ねた

▼2017/04/29:バッドステータス

吸血行為をすると中確率で誘惑状態にするという美味しすぎる設定に食いつかずにはおれなかったヴラドSS
誘惑してしまうって良いですね、素晴らしい( *ω* )

私との間に堅固な壁を築いていたヴラドさんの態度が最近目に見えて柔らかくなってきた。

「余が特別に許す。存分に触れるがよい」
瞳を輝かせ巨躯に飛び込む。
緩やかなウェーブを帯びた色素の薄い長髪は見た目以上にサラサラとしていてずっと触っていても飽きが来ない。
黒衣に顔を埋めると清涼感のある香りと共に薄らと血の匂いが鼻腔に広がった。

「気が済んだようだな。では……それに見合うだけの代償を頂こう」
「は、いッ…?!」
目の前に居る男が牙を穿ち人間の生き血を啜る吸血鬼、悪名高きヴラド三世だと失念してしまっていた。
襟元を広げられ寒さと涼しさの中間点のような感覚に襲われ身を固くしている合間に走る鋭い痛み。
身を捩りヴラドさんから距離を取ろうともがけばもがくほど拘束の力は強まっていく。

「ふむ…貴様の血、中々に余の好みであるな」
「あ…?ふ……ぅ」
「状態異常にかかったか」
彼女の肩を優しく押し、覆いかぶさるとギシ、とスプリングが響いた。
とろんと熱に蕩けた瞳でヴラドを見つめる少女の呼吸は荒く、頬は薄紅色に染まっている。

「ヴラド、さ…ん…あ、ついです…」
「今楽にしてやろう。大人しくしていればすぐに終わる」
小さく開いた首筋の穴に舌を這わせ少女の衣服に手を掛けたヴラドの瞳が怪しい光を帯びた。

Prev | Next

極夜