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穴の泉物語

悪夢、それは甘美なる私の糧。
今やプププランドは悪夢の帳の中。
私がこのような殻を破り本来の力を取り戻すのももはや時間の問題というもの。
忌々しい泉から解き放たれ、文字通りの悪夢をこの世に振り撒く。
んん、思い描くだけでなんと蠱惑的か。
しかして今はまだ雌伏の時。
私が満ちるのを待つとしよ…ん?
な、なんだこの振動は、何かが、何かが我が殻に打ちつけられている!?
何が起きておる!?殻にヒビが!?
よもや!よもやこのような、まさか星の戦士が!?
「よう、お目覚めはいかがかな、お姫様?」
「どちら様ですか!?」
上半身裸でケツアゴで筋骨隆々なむさ苦しい漢が顔を見せていた。
いやケツアゴは人のこと言えないのだがしかし!
「あぁんだよ、つれねえなあ!そこは王子様!ってなもんだろう?」
何を言っているのだこの漢はー!
「んな露骨に嫌そうな顔をしてくれるなよ、そそられちまうだろう?」
本当に何を言っているのだこの漢はーー!!
「あ、あの失礼ですがここには星の戦士なるカービィというものが来る予定で…」
ああ!と手を一つ打つと白すぎる歯をニカッとむき出し
「あいつなら今頃お家でいい子にねんねしてるだろぉぜ、心配すんな、だから俺が来た」
だから誰なのだこの漢はー!
「俺か?俺は、尻穴の悪夢と呼ばれた漢よ!
オメェだろ、プププランドに悪夢ブッかけてるナイトメアって奴は。よろしく頼むぜ」
ぜひともよろしくしたくない!どうしたら帰っていただけるだろうか!?
「は、はぁ、ししかしですな、
物語にはスターロッドなる物が必要でしてな!そう!それがないことには…」
「あぁあ!こいつだろ!スタアッー!ロッド!しっかり持ってきてるぜ安心しな!」
なんで持っておるのだ!というか股間から取り出すな!そして何を安心しろというのだ!
「だぁからこいつをこうズブっとイクんだろ!?
腹んなかぐちゃぐちゃにしてやるからよ!」
「いやいやいやいやいや」
中指を突き立てるな!なんの隠喩なのだ!「何ってナニよ」平然と心を読むんじゃない!
「あ?星の方は嫌だってか?柄の方でも俺は構わねぇけどよ」
「そういう問題では無く!」
ええいどうしろと言うのだ!
「そいでだ、いいグラサンしてんじゃあねえかよ」
「あ!ドロボー!」
「かてぇ事言うなって、こんなのつけてたら可愛いお目々がおがめねぇだろぉー?」
どうすれば!どうすればこの漢は止められるのだ!?
そう、そうだ!なぜこんなことを見落としていた!決定的なことがあるではないか!
「ま、まこと遺憾ながら私には穴など御座いません、
 ほかを当たられてはいかがかな、
 うん!そうだそのほうがいい!でしょう?!」
「なあぁにい!?穴がねえってか!?
 そりゃあいい!立派な穴こじ開けてやっからよ!
 いやぁヤリがいがあるってのはいいねえ!」
終わった。万事休す。
「さぁ、そろそろ御託はいいだろ?
 おれぁもう我慢できねえからよ、
 覚悟しろよな、どっちが本物の悪夢かたっぷり教えてやるぜ」
「や、や、やめ、アッー!!!!!」

ゆめのいずみを漢にたくし ひとりねむっていたカービィ

しかしデデデだいおうは わるぎもなにも
 ほんとうになにもしていませんでした

ゆめのいずみにはほんもののあくむがあらわれたことが
 「ナイトメア」となのるもののうんのつきでした

スタアッー!ロッドをいずににもどせば
 みんなのゆめはかえってくるのでしょうか?

プププランドのほんとうのあくむがおわるひは
 いつになるのでしょうか

「ハッ!!??」
ここは、殻のなか、いやはや…悪夢たる私が
悪夢を見るなどとはフフ…皮肉なものだ

「よう、いい悪夢は見れたかよ?おれぁまだまだ満足してねえぜ」
いいいいいいやああああああああああああ!!!




2021.06.06 次人執筆/サイトup


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