▼2017/09/15:王様はツン要素多め
ツンデレ英雄王とマスターの話素直になれない王様
「貴様の無防備さを目の当たりにする度、頭が痛くなってくるわ……」
動かし続けていた脚を止め、盛大な溜め息を吐き捨てる英雄王にエメラルドの瞳を向ける。
「何のことだと言いたげな目をしているな?先の事を思い返しても同じ事が言えるか」
「あっ…!」
エネミーから不意をつかれ背中に迫っていた凶刃を防ぎ、それを滅したのは紛うことなく目の前の英霊であった。
その光景を思い浮かべている事すらつつ抜けなのか再びギルガメッシュからそれはそれは深い溜め息が零れる。
「我にも常々背中を向けているが、いつその心の臓を我が武器が貫くとも限らぬぞ」
「うーん。それはないんじゃないかな」
「は?」
向き直ってギルガメッシュを見つめた少女は優しい微笑を浮かべている。
「王様ほどの優れた英霊なら警告を飛ばす前に私を殺す道もあったと思うの。だから王様が私を背後から刺す…のはないんじゃないかなって思ったんだけど違う?」
「ハッ…雑種らしい浅慮の極みよなァ好きに捉えるがよい。折角手に入れた玩具が早々に壊れては面白くない、ただそれだけよ」
「私、王様の所有物になった記憶は…」
「ええい!口を動かすより脚を動かさぬか!貴様のような凡人に従ってやってるだけ有難いと思えよ」
なんて理不尽な王様だ…口に出しかけた言葉を喉の奥に飲み込んで少女は歩みを進める。
彼女の後ろ姿に僅かに笑みを漏らした王もまたそれに続いた。