Memo
2017/10/11 00:42
同棲してる二人の日常*
正宗さんとの日常
「髪乾かさないと風邪ひきますよ正宗さん」
食器を洗いながら、風呂上がりの恋人を見て小さくため息をついた、いつも風呂上がりに髪を乾かさずに出てくる
細く優しい髪が勿体無いと何度言っても聞きはしない、洗い物を終えてソファに座る正宗の後ろに立てば彼は振り向きタオルを渡す
「してくれるだろう?」
「…もう、本当に風邪ひきますよ」
「風邪を引いたら君は心配するだけじゃないか」
「自分のことなのにすごい他人事なんだから」
まるで子供のようにそういうものだから呆れてしまう、とはいえ嫌な訳では無いため正宗の髪の毛をタオルドライしていき、ドライヤーで八割ほど乾かしブラシドライヤーを取り出して髪の毛をブローしていく
まるで美容師の気分で「熱くないですか?」などと聞いては「丁度いいくらいだ」なんて彼は嬉しそうにいう
「はい、おしまい…もう明日はちゃんと自分でしてくださいよ」
「それは断る」
「何でですか」
「…私はね、葵に触れられることが好きなんだよ」
そういって目を細めていう彼は手を取り、そっと指先に唇を重ねて笑う、それはもう腰が砕けそうな程にイヤらしく
どうやら明日も髪を乾かすことは決まったらしい
>>今日の正葵:相手が風呂を上がっても髪を乾かさないので仕方なくドライヤーをかけてやる
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