Memo

2018/01/18 00:54

香椎さんと年下の君
(葛藤してる香椎さん)



いつかこうなるだろうと冷静な頭の中で思った、暖房の効いた部屋の中で下着姿でベッドに座る少女は自分でそれなりに考えた勝負下着とやらを着て真っ赤な顔をして数分前に言った

「私、子供じゃあないよ」

着ていたシャツを脱いでそういった表情はどこまでも子供で、反抗的で魅力的な危険があった

「香椎さんならいいの」

「"ならいい"んだったら俺じゃなくてもいいだろ」

「分かってるくせに」

「うん、わかってるから手を出さないんだ…自分だって分かるだろ」

いつもの癖のように彼女の頭に手を乗せれば払い退けられた
プライドも心も何もかもきっと今頃彼女の中は滅茶苦茶だそれでよかった
きっと二人の関係だってこうなってはいけないのだから、警察官であり年上であり、彼女は未成年のただの学生であり
また被害者の娘と被害者の元後輩というだけの関係だったのだから、きっとそれが正解なのだろう

「…香椎さんの嘘つき」

掠れたような泣いたような声は寝室に静かに消えた
本当に互いに何も縛ることがなければお互いになにか変わったのかもしれないのにと、それはきっと互いに思い願っていたことだ



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