Memo
2017/07/25 01:44
素直に謝れないアンクの話
(アンクとアイスと少し子供らしいところ)
アンクは決して優しいと人には胸を張って言えなかった、それは彼が人でないから素直でないわけで
彼は棘がついた言葉を平気で人に刺すからであり、心のどこかその要望は酷く優しく寂しくなった
そんな男が、たった一人の女を大切にした
自分自身で撫でたいのか人としてかけ離れたグリードの手で傷つけないようにといつも頭や顔を撫で回すそれは愛玩動物のような扱いだ
「相変わらず、抜けた顔だ」
「そう、かな?」
まるで寂しさに死にそうな人間みたいに強く片手で抱きしめられ、その手は何も傷つけることを許さない
せっかく化粧をしても頬をつままれ撫でられ続けては意味が無い
「あぁ本当に気が抜けた顔だな」
「そっか、ねえアンクくん」
「なんだ」
「アイス食べよう…そんでもってお昼寝して、起きたら私の作った夕飯食べたら、映司さんのとこに帰ろう」
そういうと彼は何も言わなかった、こういう時は肯定だ
映司と喧嘩した時は時折拗ねて家の前に居座っている、子供らしい一面を持った彼が人でないなんてきっとだれも思うわけないのに
それでもその手は確かに人ではなく、ただ一つの真実は愛しそうに人を撫でるのはその手だった。
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