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そういや映画の割引チケットをバイト先で貰った
前回のデートの時に映画館でも行こう。なんて言ってたっけと思って金曜日にどうだ?と言えば「13時までバイトなんだけどそれでも良かったら」なんて言われりゃ、そりゃあ待ちますとも
もちろん、マリィのバイト先で
「てなわけだ、俺の奢りだから気にするな」
「あのエースが?怖いな…まぁ俺も昼から用事があるから昼飯くらいは丁度良かったよ」
話のわかる男サボは今日も忙しそうに図書館にいく様子だが俺には楽しさがわからん、いやまぁ2人でバカしてるけどな毎晩遅くまでPS5してるけどな
家の最寄り駅から2駅、駅前5分のファミレスでバイトしてるらしいマリィを狙って自動ドアを開ける
女の店員のいらっしゃいませ何名様ですか?という言葉に二本指を立てて席に案内される
「いらっしゃいま……ぁ、エースくんとサボくんこんにちは」
「よっマリィ、ここで昼飯食って待っててもいいか?」
「こんにちはマリィ先輩うちのバカがお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそ…いいよ、お水置いとくから注文決まったらまた呼んでね」
いいよ。ってどっちに対してのセリフだよと言いたかったがぐっと飲み込んでメニューを片手にマリィをちらりと覗き見る
とりあえず俺は1500g超ビッグ肉肉ステーキランチにすることは確定なんだがそれよりも
「なぁ、ここの制服短すぎねぇ?」
「そうか?どこもこんなものだろ」
「いやいや、胸んとこもほらなんかアレだし」
「ドイツのビールガールをイメージした感じのエプロンワンピだろ?よくあるじゃないか」
「てかマリィすげェかわいくねぇか」
「んー、確かに」
「は?」
危なかった危うくサボを殴るところだった、1度冷静になっていい加減注文しようと呼び鈴を鳴らせばもうこのテーブル専属と言ったようにマリィが少し高いヒールを鳴らしてやってきた
いややっぱりスカート短くねぇか?中の白いフワフワ覗いてるし、学校の制服より短い気が
「注文決まった?」
「俺はキノコと海老の和風パスタとチーズドリアのドリンクセットで、エースは?」
いやでもここの制服自体が可愛い?んだよな、だからマリィにあってるって言うのかちょっとコスプレ感もあるし…あ?奥のおっさんじっとマリィの事見てねぇか?あの野郎
「エースくん注文は?」
「え!あっこれ!」
「それならこっちしたら?」
はっと意識を戻せばマリィが飽きられた顔をしてるはサボには軽く頭を叩かれる始末で、ふと指さされたメニューは"期間限定 ウルトラ巨大MAX5ポンドステーキ(10000円)"と記載されて大きなステーキの写真が載せられていた、おまけに"食べきったらお代無料+好きなスタッフとチェキ"なんてものも書いてやがる
おい、てか奥のおっさんそれっぽいの食ってやがる!5ぽんとがよく分からねぇが、ただ飯とチェキが貰えるなら貰うしかねぇ!ライス特大+ドリンクバーも注文すればマリィは嬉しそうに笑ってサボは呆れた顔をしてドリアをキャンセルしていた
「お待たせしました、ウルトラ巨大MAXステーキです、ルールは今から30分でこれを食べ切ればお題が無料に!さらにさらに〜君のお気に入りのスタッフちゃんとチェキが取れるぜ」
じゃあ頑張りな、ダーリン
と気持ちわりぃリップ音を耳元で鳴らしてガタイのいいおっさん(店長さんらしい)が離れていった、そして広い店内に響き渡る音でベルを鳴らした
テーブルの8割を埋め尽くす肉をかっ食らう、マジでこれタダでいいのか、こりゃあルフィも連れてきたら大喜びするぞなんて思いながら手や口を動かす
目の前のサボは胸焼けしそうだな。なんて笑って遠くで仕事をしてるマリィは楽しそうに微笑んでこちらを見ていた
「完食おめでとうエースくん、凄いね記録は18分36秒最短記録だよ」
マリィの拍手が店内に響いて、空になった皿を片していった
よかった昨日寝てて、いつもみてぇに寝てたら絶対無理だったな…と思い気持ちの悪いおっさんをみれば見事食べきれずギブアップしていた
「それで、チェキ撮れるけど誰と撮りたい?」
「マリィでお願いします!」
わかったと笑顔で返事するマリィがスタッフを呼んで、チェキ専用のブースに立たされる、変に目立って恥ずかしいがマリィとならいいかと思って横を見たらやっぱりヒールで少し高くなった目線が新鮮に感じられた
「あっそうだ、折角だし手をこうして?」
マリィに言われるままその手にしていれば
他のスタッフがじゃあいくよ〜と声をかけた
「せーの、らぶらぶはっぴー大好きえーすくん♡」
俺は大層間抜けな顔をしただろう、2人で作るハートの手の形をさせて2枚写真を撮った
1枚は店舗に貼らせて欲しいということで承諾して、1枚は自分のスマホケースの中に入れた、間抜けな俺の頬にキスしたマリィが隣で満足そうな顔をして空になったドリンクを持っていた
「はぁ…シャンクスさんかっこよかったね」
もうそりゃあ映画がたまらなかったのか目をキラキラさせるマリィに適当に相槌を打つ、マリィの横顔ばかりを見てて映画の内容なんて入ってこなかったのだから仕方ない
映画館のすぐそばのカフェでケーキをつつきながらあの名優赤髪のシャンクスについて語るマリィにルフィの恩人だと教えてやりたいほどだったがまぁいい
「ところでマリィ、バイトのスカートもう少し長くした方がいいぞ」
脈絡なくいってしまい、あっこれは違うと思って顔をあげればマリィは少し頬を赤くして
「エースくんのえっち」
なんていった、あぁ男だから好きな子ばっかりみてんだよ仕方ねぇだろ。なんて思いながらストローに口を付ければ空になったそれは汚い悲鳴をあげていた