ねた

▼2017/08/08:飼い犬には首輪を

術ギルSS
いつも通り咄嗟の閃きで書き殴っています
クオリティはご割愛

「今か、それとも今晩か選ぶがいい」
「私にノーという選択肢は…ないよね!知ってましたとも」
いきなり私室に押し入ってきたギルガメッシュから投げられた選択肢の存在しない問いかけに彼女は深い溜息をついた。
彼が何をしようとしているのか分からないが自身に害は成さないだろうと判断し「それじゃあ今」と返答すると突如ベッドに押し倒され、ギルガメッシュの胸板が目の前に迫る。

「(王様の言っていたのってこういうこと──!?)」
「痛みは一瞬だ。暴れるなよ」
右耳に添えられた指の先に光る何かに身を固くし、目を固く瞑る。
耳朶からじわじわと広がる痛みに瞼を押し上げ僅かに重くなった右耳に視線を向けた。

「存外似合っているではないか」
右耳から下がるピアスを指で弄びながらギルガメッシュは口角を上げた。
アメジストの宝石が埋め込まれた変わった形をしたそのピアスは目の前の賢王が付けているものと全く同じ物だ。

「これを私に?右側だけなのは何か理由があるの?」
「意味は知らぬか……深く考えず貴様は我に守られておれば良いだけの話だ」
「結局どういう事なのか全く分からないけど…ありがとう王様。これからもよろしくね」
「貴様がどうしても、と言うので付き合ってやっているだけだからな。勘違いはするなよ」
「(今までどうしてもなんて言った覚えはないんだけど……まあいいか)」
いつもより深い笑みを浮かべる賢王に自身も微笑を浮かべながら右耳に髪をかける。
指に触れたピアスがゆらゆらと揺らめいていた。


(自分の物だと周囲に知らしめると同時に彼女を守るのは自分だとアピールする賢王
右側のピアスには守られる者という意味があるようです)

Prev | Next

極夜