マックス・ラジアル
ジリジリと暑い日差し受け続けるアスファルトがまるで沸騰せんとばかりに揺らいで見えるのはどうしようも無い暑さのせいだった
彼女が思わず暑いと呟くのは一度や二度のことではなく、超人墓場から地上へ出てきてからもう口癖になりそうな程だった
「本当地上って暑いんだね、ねぇラジアル」
「バルルお前はそればかりだな、まぁ日差しは強いがな」
超人墓場の女中として日頃から仕事をこなすティアは買い出しもまた仕事のひとつであり朝から食材が足らぬことに思わず顔を顰めた、地上の温度は熱中症注意報が出る程であり、それは心地よい気温に調整された超人墓場とは真反対のものであったからだ。
「どうしようかなぁ」
「なんだ買い出しか?」
「あらラジアル、そうなの…今日は荷物も多いしどうしようかなぁって思って」
「それなら俺がついて行ってやらなくもないぞ」
そういい笑った彼に超人墓場内でも屈指の巨体を持つ彼ならば今日の荷物持ちには大変ありがたいものだと感じ頼んだことから二人は地上に上がったのだった。
しかしながら日本の気候というのは純粋な暑さだけではなく湿気も含んだもので尚のこと彼女の身体を蝕む様であり思わず日傘を持つ手に力が篭ってしまいながらも目の前にようやく見えた大型スーパーに安堵した彼女は隣にいるマックス・ラジアルを見上げて笑顔を向けて足を早めた、まるで砂漠で見つけたオアシスだといわんばかりに
「はぁ〜極楽」
「全く軟弱な人間はこれだからよォ」
「そりゃあまぁ人間ですんで、それにしてもラジアルは汗ひとつかいてないね」
「完璧超人が暑さごときに負けてられねぇからな」
店に入ると同時に強い冷房の風に当てられた彼女はまるで楽園に来たような心地よい表情を見せ、マックス・ラジアルは反対に余裕綽々といった態度で彼女を笑った
彼の言葉を聞いてはふと以前ダルメシマンと買い出しに出た際に『アスファルトが熱い時間は散歩に行けねぇだろ!』と言われたことを思い出し小さな笑みを浮かべてしまう、そんな彼女の様子を不思議に思いながらも買い出しを早く終わらせるぞと告げるマックス・ラジアルに手を取られ手を取られ広い店内を歩き出す
「そうだ、今日のお礼にアイスクリーム買ってあげようか」
「ガキ臭い真似だな…しかし乗ってやるぜ」
今日の手伝いのお礼だと彼女は冷凍コーナーにあるアイスの棚を眺めてそういえばマックス・ラジアルは苦い表情を見せた後一転して無邪気に笑い二人は他の者には内緒だといい物色した
「ラジアルが居てくれてよかった、この荷物ひとりじゃ持てないし、日傘も持ってもらっちゃってごめんね」
「バルルル気にするな、その為に来てんだからな」
店を出て直ぐにまた照り返すような暑さに嫌気を感じつつも隣で日傘と大量の荷物を持ったマックス・ラジアルには感謝してもし切れないほどで彼女は汗をハンカチで拭いつつも笑みを浮かべた
ふと彼の持つ袋からとび出たひとつのアイスを見て彼女はそれを抜き取り袋を開けた、二つでひとつとなったアイスを器用に割った彼女は大きなほうを彼に差し向けた
「はい、ラジアル溶ける前にここで食べちゃおう」
「誰かさんのおかげで両手が塞がってるがどうするつもりだ」
「えっ、あぁそうだったごめんね、日傘持つよ」
「いやいい」
それよりアイスを。と強請るマックス・ラジアルに彼女は困惑した、一体両手を離さずにどうして食べるのかと思っていれば彼は腰を下ろしてやり顔を寄せた。
その行動から彼が求めていることを理解した彼女は暑さにより人気が少ないとはいえ気恥しいものだと感じつつそれが間違いでないことを祈りながら彼の口元にアイスを差し出せば彼は口角をあげて口を開けて咀嚼した
「美味いな」
そう呟いた彼に彼女はただ見惚れるように見つめていればもう片手に持っていたアイスはポトリと彼女の手を汚した、これ以上はダメだと口に含もうと口元に寄せた手首を掴んだのはマックス・ラジアルだった
「もったいない」
彼女の手の中のアイスを一口で食べた彼はそのまま手に落ちたアイスの名残を舌で舐めてはその仮面の奥で鋭い視線を向けた、まるで肉食獣が獲物を見つけたかのごとく
日傘とマックス・ラジアルで出来た影は大きくそして直射日光を避けたおかげか幾分か涼しいというのに身体の芯から全身に火が回るように暑くなり彼女は堪らずに手を離して睨みつけた
「持てたなら自分で持って食べてよ、私のアイスまで食べちゃって」
「バルルルッティア、本気で言うことがそれか?相変わらず色気がないな」
「こんな人前でされて色気もないでしょ」
全く酷い人だと彼女は影から逃れるように歩き出すもののその影は逃れずに彼女に日傘を向けて隣を歩いた、下から見た彼の表情は酷く楽しそうなものであり、あぁ敵わないと内心文句を吐き出せば彼はいう
「人前じゃなきゃもっとお前は色付くか?」
なぁティア…と荷物を持った片手で髪を撫でられれば彼女は睨み付けることも諦めて深いため息をついたあと彼の手を取り指を絡めて歩き出す、まるでワガママをいう子の手を引くように
「人前云々よりも暑いからわかんない」
素っ気ない素振りで返事をして先を歩こうとする彼女の耳が赤く色付いているのをみてはマックス・ラジアルは楽しそうに笑う、全く暑い日だというのにこれ以上暑くさせるのはお互い様だと思いながら。
彼女が思わず暑いと呟くのは一度や二度のことではなく、超人墓場から地上へ出てきてからもう口癖になりそうな程だった
「本当地上って暑いんだね、ねぇラジアル」
「バルルお前はそればかりだな、まぁ日差しは強いがな」
超人墓場の女中として日頃から仕事をこなすティアは買い出しもまた仕事のひとつであり朝から食材が足らぬことに思わず顔を顰めた、地上の温度は熱中症注意報が出る程であり、それは心地よい気温に調整された超人墓場とは真反対のものであったからだ。
「どうしようかなぁ」
「なんだ買い出しか?」
「あらラジアル、そうなの…今日は荷物も多いしどうしようかなぁって思って」
「それなら俺がついて行ってやらなくもないぞ」
そういい笑った彼に超人墓場内でも屈指の巨体を持つ彼ならば今日の荷物持ちには大変ありがたいものだと感じ頼んだことから二人は地上に上がったのだった。
しかしながら日本の気候というのは純粋な暑さだけではなく湿気も含んだもので尚のこと彼女の身体を蝕む様であり思わず日傘を持つ手に力が篭ってしまいながらも目の前にようやく見えた大型スーパーに安堵した彼女は隣にいるマックス・ラジアルを見上げて笑顔を向けて足を早めた、まるで砂漠で見つけたオアシスだといわんばかりに
「はぁ〜極楽」
「全く軟弱な人間はこれだからよォ」
「そりゃあまぁ人間ですんで、それにしてもラジアルは汗ひとつかいてないね」
「完璧超人が暑さごときに負けてられねぇからな」
店に入ると同時に強い冷房の風に当てられた彼女はまるで楽園に来たような心地よい表情を見せ、マックス・ラジアルは反対に余裕綽々といった態度で彼女を笑った
彼の言葉を聞いてはふと以前ダルメシマンと買い出しに出た際に『アスファルトが熱い時間は散歩に行けねぇだろ!』と言われたことを思い出し小さな笑みを浮かべてしまう、そんな彼女の様子を不思議に思いながらも買い出しを早く終わらせるぞと告げるマックス・ラジアルに手を取られ手を取られ広い店内を歩き出す
「そうだ、今日のお礼にアイスクリーム買ってあげようか」
「ガキ臭い真似だな…しかし乗ってやるぜ」
今日の手伝いのお礼だと彼女は冷凍コーナーにあるアイスの棚を眺めてそういえばマックス・ラジアルは苦い表情を見せた後一転して無邪気に笑い二人は他の者には内緒だといい物色した
「ラジアルが居てくれてよかった、この荷物ひとりじゃ持てないし、日傘も持ってもらっちゃってごめんね」
「バルルル気にするな、その為に来てんだからな」
店を出て直ぐにまた照り返すような暑さに嫌気を感じつつも隣で日傘と大量の荷物を持ったマックス・ラジアルには感謝してもし切れないほどで彼女は汗をハンカチで拭いつつも笑みを浮かべた
ふと彼の持つ袋からとび出たひとつのアイスを見て彼女はそれを抜き取り袋を開けた、二つでひとつとなったアイスを器用に割った彼女は大きなほうを彼に差し向けた
「はい、ラジアル溶ける前にここで食べちゃおう」
「誰かさんのおかげで両手が塞がってるがどうするつもりだ」
「えっ、あぁそうだったごめんね、日傘持つよ」
「いやいい」
それよりアイスを。と強請るマックス・ラジアルに彼女は困惑した、一体両手を離さずにどうして食べるのかと思っていれば彼は腰を下ろしてやり顔を寄せた。
その行動から彼が求めていることを理解した彼女は暑さにより人気が少ないとはいえ気恥しいものだと感じつつそれが間違いでないことを祈りながら彼の口元にアイスを差し出せば彼は口角をあげて口を開けて咀嚼した
「美味いな」
そう呟いた彼に彼女はただ見惚れるように見つめていればもう片手に持っていたアイスはポトリと彼女の手を汚した、これ以上はダメだと口に含もうと口元に寄せた手首を掴んだのはマックス・ラジアルだった
「もったいない」
彼女の手の中のアイスを一口で食べた彼はそのまま手に落ちたアイスの名残を舌で舐めてはその仮面の奥で鋭い視線を向けた、まるで肉食獣が獲物を見つけたかのごとく
日傘とマックス・ラジアルで出来た影は大きくそして直射日光を避けたおかげか幾分か涼しいというのに身体の芯から全身に火が回るように暑くなり彼女は堪らずに手を離して睨みつけた
「持てたなら自分で持って食べてよ、私のアイスまで食べちゃって」
「バルルルッティア、本気で言うことがそれか?相変わらず色気がないな」
「こんな人前でされて色気もないでしょ」
全く酷い人だと彼女は影から逃れるように歩き出すもののその影は逃れずに彼女に日傘を向けて隣を歩いた、下から見た彼の表情は酷く楽しそうなものであり、あぁ敵わないと内心文句を吐き出せば彼はいう
「人前じゃなきゃもっとお前は色付くか?」
なぁティア…と荷物を持った片手で髪を撫でられれば彼女は睨み付けることも諦めて深いため息をついたあと彼の手を取り指を絡めて歩き出す、まるでワガママをいう子の手を引くように
「人前云々よりも暑いからわかんない」
素っ気ない素振りで返事をして先を歩こうとする彼女の耳が赤く色付いているのをみてはマックス・ラジアルは楽しそうに笑う、全く暑い日だというのにこれ以上暑くさせるのはお互い様だと思いながら。