BLOG:主に映画感想とか(ネタバレあり)

2025/06/24 - 配信(ネトフリ)

君の心に刻んだ名前

あらすじ
1988年、戒厳令の解かれた台湾の、カトリック系の寄宿制高校
そこに少し変わった転入生のバーティにアハンは出会い、彼に恋をする
友人と接しつつも恋心のあるアハンは同性愛者が偏見の目を向けられていることを知り気持ちを密かに隠し彼との友情を重ねる、しかし男子校だった学校は男女共学となり3年生になったバーティは1年の女子と付き合い始めてしまい疎遠となる
カトリック系の厳しい学校で男性を好きであることが罪となるアハンはバーティへの想いを募らせるがその想いは実ることはなく、罪であるならばいっその事地獄に落ちたいと神父に懺悔する⋯

【予告】


ハッピーエンドでよかった
本当にここ最近みるクイア映画のバッドエンド1000%って感じだから辛すぎたよね

でもこの物語も終始ハッピーな感じではなく、どちらかといえばとても辛いシーンばかりで
ゲイであるアハンはずっとバーティに恋をしているけど、カトリック校であるが故に同性愛は罪であると教えられてきた彼は毎度その事を後悔し、なぜ普通になれないのか、なぜ人を愛することが罪なのかとずっと泣き続ける
とにかくこの映画はそうした感情や音の使い方がとても上手くて悲しくなる
ずっと親友だと思っていたバーティが女の子と付き合い始めて「彼女の友達を紹介してやる」「俺以外ともツルめよ」という突き放した言い方をした時のアハンの胸の痛みはどうしようも無かっただろうけど、バーティは同性愛者ではなかったが故に彼をどうにかしてやりたかったという思いがあった

バーティが事故にあいシャワーを浴びる時に手伝ってやったアハンはバーティのモノを扱き射精させたとき、あの時彼を拒絶しなかったのはバーティも少なからずアハンに想っていたからだけど、どうしても認められずダメで、行為を終えた時に抱きしめて泣きながら「ごめん」というのがバーティ側であるというのがとても辛かった

健気で一途なアハンは学校を卒業し30年後でも彼を好きであるというのが素敵だし、その想いは変えられないのだと理解するし
再会した時、初恋が素晴らしいと話したアハンの初恋はバーティであり全てが美しく苦しく愛おしい思い出なのだろう

二人で歌を歌って踊ってそして30年越しにもう一度やり直そうとする最後のシーンは本当に美しくて涙がほろりとしてしまうほどで
かつてアハンに同性愛を諦めろといった神父は自分も同等に傷ついたからであり、彼は30年が経過したら時代は進化する。とかつていったように30年後の世界では確かに男性同士が外でキスをするような世界であり進化であった

とにかくアハンの想いがとても素敵で、ゲイであることを悩み他のゲイに迫られた時に怒り狂う姿、それは彼がたまたま好きになったのがバーティなだけで、誰でもいい訳では無いという表れであり、だからこそ彼の苦しみが描かれているのはとてもよかった

繊細で美しく悲しくも最後は手を取り合えたその映画が最高でした

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