはとても強い人だと思うのです