何やら用があるので此処で待っていて欲しいと言われたので 大人しくダークマターさんと別れた場所で腰を下ろして待つことにする ダークマターさんは本当の事を言うと不思議な人だ 色んなものを物珍しげに見回す彼は厳つい見た目とは裏腹に可愛かったと思う そんな事をぼんやりと思っていると城の入り口から出てくる ダークマターさんの姿が見える、真っ直ぐこちらに来る姿は 子供が見たらきっと泣いて逃げ出すほど怖い、 それほどに彼が醸し出す威圧感はとても重いものだった 「ダークマターさん」 「待たせた」 「いえ大丈夫です。」 名前を呼ぶと彼の目が少し細くなった。ほんのちょっぴりだけ笑っているように見える それに待たせた事を律儀に詫びる所は本当に礼儀正しいなぁと思う 「じゃあ、最初は日向ぼっこですね!この先の草原に行きましょう」 「ああ、」 マターさんのほうを見て笑いながら手を掴んで行こう、と催促する やはりダークマターさんは素直に付いてきてくれる物だから そのまま手を掴みダークマターさんを引いて目的地に向かった 「そうだ、名前長いのでマターさんって呼んでも良いですか?」 「シュリルなら別に構わない」 /lain0x2/novel/1/?index=1 |