※現パロ

ほんの少しの好奇心もあったかもしれなかった、仁にとって数百年後の世界というのがこんなにも変わっているとは思わなかった。
あの頃にはなかったもの、夢にも思わなかったものが存在し、愛する人と共に生きている。それだけで幸せだと思えた。
前世でも妻であったナマエと今世でも夫婦となり、水入らずに幸せを堪能し、周りからおしどり夫婦と呼ばれるほどに過ごすようになり。二人は毎晩のように深く愛し合った。三十代にもなって、まるで十代の若者のように愛し合う情熱はこの先も変わらないと思うと仁はその胸に彼女を抱いて瞼を閉じて眠った。

そんなある日のことだった。
妻であるナマエは友人と食事に行くと言って一人残された仁は自宅で何気なくパソコンで近々二人でどこかに行きたいと考えて調べていたものの、広告が邪魔をしていた。興味もない内容ばかりで広告ブロックを本格的に検討するかと思う頃、間違えてクリックをしてしまった広告のおかげでパソコンに映る広告のほとんどがふしだらな成人向けの広告ばかりとなってしまった。
これらになるときの気まずさとは本当に困ったもので、何気なく外でスマホを使っている時でもそれが出てしまうと悪いことをしていないのにしてしまった気分になる。

「全く…」

仁はうんざりと呟くも今は消すことも出来ないかと思った時、目に付いたのは一点のピンク色の小さな大人向けの道具だった。一度だけ、本当に一度だけ二人でホテルで過ごした際に使ったことがあったことを思い出した仁はなんてことを思い出すんだと思ったものの、広告は次に切り替わり、さらに男のモノのような形のものを出した。
仁は思わず頭の中で乱れたナマエを思い出した。
彼女は案外"好きもの"だと仁は密かに知っている。
嫌よ嫌よも好きのうち、というべきなのか、淑やかで今の世には珍しい少し古い思想も少しだけ持つ彼女にとって、女性が求めることは恥ずかしいと思っているが故にいつも物欲しそうに仁を見る時の眼差しは、下手に言葉にされないからこその色っぽさがあった。

『やっ♡♡あっ…ああ♡♡それっぇ♡♡すきっっ♡♡』

仁は頭の中でかつてチープなそういう場であるホテルのベッドで乱れきった彼女を思い出した。あの日はとても盛り上がったが、結婚をした現在、今更あそこへ行こうというのも少しだけ気恥しい。
仁の手は自然と広告をクリックすると、アダルトグッズの専門店のサイトが開かれたようで、年齢確認をされる。仁がインターネットで年齢確認をされるのはビールなどのサイトくらいしかないと思いつつ、赤色の「十八歳以上です」という枠をクリックして入室すると、画面には新商品、ランキング、レビューが並び、左手側にはメニュー画面で種類やサイトの方針などがあった。
特集を組まれていた中で"女性におすすめ"という内容をみていくと、仁もなんとなしには理解しているが、現代は女性がこのようなサイトで自分を慰める道具を買うというのは当たり前だった。特集の一番上には"女性だってムラムラする"という文言にナマエが浮かんだ。
仁もナマエもむっつりスケベだと共通の友人であるゆなに酔った勢いで言われた際に、二人はそんなことはないといったが、その通りだったかもしれないと思う。表向きは互いに淑やかに静かで静寂を保つのに、その内に宿る欲望はまるで炎のように大きく強い。

サイトには悩みコラムであったり、スタッフが選ぶイチオシなど、様々なものがあり、感心している中で初心者〜上級者までという記事をクリックした仁は思わず真面目に読んでしまう。

「……やってしまった」

画面には注文完了の文言と注文番号などが記載されていた。
テーブルの上にはパソコン、その横には財布と番号確認のためのクレジットカードがあった。仁は頭を抱えた。気付けばこの画面で、しかも購入した商品は一つだけじゃなかった。ちょうど夕方ごろ帰宅してきたナマエの声に仁は慌ててパソコンと財布を片すとケーキを片手に帰ってきた妻のナマエは「駅前の新しいケーキ買ってきちゃいました」というため、仁はすっかり頭の中から先程のことを忘れて、夕飯はどうする?という話をしてしまうのだった。

荷物が届いたのは翌週土曜日で仁はすっかり頭の中から忘れてしまっていた。
二人でゆっくりと過ごす週末。リビングのソファで隣同士で本を読んだりテレビを見たり、お昼はなにがいいかと話していた頃、チャイムが鳴り、ナマエが宅配員からいつも通り受け取ったあと、リビングに戻ってきた。

「仁さん宛みたいですよ?株式会社ラブラ…?内容物は日用品、玩具って書いてますけど」

仁は青ざめてしまうがナマエは読み上げた。
そしていつも通りに開封しようとする音が聞こえて慌てて仁はソファから立ち上がるが時すでに遅し、中身を見た彼女は固まっていた。

「先日偶然見かけて、興味本位で…買ってしまったんだ…」

仁は思わず床に正座していた。
何も悪いことはしていないため、ナマエもそんなことはしなくていいと言うが、仁は今すぐ腹を切ります。というような表情と態度であり、自分が勢いに任せてなんと破廉恥なことをしているのかと冷静に返った。
ナマエは敢えて箱をそれ以上触らなかったので仁も中身はまだみていないが、社名からして間違いはなかった。忘れていたがお届けについてのメールも数日前届いていたと今更思い出した。

「そう……ですか」
「すまん、返品するから気にしないでくれ」
「……その、仁さんはきっ、興味本位って、どうしてですか?」

仁はすっかりあの時の興奮など忘れて青ざめて未開封のため返すことを考えていたが、ナマエはどうやら理由を知りたがっていた。
突然夫がこんなものを買ったとなれば怪しまない妻はいないだろう。いくら仲がよくても不審点があれば疑わないことはない。仁もきっとそうなるの思い、しっかり彼女を見た。

「以前ホテルで楽しんだ時に思い出してしまって、魔が差してしまったのか気付けば買ってしまっていたんだ」
「こんなに沢山ですか?」
「……そうだ」

だってこれすごい量ですよ、といって箱から取り出してダイニングテーブルに並べていくナマエに仁は犯人が逮捕され、証拠を見せつけられている時のようだった。
マット調の黒い箱から、パッケージに写真が乗ったもの、ローション本体……正直なところ一式買ってしまっていた。それどころかナマエが一人で楽しむ用にという要らぬ気遣いまでしてしまい、仁向けのものが何一つないのが余計に彼女の羞恥心を煽る。

「全部私に使いたいって思ったんですか?」

真っ赤になって震えた声のナマエにいわれた仁は「そうだ」と返事した。

「……これも?」

そういって見せつけられたのはビビットピンクのあからさまなバイブで仁は頷いた。

「…これも?」

そういって見せつけられたのは柔らかいファー生地の手錠で仁は頷いた。

「これも?」

そういって見せつけられたのはシリコン式のアナルビーズで仁は頷いた。
ナマエは絶句した。まさか仁がこんなことを思うとは思ってなかったからだ、そしてその反面彼女は思わず下腹部が疼いたのも感じた。好きでたまらないと思うその人が自分にそんな目を向けていることに喜ばないわけがない。声を失ったり反対に詳しく聞いてしまうのはそれだけ興味もあったからだ。
仁は真っ赤になって俯くナマエがモジモジと照れ始めることに、内心想像通りに感じた。ナマエはその気がある。口に出来ないだけで欲望があると分かっていた彼は立ち上がりナマエの傍に寄った。

「いやなら返品しておく」

俺はしてみたい。と低い声で呟いた仁にナマエが答えられることは一つだけだった。

「あッ♡♡あぁっ♡♡や、ぁ♡♡」

結婚してすぐに家を建てることにしたが、大手建築会社に営業として務める仁と同じ会社でデザイナーとして務めるナマエは互いの仕事のせいか、建てる時には強いこだわりを持っていた。
今どきの流行りだけではなく、実用性があり長持ちする。
そして今は子供がいなくても最終的に出来た時ように…と考えて、会社からは少し距離があるが、それなりに広い土地で広い家を買った。子供が家の中ではしゃいでもいいようにと防音を気をつけて、耐震などにも気を使った。

一軒屋で庭も大きく隣の家とも距離はある。
それはつまりどれだけ声を上げても問題はないということだった。
ナマエがシャワーをと午前中から浴びている間に仁は懸命に短い時間で調べてベッドで待機する頃にはズボンの中は既に痛いほど張り詰めていた。
今から自分の妻と日頃とは違う行為をする。というだけで鼻息が荒くなり、説明書やスマホで調べる手に力が篭もる。

「お待たせしました」

そういってバスタオル一枚で戻ってきた彼女に仁は優しく広い夫婦のベッドに招いたが、彼女はベッドの上に広がった道具の数々に緊張した様子で、仁は優しく口付けて普段のように愛してやった。
ちゃんと痛くないかと聞きながら白いファー生地の手錠をはめて頭上で器用に固定して、足も買ってきた固定具で固定する。ソフトSM用と書かれたそれに仁はいっそう丁寧につけてやると、生まれたままで足をM字に開かされて、腕も固定されたナマエがいた。

昔の春画の女性のように美しく妖艶だと仁は感じた。
SMというものには興味がないが、緊縛が芸術であると語る者の言葉の心理を理解した気がして、仁が眺めていると、ナマエはすでに薄い茂みの先で濡らしているのがみえて、仁はごくりと唾を飲んだ。全身をたっぷりと舌で嬲み、ナマエが漏らす声をしかと聞いた。

形の良い乳房を手で掴み形を変えて赤子のように吸い付いて、すっかりと硬くなった先端部に歯を当ててみたり、口内で転がしてやるだけで僅かに揺れる。拘束された彼女はまるでころころと転がることしか出来ない無力な存在で、仁は指で茂みを撫でると蜜は既に溢れている。
仁はそこに顔を寄せて堪能するようにじっくりと舐めた。下から上へと撫でると口元にあたる毛は手入れされているからなのか柔らかい。海のような味の中に女の甘さを宿した場所。仁は彼女の白い太ももの裏側を持ち上げて舌を差し込んでやると足が揺れた。主張する突起を舌の表面で大きく撫でるとさらに震えて声が上がる。

「ぁあ♡♡じん、さんっ♡」

何分も犬のように仁が舐めるとナマエはより一層声を上げて朽ち果てた。
絶頂の余韻に体を震わせる彼女に一度ここまでしたらいいだろうと仁は口元を拭うと惚けた彼女が見つめるため、口付けると舌が絡まされる。行為が時間を重ねると大胆になるナマエに、仁は唇を重ねつつもその手で広いベッドに散らかした道具を手に取り、小さな箱を取り出した。動作チェックは全て済んでおり、仁は顔をゆっくりと離すとナマエに薄ピンクの卵形の遠隔操作型のローターを見せつけた。

初めて二人が使ったものはもっとチープで紐がついていたが、今回は遠隔タイプの為、紐はなく自由度が高かった。
あの日二人でホテルでしていた行為を思い出すと互いに酷く興奮した。

「初めて行くぞ」

順番にしていこうと決めて、仁は目の前でスイッチを入れるとそれはモーター音を鳴らして、仁の無骨な手の中で振動を始める。まずは胸の先端を撫でるように触れさせるとくすぐったいとナマエは感じた。小さく声を漏らすがそれは子供のいたずらに笑う声に似ていた。
しかし、仁の手がゆっくりと降りていくとナマエの顔が変わる。これの使い方を仁は知っている。中よりも外に使うのが適任な道具。道具にはそれぞれ役割がある。ローターと呼ばれるこの道具はどんな人でも使いやすいのが売りで、少しの非日常感もあるだろう。初心な行為ばかりの二人にはとても刺激的だった。

「いい表情だナマエ」

外側のソレは既にピンッと日中の夫婦の寝室の中で天に向けて立ち上がっていた。小さな卵形のローターを押し付けられると愛液を滲ませて、ナマエは声をあげるのを仁は素直に受け入れてみつめた。
乱れる妻は愛おしい。
数百年前、対馬で夫婦をしていた頃。二人で夜更けに愛し合ったあの時間ももちろん美しいが、今この現代でベッドを揺らす彼女ももっと美しい。

「あぁっ♡♡仁さ、ぁ♡イクッ♡イッちゃうっっ♡♡」
「構わん、気持ちよくなってくれ」

クリトリスを責められてナマエは絶頂が来るのを口にした。
仁が気持ち良いのなら声に出せと教えたからだ。
淑やかで控えめで大和撫子といえる彼女に女として喜びをあげるのは恥ずかしいことではない、反対に仁を喜ばせるものだといった。

「ッ、く〜〜〜♡♡」

顔を覗き込んで絶頂に塗れたナマエを見つめるとき仁は興奮した。
自分も同時に欲を出してしまったかと思うほどだ。
服を着たままの仁は暑くなり服を脱いだ、互いに裸になると今すぐに一つになりたいと思うが、足を固定されてひくひくと男を誘惑する花園に仁は次は…と考えて長方形の大きな箱からビビットピンクのバイブを取り出した。
仁は購入する際に気付いたことが一点。それはそのサイトが比較的女性向けのサイトだったことだ。女性向けに特化したコラムや特集に商品説明、女性でも恥ずかしくないという心強いメッセージ性は恥じらいを持つナマエに良く似合う。
色味は落ち着いたものもあったが敢えて派手なものにしたのは仁の趣味だ、その方がナマエらしくない、自分が与えたと思える。

「今度はこれだ」
「……うぅ」
「これはな、バイブだが、この先端部がナマエの好きなところに当たるらしい、その上、ほらみてくれ、この凹みは吸引になってるらしい」
「……え、営業しないでください」

変なところで真面目さを出さないでとナマエは見せつけられることに恥じらいを持っていうが、仁はまさにこれは女を喜ばせるための完璧な道具だと感じ、感動さえ覚えた。
商品説明の情熱はおなじ営業マンとしての血が騒ぐと同時に、時代の進化とは本当に素晴らしいとも思えたのだ。
仁は思わず興奮してスイッチを入れるとナマエはその動きに目を丸くした、釘付けになったのだ。仁はその反応に嬉しくなり、早速試そうといって、もう既に快楽を得て受け入れることに準備をできたそこにゆっくりと沈めた。

関節のように段になるような形をしたそれが彼女のナカに沈んでいく。

「んっ、ぅ」

重たそうな声が漏れて、仁は進めていくとすっかりと簡単に根元まで飲み込んだナマエの姿を写真に収めたかった。
拘束されて道具を飲み込む彼女、それはまさに仁がみたこの世の何よりも美しい。そもそも仁の中の美はナマエで形成されている。

「苦しくないか」
「おも、ったより」
「少しずつ慣らしていこう、そこからだ」

そこからなにを?と思う前に仁はゆっくり抜いて差し込んだ、ナマエはまるでスローセックスのようだが、人とは違う異物感に違和感を感じつつも快楽をしっかりと味わった。
不慣れな声に色がついて、ゆっくりとナマエの声が上がる頃、仁はスイッチを押すと、ナマエのナカでそれはうねり始めた。

「あッ♡あっ!♡あ""ッッ♡♡こ、れッぇ♡♡」
「早速良さそうだな」
「ッはぁ♡っ、ぁあ♡だ、め、っこれ♡♡おっ♡おぉっ♡♡」
「買って正解だな」

気に入ると思ったんだと仁は話す。
売上一位だというところから目に入った製品はまさに女性の理想を叶える道具のように快楽を与えること特化していた。
数段階の振動に加えて、さらにGスポットを刺激するように掻き回した動きもして、普通のセックスでは感じられないおもちゃならではの感覚だろう。

「それに吸引もできる」
「お"ぉ"ッッーーっ♡♡♡♡」
「しまった、最大にしてたな」
「お"♡お"ッ♡じ、んしゃ♡ぁっ♡こぇ、れ♡だ、ぇ♡イッちゃうッッ♡イク"ッ、から♡」

外側でナマエの既にたっぷりかわいがられた突起を押し潰していたそれが作動するなり音を立てて吸い付く。
仁は手を離してやると、ナマエはM字開脚になった足でつま先を伸ばして腰を弓なりに反らしたが、それと同時に激しく潮を吹いてナマエはシーツを汚した。

「や"ッ、ぁ"♡じ、っ、さ♡♡」

欲望とは恐ろしい程に形を変える。
愛にせよ恋にせよ、その欲望の行き着く先は獣のようなものだ。
湧き上がるその激情、仁はナマエが乱れ狂う姿を見ていたいと思う。
絶頂を迎えて足を震わせる彼女を仁は硬くさせて見つめていた。
悲鳴にも近い漏れ出す声を聞きながら、泣きじゃくったようならグズグズの顔で人が作った異物を飲み込んで弄ばれるその姿、力無い弱いナマエがいる。自分では無いものなのに嫌だと思えない、反対に自分の手で、様々な形で、乱れて壊れる彼女があまりにも良い。

「イクッ♡♡いやッ♡あぁッ…っあ♡♡」

無機質な機械の音とナマエの艶やかな声が混じると仁は息を荒くしてしまう、もっと乱れて欲しい、もっと、もっとだと仁の手はナマエの中に沈むバイブのボタンをクリックして、より強めては眺める。
裸のままで自分を硬くさせながらも触れることはなく、拘束されて逃れることのできない彼女が何度も目の前で絶頂をしていく、シーツは色を変えて、彼女の太ももや足の付け根まで透明な蜜がたっぷりと汚していた。
仁はそろそろいいかと機械の吸引と振動を止めるとナマエが必死に呼吸を整えるように息をしている。仁は優しく引き抜いてやると、形を覚えたように狭い花園には男を誘う小さな入口の穴を開ける。

「じん、さん?」

ようやくかと思ったが足を掴み、大きく持ち上げた仁は何故か黒い手袋をつけて、その手にはローションがあった。ナマエは何事かとまだぼんやりする中でいうが仁は彼女を宥めるように柔らかく口角を緩めた。

「せっかく買ったんだ、試してみたいだろう?」
「でも…そ、それは」
「今のナマエをみて確信した、お前なら出来る、大丈夫だ、痛かったり怖ければやめる」

仁の手の中にはナマエも初めてみるシリコン式のアナルパールがあった。
初心者向けのシンプルな代わりの無いデザインは先端から後にかけて少しずつパールのサイズを変えており、ハンドル部分は持ちやすいようなリング状になっているのが初心者向けのデザインらしい。
ナマエは初めてのことに流石に恐怖心を抱くものの、仁は手袋をした手で濡れきったナマエの花園を撫でて蜜を掬い、その後ろにある未開の狭い場所を撫でたが、そこは既に仁の目には期待しているように震えていた。

正直なところ昔から興味はあった、昔というのは前世の時からだ。
ナマエの足の間に顔を埋める度に小さく揺れるその穴に仁は好奇心を持っており、今世でも時折触れてみたり、舌先で遊んでみたりしたことはあり、その都度彼女に少しだけ止められていた。

「やめるか?」

答えなんてわかっているのに仁は問いかけるとナマエは恥じらいに目を閉じるだけだ。
足を持ち上げて天井に彼女のソコを見せつけるようにしてやった。仁は手の中のローションが冷たくないかを確認してはナマエの期待している蕾を人差し指で撫でた。元々その気がある気のは分かっている。多少強引にすると彼女は喜んでいたし、彼女が行為に夢中の時に一度後ろから指を入れてみたこともあるが案外気付かなかったことには驚いた。

「指からゆっくりだ」

丁寧に優しく指を入れるとやはりローションのおかげか、力を抜いているからか、指は簡単に侵入を許す、そしてちゅこちゅこと弄り始めると前の穴からじわりと愛液が滲み、仁は嬉しくなる。
指を増やしてみると押し殺したような声が出始める、痛くはなさそうだが快楽までとはいけないかと、仁はローターを手にしてナマエの陰核に押し当ててやると足が自然と緩んで甘い声を上げて、蕾は花開くようにゆっくりと緩んだ。

「やぁ♡っっ♡くっ、ぅ♡」

ローターでイかされたナマエに仁は指の方も二本分いれても問題なかったことを確認すると、余韻の残るナマエの半開きの蕾に置いていたアナルパールを押し付ける。

「あっ…♡あっ……仁さん♡♡」
「大丈夫だ、指より少し深いくらいだろう」
「あぁッ♡やだ、ぁ♡♡はいっ、てる♡♡」
「見えるか、お前はちゃんと後ろでも受け入れようとしてるぞ、えらいな」

褒めてやるとナマエの花園がひくっと反応した。
仁はフッと笑って、パールを一つずつゆっくり挿入すると、初めてだというのに最後までナマエは簡単に飲み込んでしまう。
インターネットでは二、三個くらいが初めての人にいいとされていたが、あまりにも簡単に沈んでしまったことに驚いてしまうが、ナマエも同じらしく終わってしまうとケロりとして「いけましたか?」と問いかけた。
だがしかし、この道具は挿入ではなく抜くことがメインのものだった。根元をしっかりと締め付けて飲み込んだ小さな穴から覗くハンドルの誘惑。仁は唾を飲み込んで足を大きくあげた彼女を見下ろして、そのリング状のハンドルに手を添えるなり「ゆっくりだ」と自分に言い聞かせた。

「ッ!」
ひとつ

「あ"ッ…♡」
ふたつ

「お"ッ、お"ッ♡」
みっつ、よっつ

「あと二つだ、頑張れナマエ」

優しく指導するように告げた仁が最後の一つを抜く時、ナマエは失禁するように潮を吹いた。女のそれをクジラの潮に例えたのはまさに言い得て妙、仁の手元にも降り注いだそれはスプラッシュのような言葉が似合うほどだった。

「は……ぁ♡……ぁあ♡♡」
「最高だ、綺麗だナマエ」

仁はもう無理だとすっかり熟れた妻の身体に耐えきれず、慌てて手元の道具を投げ捨てると彼女を拘束したままうつ伏せにさせる。ベッドに押し付けられるような形だが足を固定された彼女は仁に腰だけを突き上げるようになっており、仁はベッドサイドから避妊具を取り出して乱暴に開封すると自分に着けて、ナマエの花園に手を添える。

「ナマエ!!」
「あぁ!!仁さん!!」

互いを求める心が重なった最高潮の状態で繋がると仁は堪らずに腰を振った。昼間だというのに忘れて声を上げて、部屋の中ではベッド軋む音と妖艶な女の声と肌のぶつかる音。

「あっ♡すきっ♡すきぃっ♡」
「堪らんな…ッ、もっと喜ばせてやろう」
「はぁ、ん♡や、ぁ…ッ♡♡それ……ッだめぇ♡♡」

仁はホテルで愛し合った時のようにローターを繋がった部分の上、ナマエの勃起した敏感な突起に押し当ててやると、ナマエは仁を食うように締め付ける。
後ろから抱くからかナマエの豊満な尻肉が揺れて、腰を打ち付けられる事に形を変えて、仁は思わず強く掴んだ。まるで馬の尻のように魅力的だと仁は内心褒めた。
淑やかで色っぽくいつでも自分を誘惑する妻が愛おしく。
乱れに乱れた彼女に仁は余裕も何もかもを失った。

「ナマエっ、そろそろ、中にッ…射精すぞ」
「は、ぁ♡は、い♡くださいっ、くださ、い♡」

夫婦であってもまだその時期じゃないと小さな壁を作りながら絶頂を何度も味わうナマエに遅れて仁は欲望を注いだ。長い射精はナマエを孕ませたいと本気で願っている。抱き合って疲れきったナマエがぐったりとするのを、仁は余韻に浸る間もなく、痛むだろうと足の拘束を外して、ゴムをくくってゴミ箱にティッシュと共に捨てるとナマエを抱き込むように共に倒れ込む。
すっかりと昼食の時間を過ぎてしまったと思いつつ、ナマエの手錠も外して、痛まなかったかとさすってやると、彼女が身を捩らせる。甘えたいのかと思う間にその動きが仁の下腹部を刺激するように動いていており、彼女の腰に手を回して顔を寄せた。

「ナマエ、どうした?」

まだ欲してくれるのかと期待すると彼女は顔を伏せたまま、消え入りそうな声で今度は抱き締めて顔を見ながらがいい、と要望を伝える彼女にそういえば行為中にキスもできていなかったと思い出すと仁ももの寂しさを感じて慌てて彼女を向かい合わせて足を掴む。

二十一世紀の文明は本当に素晴らしい。
そう思う反面やはり人は人として触れ合うのが何よりだと感じる仁は妻と昼を過ぎても出られぬベッドの中で愛を確かめあった。
夕方には二人で夕飯を買いに行くついでにベッドシーツを一式近くのコインランドリーで洗いに出して、それが終えるまでに暇つぶしで立ち寄った総合ディスカウントストアで二人はアダルトグッズコーナーで並びあった。

「仁さん…これ…」

そういって見せてきたナマエの手には男性向けの一人用の慰め用品があり、少しだけ期待したナマエの目に仁はおおよそのことを考えつつも、静かにコンドームと共にカゴの中に入れた。
どうやらしばらく夫婦二人の楽しみ時間が増えそうだと思いつつ、仁は新しい幸福に満たされながら変わらない彼女の手を包むように握って、二人で夕暮れの帰り道を歩くのだった、

2026.02.11