シチリアサマー
あらすじ
1982年イタリア・シチリア島、仲睦まじい大家族に囲まれた花火職人の息子ニーノ、シングルマザーの息子であり同性愛者であるが故に街でいじめられる少年ジャンニ
二人はある日バイクの事故から出会ったことをきっかけに友情を育むが次第に恋愛に変わる、しかしながら同性愛が異端の禁忌とされた二人の辿る結末とは……
実際に起きた事件をもとに描かれた本作
正直なところ同性愛が禁忌という感覚が未だに分からない自分、これは日本だからなのだろうか
まぁ勿論動物的本能として同性を求めるというのは欠陥であるといわれてしまえばそうかもしれないが、果たして禁忌かといわれればどうなのか
例えば日本の江戸時代より前には"衆道"といった文化があり、これは男色文化だ、それも男性同士の精神的な繋がりを示すものだとされていた…まぁそもそも宗教的価値観として日本には同性愛が禁忌的であるとは書かれてないからなのか?
まぁそんなこんなで毎度海外の"禁忌"にあたる同性愛には疑問を抱きつつ映画を見ていた
ジャンニは同性愛者(バイ?)らしく、面白半分でその事を伝えてしまった女友達のせいで街で虐められてしまうことに、笑顔ひとつも出ない彼は毎日母の恋人の男の家で暮らしてそいつの経営してるバイク屋で働いていた
そんな時彼を想う友人に無理に迫られてしまい逃げ出した際にニーノと出会う、ニーノは真反対の明るくていっつも笑顔のかわいい青年(いや少年か)で事故をきっかけに彼から仕事を紹介してもらい彼と仲良くなるにつれて笑顔がとても増える
良い友人だと思っていたが、次第に近い距離感に危機感を覚える母達、特にジャンニの母はそれがきっかけで息子の人生は滅茶苦茶で彼の友人であった子も破滅した、愛するのならニーノを諦めろと説得した上に、ニーノの母にも息子はゲイだと伝える
それまでジャンニに優しかったニーノの父や叔父も態度を豹変させて、ニーノは父の前で「気持ち悪くて仕方ない」「吐き気がする」と想いがないことを告げるが居なくなったあと一人すすり泣き、それを彼の甥っ子は外で静かに聞くというシーンが寂しかった
そして、ジャンニはニーノの叔父が連れてきた男たちに酷い暴行を受け道端で倒れる、街の人間は彼をからかったがボコボコにすることは無かった為にその姿に絶句し身動きが取れなかった、しかしそこを助けたのは女友達とその恋人?らしきジャンニに迫った男で、2人の助けた時の切羽詰まった表情はとても胸が締め付けられる。
この映画における花火とは感情だ
激しく情熱的であり恋をしてるとこも、美しいのに悲しいのも全部表現されている
そして距離の空いた2人はもう二度と交わらないかと思うがニーノはもう1人の叔父のアドバイスを受けて、もう一度ジャンニに会いにいく
人々がサッカーの優勝で盛り上がる中二人は抜け出して、互いを愛し合ってるのだと感じ合い、それを見た人々も静かにそれを痛感する
しかし2人の愛は禁忌であり、彼らはいつもの川で微笑みあった後、銃声が2発聞こえて物語は終わるのだった。
あまりにも呆気なく虚しい終わり方が辛い
しかし実際の事件もその通りで年若い同性愛のカップルが手を繋いで射殺されたところを発見されたらしい
愛し合うことが罪であるのがなぜなのか、誰かに迷惑をかけるのか?と毎度ながら思う、自分に理解できないことがあれどそれを潰す真似をする必要が?毎度こうした話を見る度に疑問を感じる
現実でも同性愛者に暴言どころかからかい混じりの言葉があるだけで気は悪くなる、愛なんてどんな形であれ奇妙で素敵なものなのにね