Memo
2017/10/11 00:40
同棲してる二人の日常*
佐藤さんとの日常(ほのぼの)
佐藤さんは意外と綺麗好きな方だ、潔癖とか細かいという訳では無い、けど自分のルールがそれなりに強い
料理に洗濯に掃除も出来る、二人きりの時何一つできないあたしに何も言わなかった
「ねぇねぇこれ楽しい?」
「楽しくはないけどねぇ」
洗濯機なんて何年ぶりに見たのか、最近のはデザインが変わってる…昔は少し角張ったデザインばかりだったのに今は色んなものがある
柔軟剤とか洗剤の種類も多いし
今日は天気がいいから今借りてる家のベランダには自分たちの服が並ぶ、とはいえ佐藤さんの服なんてだいたい似たものばかりだ、少し年寄りくさい
あたしが選んだものは嫌だと言われる、折角マイリトルポニーのかわいいTシャツだったのに、ピンキーパイだって文句を垂れる
「今日の夕飯何か食べたいかい?」
まるでお母さんみたい、お母さんって存在は分からないけど多分そう
優しくて安心する声だ、昨日は確かビーフシチューだ…佐藤さんは器用だから料理もそれなりに作れるし悪くない味だった
実験で使われる毒の入った料理よりよっぽど美味しかったのはよく覚えてる
「唐揚げ食べたいな」
「唐揚げかぁ…いいよ」
寝てるのかって思うくらい細い目をさらに細くするからそのうち目が無くなるんじゃないかな。
田中くんが政府に捕まってはや9年、あたし達の計画はしっかり動いてるしそのおかげでこんな生活もしてる
暖かい日差しに当たっていれば窓を開けて洗濯物を取り込み始める佐藤さんの背中をみた
部屋の中に投げ入れる服たちは9割私のもので…佐藤さんは買い直したらいいって言うくせにおこずかいは少ない
佐藤さんの服なんかユニクロで買えるけどあたしのは原宿とか、専門店でしかないんだから無理なんだよ毎月500円なんて
あぁしてみればただのおじいさんとかお父さん、本当は歪みまくったサイコパスの亜人なのに、きっと誰も気づきもしない
暖かい服たちが放り込まれて来てそれに吸い寄せられてその山に体を埋める、まるでこたつみたいにホカホカだ、太陽の力ってすごい
「こら、信長くん畳めないしシワができるじゃないか」
「…ごめんなさーい」
やっぱり佐藤さんってお母さんみたい、ほんとに怒ってる時はもっと怖くてあたしその場でリセットしたくなるけど。
>>今日の佐信:取り込んだばかりの洗濯物の山にダイブして怒られる
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