ねた

▼2017/07/29:モードレッドSS

ナイツ・オブ・マリーンズの円卓を見ていてマスター礼装にもお揃いの物があればいいな〜という妄想から生まれた産物
ヤキモチを妬くモードレッドと鈍感なマスターの話(微百合?)

「こんな所に居やがったのか!心配かけさせやがって」
「ごめんなさい。さっき円卓の騎士達から贈り物を頂いたものだから……」
見慣れないワンピースがどこからともなく吹いた風でふわりと揺れる。
白を基調としたワンピースの中央に存在する大きな深い藍色のリボンと裾にあしらわれたリボンと同色のボーダーライン。そして腰に巻かれた獅子の刻印されたバックル。
マスターが身に纏っている衣類は先程見かけた円卓連中が着ていたそれと恐ろしいほどに似通っていた。

「こういうの着たことないから少し手間取っちゃって……どうかした?凄く顔が怖いよ」
「はぁ!?オレは元々こういう顔だ!自慢なら他の連中にしろよ。真面目に心配して探し回ってたオレがバカみてーじゃねぇか」
違う、そんな言葉を彼女に掛けたい訳じゃない。よく似合ってる、流石はオレのマスターだと喉元まで出かかっている本心を差し置いて漏れた言葉は、呆れにもマスターに幻滅したとも取れるものだった。

「モードレッドに一番最初に見て欲しくて急いで来たんだけど…やっぱり似合ってないよね。円卓の騎士達にはお詫びを添えて返しておきます」
「何でそうなんだよ!?誰も似合っちゃいないなんて言ってねーし!あいつらからの贈り物に喜んでるお前を見てたら無性にイライラしちまって……よく似合ってる、と思う」

しょぼくれていたマスターの瞳はモードレッドの一言で早々に輝きを取り戻した。
己の口から漏れ出た本心に口元を抑えわざとらしく視線を逸らしているモードレッドの胸に飛び込んだ少女の頬は薔薇色に色付いていた。

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極夜