▼2017/04/07:オジマンSS
ネフェルタリ生まれ変わり主との出会いリクの練習がてらに書いたので短い中途半端
褐色肌の男性が目尻を下げ優しい眼差しを向けながら語りかけている。
彼が何を言っているか全く聞こえてこないのに夢の中の私は彼が何かを発する度に笑うような仕草をしたり、相槌をうっているのだからおかしな話だ。
1歩先を歩いていた男性が歩みを止め私の髪を撫でながらゆっくりと唇を動かす。
彼が発した単語を反芻し言葉にしようとした直後、腹部に小さな痛みが走った。
「フォウフォーウ!!」
「フォウくん…もしかして起こしに来てくれたの?」
言葉を肯定するように鼻を鳴らしたフォウくんの柔らかな毛を堪能しお礼を述べてから、何かに引き寄せられるように部屋を出た。
気が付くと私は召喚陣の書かれた部屋に佇んでおり既に何者かが召喚されようとしていた。
莫大な魔力が蔓延し揺れる部屋から退出しようと扉に手をかけたが、びくともしない。
部屋から出ることに頭がいっぱいになっていた私は現れ出た英霊の存在にすら気付いていなかった。
「余が再び召喚される日が来るとはな…不敬者の命、余の手で貰い受けてやろう」
「なぜそこまでご立腹なのか分かりかねますが一旦落ち着きましょう?話し合えば分かる…ひぃっ!」
煙の切れ目から伸び出た杖のようなもので顎を固定され、いよいよ泣きたくなってくる。
ただこの部屋に足を踏み入れただけで理不尽に怒られ、今まで体感したことのない純度100%の殺意を浴びせられながら涙を流していない私を褒めてほしい。
「…………か?」
「は、はい?」
「余が見間違うはずもない。絹のように美しい黒髪、穏やかな色を帯びた瞳…輪廻転生を経たか」
杖をおろした男性に腕を引かれ、体を彼に預ける形になる。
名前すら知らぬサーヴァントに無防備な姿を晒しているというのに抵抗しようという気は一切湧かず、知らぬ間に彼の背中に手を伸ばしていた。
「……ラーメス」
口から漏れ出た言葉の意味を知らないまま私は不意に意識を失った。
(先まで浴びていたオジマンの殺意に耐えきれず気絶)