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中学から高校に変わって何が変化したかと問われれば大きなものが1つ
そう…留年だ、これは勉強をしたり授業に一定数出ていないと起こりうるものであり、流石の俺も全日サボるということは出来なくなった…とはいえ、赤点が免れるわけでも授業時間が足りてる訳でもない、その辺はサボに耳にタコができるほど言われてきたことだ

「あーーったくあっちぃ!!」

夏休みの補習メンバーは5.6人、大体知らねぇ顔ばかりで話もあまりしない、エアコンをつけようとしたが補習担当のスモーカーにエアコンの電源を奪われ

「お前ェらみてェなやつらに使わせるエアコンはねぇ、これを終わらせたら帰っていいぞ」

といいプリントを数十枚配られる、あー勉強したかな?いやしてねぇよ、なにこれ…なんて数字や文字の羅列に頭を悩ませていれば残るのは俺1人
朝に来たのにもう昼じゃないかと文句を言いたいところだが終わらない、兎に角扇風機のみの教室は暑く汗がダラダラと流れた

「おっ、エース何してんだよ」

「デュース!!助けてくれっっこのままじゃ俺は夏休みをここで過ごして終わっちまう!!俺の花の夏休みが」

「花のって…あっお前マリィ先輩と付き合い始めたんだってな、おいっまぁいいこの後バスケ部に顔出してくれるなら手伝ってやるぜ」

「え、行くから教えろよ」

「仕方ねェなぁ」

これが救世主ってわけかなんて馬鹿みたいに笑ってスルスルと教えられた通りに数字を並べりゃあらビックリ、問題が解ける解ける
背中を大きく叩かれて待ってるからな。なんて言われりゃまぁ行くしかねぇよな、別にバスケ部が嫌いな訳じゃないがバイトと部活やら全部は両立が出来ねェだけだ
冷房が効きまくった最高に気持ちのいい職員室にいってスモーカーに提出すれば帰っていいと許可が下りた、荷物を片手に第1体育館にいく途中のことだった

「エースくん」

「は?あ!!?……ぁ、は?なんで」

まじ夢でも見てんのかよ、なんて思い切り自分の頬を抓るが夢じゃないらしい、丁度校舎から離れた第1体育館に行く道にはプールがあるがプールサイドに立った水着姿のマリィがフェンス越しにいた

「プールの授業何日か休んじゃったから」

「あー…そ、ソウナンダ」

「エースくんは補習終わってバスケ部?」

「おう」

「もし終わってたら一緒に帰りたいな」

「じゃあ待ってるから第1体育まで来てくれよ」

「うん、あっそろそろ行ってくるね」

白い肌に際どいハイレグデザインの旧水着を着ているマリィに目も合わせられずに床を見てしまいながら答えるが特に何も言われなかった
パタパタと音を立てて走っていったあとピッとホイッスルの音が鳴って水が跳ねる音が聞こえる、男女別の水泳授業だから分からないが今頃マリィは泳いでるのだろう
あぁ俺って最低かも、いや健全な高校生だから仕方ないあの水着の下を想像するなんて普通のことだろ
結局今日のバスケは珍しくぼろ負け、いやまじ本当水着………最高だな