ねた

▼2017/11/16:ぽっきーの日!

掲載したその日がポ〇キーデイ!
俗世に染まりすぎた人類最古の英雄王の姿をご堪能下さい


この王様もすっかり俗世色に染まったなぁ。
腕を組んだ状態で出迎えたギルガメッシュにただいま、と言うために開いた口に宝物庫から取り出されたポから始まりキーで終わるお菓子を問答無用で放り込まれた私がいの一番に抱いた感情がそれだった。

「あ、これ黒箱のでしょ?私が好きなポ〇キー覚えてたんだ」
「……さて、どうだかな」
ギルガメッシュはプリ〇ツをポリポリと頬張りながら早く中に入らぬかと眉を顰める彼に続いて部屋の中に入る。
外気で芯まで冷えてしまった体がじわりじわりと温もりを取り戻していくのを感じながらコートに手を掛ける。

「わあ、これまた凄い量のポ〇キーを……」
定番の赤箱から可愛らしいピンク色の味まで無駄に種類豊富なチョコレート菓子の数々を見やりながら「開けてもいい?」と目で訴えると彼は即座に頷きかけ━━その口端を吊り上げた。

「それら全てを貴様にやらん事も無い」
「流石に全部はいいよ。ギルが買ってきた物でしょ?」
「まあそう遠慮するな。我が提示する条件を飲めば全てくれてやると言っているのだ」
「……その条件というのが非常に恐ろしいのですけれど」
自身の瞳と同色の鮮やかな赤いソファに私を押し倒しその上に覆いかぶさってきたギルガメッシュに本能が警鐘を鳴らしかけた時、口内にふわりとした甘い匂いが広がった。
それがポ〇キーなのだと理解するより早く私の唇は瞬く間に端を食べ進めてきたギルガメッシュの唇に塞がれていた。

「今日見た番組で取り上げられていた"ポ〇キーゲーム"とやらをしてみたが大した事も……貴様のその顔を見る事が叶ったのだ、存外悪いものではないな」
ギルガメッシュのいうその顔とはきっと熟れに熟れた林檎のように真っ赤に染まったそれなのだろう。
これ以上口を開いて欲しくない、何より真っ赤になった顔を見られたくないと背けかけた頬をギルガメッシュの指が捉えた。

「次は貴様の番だ。あまり待たせるなよ?」
ポ〇キーを咥え不敵に笑う金色には最初から選択肢など存在しない。
その事をよく理解している私は意を決して菓子の端に齧りついた。

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極夜