ねた

▼2017/06/14:ジャンヌオルタSS

※やや百合(キス描写があります)
※夜這いと言う名の忠告に来たみたいな話
大丈夫な方のみ追記からどうぞ!

よく分からない圧迫感と窮屈さ、身動ぎがひとつも取れない事に疑問を抱きながら瞼を開いた。
いつもと変わりない天井と、薄ら笑みを浮かべる竜の魔女がそこに居た。

「━━な…!?な、にしてるの?こんな拘束までして!」
「貴女って本当に平和ボケしてるわね、いつ誰に寝首をかかれてもおかしくないっていうのに。皆がアンタに従順で忠誠を誓ってるわけでもないのよ」
自由の利かない私の不様な姿にジャンヌオルタは妖艶な笑みを更に深め、白い指で顎先をを掴みあげた。
何となく嫌な予感がして身を捩ろうとした矢先、彼女の唇が荒々しく私のそれを塞いだ。

「もっと気を引き締めなさい。誰かがアンタを守ってくれるだろうなんて甘い考えは今すぐ投げ捨てないと死ぬわよ、冗談抜きで」
「それはわかった、けど……さっきのちゅーにはどういった意味があるの?」
「平和ボケしててお人好しが過ぎるバカマスターにちょっとした悪戯よ!何も意味なんてないんだから!拘束も今解いてあげるからさっさと寝なさい」
「よかったらオルタも一緒に寝る?ベッドも大きいし詰めたら問題ないよ」
「私の話聞いてた?それともアンタの頭は中身が詰まっていないのかしら。…部屋から出ていくのも面倒だし今日は仕方なく寝てあげるわ」
勢いよく体をベッドに沈め即座に背中を向けてしまったオルタにさっきのちゅーの仕返しのつもりで思い切りその背中に抱きついてやる。

「いくらアンタでも調子に乗ってると燃やすわよ」
「そう言いながら私の手を力づくでも振り解こうとしないオルタが好きだよ」
「はいはい」
オルタの美しい白銀の髪に見惚れながら私は2度目の眠りに落ちた。
背中を向けている竜の魔女が赤面で固まっているなどつゆも知らず。

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極夜