ねた

▼2017/01/05:夢でマーリンと邂逅する

ちょっと長いので追記から
時系列としては本格的に姿を見せる6章より前の話


「君は怖くないのかい?マスターなんて重荷を突然背負わされて逃げたいと思ったことは?」
一面を赤い花で埋め尽くされその花弁が舞う不思議な空間に私は居た。
ここはどこ?誰かの夢の中かなと辺りを見渡していると長い銀の髪を風に揺らす男性が現れた。
怖くないかという彼の問いに私は即座に首を振った。
レイシフトを幾度重ねてもそこで待ち受ける強敵との戦闘、傷付き倒れゆくサーヴァントの姿に何度目を逸らし耳を塞ぎかけたか。

「私はきっといつまで経っても恐怖を感じ続けると思います。未だに戦闘にも慣れない未熟なマスターだし、代わりが居るなら今すぐにでも逃げ出したい。…だけど私達を信じて力を貸してくれている英霊達の恩に報いる為にも、私はこんな中途半端なところで全てを投げ出すわけにはいかない」
「…それが君の答えなんだね。思っていた以上に骨のあるお嬢さんのようだ。こうして直接話してみないと分からない事も沢山あるね」
「直接、かどうかは分からないですけど…確かにその通りですね」
うんうん、と何度も頷く男性の周りを一層強い風と花弁が舞い上がる。
あまりの強さに目を閉じた一瞬の間にその男性は跡形もなく消え去っていた。

「それじゃあまた縁があれば。その時まで息災にね」

(この1件を期にマーリンは彼女の事を気に入ってファンになる流れ)

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極夜