「なにこれ」

恋人のその言葉に同じことを言いたいのは自分だとおもった
ナマエには妊娠出産歴は無い、なんなら彼氏も大学に入ってからようやく付き合えた長年の片思い相手の目の前の男である
現在自宅の玄関先にてTシャツとブラをズラされているというなんともいえぬ状況下であり心身共に固まっていた

「な、なんですかね」

服を整え直しながら女は冷や汗をかきつつそういった
女には覚えがある、事の発端は今日の昼の出来事である、彼女は大学生でありながらも探偵事務所の事務員バイトをしていた
普段であれば客と関わることも滅多にないのだがその日の依頼担当である佐隈が来られずとはいえ芥辺も出向くことが出来ず依頼人に別日を頼もうとするも相手は金額を倍払うから今日中に頼みたい。といったのだ
流石にそうなると断ることも出来ずに仕方なく事務員であったナマエに頼むことになった、元よりこの事務所とは長い付き合いであり悪魔と契約をしている為に依頼をこなすこと自体はできないことはなかった、けれどあまりにも彼女は世間知らずでおっとりとしている為に芥辺からしてみればあまり関わらせたくなかった

「何かあったら必ずオレに連絡して」
「はい、畏まりました」
「変なことが少しでも起きたらいうこと、いいね」
「わかりました」

何度も念を押される、それもそのはず今回の依頼はシンプルな不倫調査であった、今日確実に仕留める為とはいえこの事務所で1番騒がしいアザゼルと組ませることになった為に芥辺とて己の恋人を心配したのだろう
それでも頼まれた本人は普段ならさせてもらえない本格的な探偵仕事に浮かれてしまっていた、これは必ず成功させようと思い隣のアザゼルに「今日成功したら美味しい豚足あげますからね」といったのだ
ホテルに張り込み依頼人の妻を待つこと30分後、ターゲットが男を連れてホテルに入っていくのをカメラに撮しそして中に入っていくのを後ろから着いて入ろうとするが女性一人ではダメだとは知らないナマエは仕方なくアザゼルを恋人役にし、ホテル内部に入ろうとした時背後から依頼人が来ており同じように入ると言い始めた
ここからは夫婦の問題になるためお暇しようと思った矢先証拠品などは彼女が持っているため来て欲しいと頼まれた
それからターゲットが入っていった部屋まで迎え撃ち夫婦の喧嘩が始まった、聞くには夫婦には子供がおらずレスになりそれが不倫に発展したという
ここで今回の悪魔の出番である、夫のEDを直し2人の子供が出来やすい身体にとビームを放ったのだが壁と天井が鏡張りの部屋で行ったせいなのか、はたまたあの悪魔がポンコツなだけなのかは知らないが少しだけほんの0.5mmほど跳ね返ってナマエに当たった、そして2人はそれに気付かず解決出来て良かったと喜んだのも束の間

「なっ、なにこれぇ」

芥辺が戻ってくる前に用事があるから今日はここまで。と挨拶をして帰った悪魔を見送って彼女は体の変化に気付いた
無性に胸が張ると、まるで生理や排卵日の時のような張り具合で少し痛いほどだ、トイレにいってブラジャーのホックを1段階緩めようかと思って服を脱いでさらに絶句する、何故なら彼女の胸の先からはじんわり乳白色の液体が零れたからだ
ともかく今はどうしようもないと柔らかいティッシュをブラの中に忍ばせるしかないのだった
それから1時間後今日の依頼を終えたが苛立った様子の芥辺がドアを乱暴に開けて戻ってきた、丁度コーヒーを飲みつつ事務仕事をしていたナマエは顔を上げて「おかえりなさい」と明るく返事をした

「ただいま」

その時芥辺は異様な違和感を感じていた、部屋に広がる甘ったるい匂いである
香水などとはまた違う、いわゆる女臭いものであり生理やそういうものとは違う甘い柔らかい匂いであった、その匂いの根源となっている女の背後を通る際に思わず足を止める

「なにか今日つけてる?」
「いえ?特になにも」
「そう、コーヒー飲んだら今日は上がっていいよ」
「分かりました、アクタベさんはいりませんか?」
「うん」

席に着いて本の続きを読み始める彼にゆっくりとコーヒーを飲みつつも仕事の片付けをし始める、その間もやはり胸に違和感を感じたがあの男に言える訳もなくナマエはマグカップを片付けて帰る支度をした

「帰りドラッグストア寄ってもらっていいですか」

送り届けてもらいながら思い出してそういえばすぐに近場の薬局に車が向けられた、慌てて入ったナマエは滅多に見ないコーナーに走り目当てのものと無くなりかけていた変えのシャンプーなどをカゴに入れてレジに行った、黒いレジ袋に入れてもらい車に戻れば静かに待っていた彼に感謝を述べた、珍しく近くの駐車場に停めて車をおりた芥辺を不思議に思いつつも特に何も言わずに家に入ってすぐ冒頭のセリフが部屋に響いたのは

服を整え直したナマエは知られたくなかった人物に簡単に知られてしまい非常に困っていた、何故なら完全に目の前の男にスイッチが入っているのがわかったからだ
こう思うのは失礼かもしれないが芥辺という男はナマエが困っていたり嫌だと思うことをするのが存外嫌いではない、SかMかでいえばドがつく方のSであり対するナマエは相性のいいMだった
逃げるように服を整えてリビングに行き荷物を片付けようと先程の荷物を適当に出した時また男は手に取った

「ちょっともうみないでください」
「こんなのがいるくらいなのか」
「そうですよ、だから返して」

彼の手に持つそれは母乳パッドとかかれていた、基本的に女性。それも出産直後の女性がつけるようなものを持っていたナマエに芥辺は興味深そうにみつめた
確かに香った甘い香りは特に胸元から感じられたため大方以来の先で何かが起きてなったのだろうと安易に想像できた、子犬のように騒ぐナマエを簡単に抱きあげれば悪い予感がするものの残念ながら大当たりであった

「本当にやめましょうよ」
「腕退けて」
「いや、その・・・あっ」

ベッドの上に簡単に置かれて馬乗りになられる、これ以上抵抗するのは無意味だと知りつつもナマエは彼に向かって無理だと伝え続ける
強い力で適う訳もなくシャツとブラを纏めて上にあげられればいつもよりも熟したような先端からはやはり乳白色のそれが溢れていた

「張って痛くないの」
「・・・ちょっとだけ」
「じゃあ絞ったら少しはマシか」
「私牛じゃないですよ?」
「同じ原理だろ」

そういって伸ばしてきた手を思わず掴んだナマエに芥辺はじろりとみつめた、まるで睨みつけるようなその目付きに恐ろしさを感じつつも今悪い想像をしているナマエはそれが当たるような気がした

「なにするんですか」
「セックス」
「いやですよ、汚れちゃうしなんかその・・・アブノーマルじゃないですか」
「だから余計に、それにこういう時はあのクソ悪魔の能力的にヤれば治るから、治したくないの?」

その言葉に対して言葉が詰まる、正直彼の言ってることはあっている気がするし治したいに決まっている、胸が張ることも衣類が汚れることもそうだが母乳とはいわば血液のようなものでありそれが垂れ流しになるということは身体の水分が減りやすくなっており普段よりもずっと喉が渇いていた

「治るって根拠ないじゃないですか」
「そりゃあ悪魔の呪いだから」
「じゃあダメです、ほら降りてくださいおしまいです」

普段よりも出来るだけ冷たくかつ冷静に対処をしようとナマエは決めた、だが彼女は知らない芥辺は心底苛立っていた、それは決して彼女にであったり悪魔自身にでは無いこの独特甘い匂いはまるで虫を寄せる蜜のようだった
どろりとしたその甘い匂いは男を酔わせ狂わせようとする、それもそのはずあのポンコツ悪魔がしでかした事なので彼女から溢れる母乳もただの母乳ではない催淫効果があるのだ
芥辺はそれに気付いているが長時間共にすごしている故に限界が近付いていた、押し返そうとするナマエの弱い腕など無視して押し返してベッドに寝転がらせる、まるで子犬のように吠え散らかすナマエの上で彼は不気味に笑った

「乱暴にされたくないなら抱かれろ」

それが恋人にいうセリフ、また恋人に向ける顔なのだろうかと正直泣いてしまいそうだった
待てが聞かずベッドに縛り付けられるように寝かされてシャツと部らを同時に捲られればじわりとまた滲んで溢れたのがわかった、違和感と気持ち悪さとなんとも言えぬ熱が身体に籠った

「っあま」

普段はそこそこの愛撫で終わる部分が今日だけはたっぷりと可愛がられていく、彼の大きな手が控えめな胸を掴んで少し力を加えるだけで胸の先端からはジワジワと溢れ出ては彼の舌がそれを掬っていく

「やめ、てくださいよ」
「だめ、張ってて痛いんだからちゃんと絞らなきゃ」
「ひっ♡く、ぅ♡」
「結構出るもんだな」

彼の口から言われる度に羞恥で体が火照っていく、出来るだけ見ないようにと天井を見つめて顔を隠しても胸に残る違和感となんとも言えぬ甘い快感が体をじわじわと攻めていく

「ほらナマエも味見してみて」
「ふっ、ん♡ぁ♡ふ・・・っう」

乳白色の液体を指に付けてそれが口に入れられる、行為中毎度彼は口の中を支配するように指を入れるせいもあってか学んでいるようにその指を丁寧に舐めた
甘ったるいそれは昔食べたミルク味のキャンディのような味であった、それよりももっと濃くて甘ったるい味でありじわりとナマエの身体を火照らせた
ふと胸元の恋人の顔をみれば彼はまるで食事でもしているかのように静かに胸を愛撫している、赤い舌が伸びて胸の先端を舐めたかと思えば口の中に沈める

「ッッ♡ヤッ、う♡」

静かな男と対照的に体を震わせて甘い声を部屋の中に落としていく、左胸に手を伸ばされて乳輪をなぞる様に彼の指先が円を描く、それさえくすぐったくなり腰が浮いていきそうになるのをどうにか理性で押えようとした
けれどそれさえ男は許さないようにぢゅっと音を立てて吸うように口に含み、舌で押しつぶすように何度も弄んだ

「ひっっ♡あ、くたべさ♡♡それっや、だ♡♡」
「そう」
「そうっ、て♡♡ッッやっ、てば♡」

ふと芥辺は匂いが濃くなるのを感じた、自身の愛撫で彼女が乱れていくのが楽しくてたまらない、匂いの元を辿るように手を下に持っていき彼女のジーンズのファスナーを外して手を滑らせる

「すごく熱くなってるな、期待してる?」

期待しないわけがなかった、いつだって彼の愛撫は下を中心にされるし大抵軽くほぐせばそのまま挿入して終わるのだからそんなに長いセックスではない
至ってシンプルで簡素なものであり、ナマエもそれに慣れていた故に自身が乱されることが得意にはなれなかった、はしたない顔と体を晒して求める様は恥ずかしくてたまらないのがこの女の考えでもあった
部屋の中に広がる甘ったるいミルクの香りが2人の脳を溶かすように興奮させていく

「まだしない」

下着の中に入る直前に彼は手を抜いてナマエの顎を撫で「口開けて」と静かに零す、小さく開けばまるで捕食するかのように口付けられて舌がナマエの口内を支配する、歯列をなぞり舌を絡ませられ喉奥まで確認するようにされる中で彼の指先が女の胸の突起を掴んだ
それだけで腰が大きく浮いてしまいそうになるが押さえつけられた体は逃げることも出来なかった
頭でちゅ、ぢゅる、ちゅ、じゅと何度もキスの激しい音が広がりながらも胸元は甘い匂いを発して2人を溶かしていく

「たべさ♡ほ、とやっ♡」
「イきそう?」
「ッちが♡♡け、どっぉ♡へ、んになる・・・っから♡♡」

たかだか胸だけでそんなことは無いと言いたかったが否定が出来ないほど胸元は震えた、いじめて欲しいと言わんばかりに勃起して苛められたせいかいつもよりも少しだけ赤く腫れぼったくなっているようにも感じた、それを彩るような乳白色がまた芥辺を興奮させて彼は変わらぬ表情で両手で胸に触れた

「イヤッ♡やだっ♡ッイクか、らゃ♡」
「イッたらいいだろ」
「あ、くたべさん♡ぃや♡ッッふぅ、う♡」

背中に腕を回され抱きしめられキスを求められる、毎度のことだと分かりながらも気分がよかった
何かにしがみつかなければならないほど強い快楽に抗えないこの娘が可愛くてたまらないからだろう、優しく唇を重ねるだけのキスをする芥辺とは反対に犬のように激しく求める彼女がまた対照的で「いいよ」と小さく零した芥辺が胸の先端をきゅっと摘めば小さな悲鳴をあげてナマエは絶頂を迎えた

「汚れたか」

ぐったりとするナマエを見下ろしつつ、ふと絶頂と共に吹き出した母乳が自身のスーツのジャケットにかかった、脱いでおけばよかったと思いつつも性急に事を急かしたのは自分の為仕方がないと思えた
いつもと同じように絶頂の余韻に身体を震わせる恋人は目頭に涙を貯めていた

「ナマエ」

嫌なことをしたのかとまるで罪悪感でもあるように男は優しく声をかけた、実際のところはこの男が人生という中で罪悪感を感じたことはないだろう、彼女に怒られてもデートをドタキャンしても泣かれても仕方がないと基本的に思っているような男だ
とはいえ行為中に泣かしてしまったかとおもいジャケットを脱ぎながら顔を覗いた

「大丈夫?」
「大丈夫です、ただこんな姿恥ずかしくて」
「そう」
「なのに気持ちよくてぼうっとして、どうしたらいいのか私もう・・・わからなくて」

ぐずっと鼻を鳴らした女に男は固まってしまう
優しい彼の声色に自然と溢れた涙を拭って彼の顔を見た時女は固まった、何故なら目の前の男は形容し難い顔をしていた、笑っているのかどうかも分からない
悦に浸る彼の鬼のような形相に体を縮めたナマエはふと思い出したようにベッドから抜け出そうとするも腕を取られる

「どこにいく」
「えっあっ、ま・・・まだしますか?」
「するに決まってるけど」
「タオルとお水取ってこようかなって」

続けるのはいいらしいがベッドが汚れることと喉が渇いたらしい彼女の言葉に1度冷静になった芥辺は軽い返事をして表情を戻しタオルと水を手に戻った

「ありがとうございます」
「それ、戻してもまたすぐ脱がすけどいいの」
「まだするんですか」

ベッドの上に座り直してシャツを脱いでブラを再度付け直しているナマエは困ったような顔をした
今更セックスを止めようとまでは言わないがこれ以上は汚れるのが嫌だと思えた、買ってきたパッドをブラジャーに貼り付けるが違和感が酷く全くとんだ災難だとため息がこぼれた、そして水を1杯飲み干した途端だった

「アクタベさん?」
「もういいだろ」

どうしてこの人に弱いのかと思いつつもきっとこの人は不器用だしはじめの告白の時に愛だとか恋に興味は無いといいながらも努力して歩み寄ろうとしてくれたからだろう
胸元で赤子のように顔を埋めたアクタベさんの顔は綺麗で短いまつ毛が伏せられていた、ちゅっと小さなリップ音をわざと立てたこの人は多分そういうことに慣れてる感じで恋人なんてあんまり作らなさそうな顔だけど過去には居たんだろうなとこういう時に考えてしまう

「別のこと考えないで」
「・・・ごめんなさい」

こういう時何を考えたらいいのか分からない、胸から垂れる乳白色のそれを軽くタオルで抑えたけれど未だに止む気はしない、ただ身体の奥で子を成す場所がさもしくこの人を求める
服が汚れるのが嫌になったのかアクタベさんはスーツを全部脱いで床に捨てる、皺になりそうだなと思っていたらそれもまたダメだったらしくキスをされて腰を軽く指先で叩かれるから上げればいつの間にかファスナーを下ろしていたジーパンを下着ごと降ろされる

「すごい濡れてるね」
「いわなくて・・・・っも♡」

そのまま洪水のように濡れたそこを撫でられれば私は簡単に体を震わせた、今はとにかくシーツを汚したくなくてタオルを抱えるのに必死になってしまう
座っているアクタベさんの手が私の中心部に伸びる、自然に足が閉じようとするが間に入ったこの人の体のせいで閉じられずそれどころか反対に抵抗をするなと言わんばかりに足を元に戻される、撫でられる度にそこがいかに濡れて待ちわびていことか分かってしまい恥ずかしくてたまらなかった、真っ黒な彼の目と交わった時逃れられないと感じた


「ッッふ♡♡んっ、ぁ♡あッッそ、こ♡」

足の間に埋まる黒髪を掴んだ、嫌だと泣く女の声など気にした様子もなく男は音を立ててソコを舌で愛撫する
肩に女の足を乗せて左手がナマエのクリトリスを撫でれば泣きそうなほど腰が跳ねて逃げようとするが足を掴んだ右手がそう簡単にはいかせはしない

「も、ぃや♡♡おわ、り♡おわひっにして♡♡」
「ッッだめ」

ちらりと顔を上げた男の目は欲を孕んで熱に浮かされている、必死にタオルを掴んで出来うる限り体を縮こめるナマエは胸から溢れるその甘い匂いに頭がおかしくなりそうだった
下半身から聞こえる激しい淫猥な音が部屋に響いているようでそう思うだけ余計にたまらなくなった、彼の男らしい骨張った皮の厚い指が2本沈められて第二関節を曲げられればそれだけでナマエの弱い所に辿り着く、何度も狭いその天井をなぞってコシ♡コシ♡と扱くだけで彼女は大粒の涙が目頭に溜まっては落ちていく

「い"くか、ら♡あ、たべさん♡♡」
「イッていいよ、見といてやるから」
「イヤ♡やだっ、も、いや♡」

秘部に舌を這わしていた彼の顔があがったかと思いきやそのまま乳白色に溢れたその部分をぱくり♡と食べてしまい上と下も激しく遊ばれる、自然に大きく脚を開いて逃れるのか求めるのか分からないまま芥辺の頭を抱きしめてナマエは絶頂を迎えた
震える体を見下ろした彼はまだ辞める気など毛頭もないと感じさせた

「も、い♡っいぃから♡」

涙や汗でボロボロになる恋人は決して美しいとはいえないのかもしれないが芥辺は興奮した、それは催淫効果とはまた別で元より身綺麗にしているものを汚すのが好みだった
ナマエは極力芥辺にだらしない姿を見せない、若さゆえなのかまだ嫌われたくないと思っているのだろう、それが反対にこういった行為の時に乱されて興奮材料にされていることを彼女はまだ知らない
顔を隠そうとする腕を退けられて舌が絡まされる、塩っぱい女の味がして確かにそこを彼が愛撫したことが嫌でも分からされた

「ッッ〜♡そ、やめ♡♡」

彼の右手がまた降りて小さく勃起したクリトリスを撫でる、未だに皮を被ったそこをゆっくりと剥いていこうとしてるのが嫌でもわかって腰をくねらせ抵抗をしようとする
そんな彼女の行動など無意味で空いている左手でまだ僅かに張っている胸に触れて開いている左胸に吸い付いた

「ふぅ♡んっぅ♡ァ・・・タベさん♡♡」

ぴんっと皮を剥かれて外気に晒されたそこは震えていた、芥辺の爪が軽くそれを弾くだけで大きく震えて泣いてしまいそうなナマエはただ逃れられぬ快楽に怯えていた

「ちゃんとみて」
「・・・いや」
「みなきゃ終わらせないけど」

タオルで顔を隠そうとするナマエに力強くそういう、彼が有言実行することを知っているために仕方なくタオルを外して恋人の顔を見れば彼は満足そうに胸元に顔を埋めた

「おわっ、おわるって"♡♡いっったの、に"♡♡」

足の間に置かれていたはずの手がそのまま動き、彼の指先が勃起したその小さな突起を虐めれば嗚咽を混ぜたような声で泣いた
溢れる乳白色のそれを吸っては舐めてと繰り返しても止まることはなく、甘ったるい味が口の中に広がっていく一方であり、まるでなにか危ない薬のようにそれを望んでしまう

「ッッた、べさ♡もっ、むり♡」

その声に視線だけをナマエに向けた芥辺は一度口を離して、とろりと垂れたその乳を舐めとった
指を止めることはなく何度も敏感なその部分を虐めぬいてそろそろだと思えばちゃんと自分に視線が向けられていることを再度確認する

「いいよ」

そういいながら彼は歯を見せて胸の先端を軽く噛み付いた、痛みではなく強い快感がナマエの全身を駆け巡る

「ッッ〜♡♡」

足の指がぐっと丸くなり体が弓なりに仰け反り、絶頂の余韻を感じながらもヒクヒクと痙攣するそこはまるで男を待ち焦がれているようであった
汚れることなど忘れていたのか噴水のように飛び跳ねた母乳が彼女の体を汚して白い肌の上に散らばる乳白色の液体を見下ろしまだ震えるその女の体に舌を這わせた

「ぁ、もっ♡やめ、ぇ♡」
「汚れてるから綺麗にしとかなきゃ」
「ひっ♡・・・っふ、ん♡」

白い腹を彼の舌が歩く、体の正中線をなぞる様に舌が伝いそして腹部の小さな穴に舌が差し込まれる

「ッッ♡♡だ、ぁ!・・・ぃ。う♡」
「へそもか、本当全身性感帯だな」
「ふ、ンッ・・・は、ぁっ♡いっっ♡」
「オレはただ舐めてるだけだけど」

そういう彼の言葉を理解している、けれど彼に抱かれ教えられそしてこんな訳の分からない体になって理性がゆっくりと溶けていき頭の中は真っ白になっていく
ただ熱が欲しいと願いながらもそれは届くことは無い、彼の黒髪を撫でるように掴んで「も・・・いい」と小さく呟いても「へぇ、そう」と短く返事を返した
何が楽しいのか普段ならこんなにすることは無いくせにと悪態をついてはやめない彼に苛立ちさえ覚えそうだった、何度目かの指が侵入してきていい所を苛めて女は泣いた

「もっ♡や・・・っ、あくたべさん♡おね、がっぃ♡♡ゆる、して♡おねがい♡♡」

もう涙と汗と涎でぐちゃぐちゃの女の顔は一般的に見て綺麗とは取れなかった、欲に塗れた雌の顔になっているそれは興奮材料にしかならない、仕方がないと芥辺は自身の下着を下ろしてナマエの足を開かせた彼自身はもっと彼女を乱したくて堪らないが泣かれてしまってはどうしようもない
ふと自分のスーツのポケットにいつでもできるようにと入れていた下世話な避妊具を思い出して取り出そうと準備をしていればふと違和感を覚えて見下ろす

「まだ付けてないけど」
「ッ・・・知ってます」

きっと悪魔にやられたせいだ、普段初心なこの女が自分のモノに媚びるように押し付けているのは
濡れそぼったそこは簡単に芥辺のものを飲み込もうとしてしまう、彼にとって避妊具なんてものは不要ではあったが恋人に対しての礼儀であった、正直これをつけても避妊率100%ではない、万が一子供が出来ても養うことくらい容易い上にそうなってもいい相手だとは思ってはいた、だがしかしそれでも彼女を大切にしたいと思って行っている行動の邪魔をされれば男もその安い挑発に乗るしかなくなる

「誘ったのナマエだからね」

そう言い聞かせれば彼女の瞳はどことなく嬉しそうに蕩けていた、それに対してますます下半身が苛立ちを覚えて鈴口をぴったりと付けた入口に思い切り侵入してやる

「〜〜〜あっ♡♡」
「飛ぶなよ」

勢いよくぶつければそれだけで膣肉が痙攣して締め付ける、まるで相手のものを全て吸い尽くすようなその挑発的な姿に喜びと苛立ちを感じていた膝裏に手をかけては思い切り足を持ち上げる

「や、ぁ♡あくたべさん、はずかしっいから♡♡」
「今更いうことじゃないだろっ」
「お"ぉ"♡♡ンッふぅ♡♡おほッッ♡♡」

ズリュズリュッ♡と音を立てて引き抜いたかと思いきや思い切り腰を打ち込む、簡単に降りてきていた子宮口が芥辺の精子を求めるように開いて締め付けるものだからますます苛立ちを感じる
小さく揺れる胸の突起に吸い付けば先程よりも女性ホルモンが活発になって来ているせいか出てくる量も増え始めていた。当の本人はもう恋人のペニスに夢中で何も考えられずに舌を出して下品に鳴くばかりだった

「ッあ♡」
「ちょっと体制変える」

自分の杭を抜いたかと思えばナマエを寝転がして腰を無理やり高くあげさせた、ナマエはそれを理解している、彼が射精する時は必ずこの体制になるということを
そう考えるだけで子宮が疼いて彼の子を孕みたがりドアが小さく開いて受精の準備をしていた、腰に手を添えられていよいよだと思えばまるで我慢の出来ぬ犬のように間抜けに彼女は無意識下で尻を振って媚びる

「本当かわいい人間だ」
「イッッ〜♡

ぼそっと呟いた彼の言葉はナマエの耳には届かず、ぐちゅん♡と音を立てて根元まで彼の肉棒を受け入れた

「ひっ♡うっ♡は、ぁ♡」

枕に顔を埋めて必死に呼吸を整えるナマエを1.2秒見つめたあと芥辺は息が整う様などそれ以上見ずに何度も激しく腰を動かした
まるで獣のようなセックスにベッドが揺れて騒がしくスプリングが
鳴る

「お♡ふっぅ♡そっ、ぃまだ・・・っめ♡♡」
「気付いてる?乳首ちょっといつもよりふっくらしてるし、胸も大きくなってるよ」
「ぃ、わな♡くて♡ぃッイ♡」
「妊娠もしてないのにこれだけ母乳撒き散らして変態だな」
「ッッや♡♡」

楽しそうな彼の言葉責めに興奮しないはずがなかった、普段は静かでただ優しいセックスだけをしていたものだからこんなにアブノーマルで尚且つ楽しそうなこの人を見られたことが嬉しいこともあるのだろう
ふと自分の中にある熱がいつもよりもダイレクトで隔てているものがないと知ればそれだけでまたぎゅうっ♡と締め付けてしまう

「お♡おっ♡ッひ、あ♡アッ、だめ♡そっぇは♡」
「乳搾りしといてやらなきゃな、万が一溜まって乳腺炎にでも鳴ったら大変だろう」
「なんないから♡おぉ♡いぐっ♡いくから♡♡」

何度も腰を打ち付けられながら乳で張った乳首をきゅう♡と摘まれれば頭の奥まで電流が走って深くイッてしまう
力強く締め付けるそれに対して眉間に皺を寄せてだらしなくなった彼女の顎を掴んで後ろを向かせて無理やりキスをする、ぼうっとするその顔を見ながら舌を絡ませて腰を何度も打ち付けながら愛おしむように強く抱き締めてナマエの奥に熱を注いだ
意識もままならずにぼうっとしたナマエはただ芥辺のされるがままにその後も何度も犯され互いにふんわりとした甘い匂いとベタベタになった体になる頃にはナマエのナカから彼のものが逆流するほどだった

「あっ止まってる」

翌朝重たい体で目覚めたナマエは嬉しそうにそういった、何日も続くと思っていた為にこれ以上の面倒は無いのだと安心しつつ隣で普段よりもスッキリとした顔で気持ちよさそうに眠る恋人を揺らせば寝ぼけ眼の彼は薄く目を開ける

「なに」
「アザゼルさんの呪い終わったみたいです!」

嬉しそうなナマエの反対に大きくあくびをした彼は言う

「あぁ中出ししたら治るやつだからな」
「え」
「知らなかったのか」
「はい、てかえ?知っていたんですか」
「あのバカの事だからそんなことだろうと思ってた」

なるほどと考えていた時だった

「ひぁっ♡」

突然胸に触れられれば甘いピリリとした感覚に思わず甘い声が飛び出して視線を上げれば寝ていたはずが天井と楽しそうに笑う芥辺がみえて背中が冷たくなる感覚を覚えた
それはそれは楽しそうに彼はいうのだ

「開発の成果があったようだな、じゃあもっかい」

その言葉を聞いた彼女が悲鳴をあげて泣きそうな顔をしても彼には効くはずもなくただ楽しそうに足の間に体を忍ばせもう一度最初からというように行為がスタートされるのだった。