「ちょっと、ま、待って…ミケ、」
「待てない」
「でも、あの…」
「朝、シャワー浴びたんだろう。においでわかる」
くん、と首もとのにおいを嗅いでミケはにやりと笑う。あのあとミケの店を出たナマエはミケと共に彼の住むマンションにやって来ていた。ところがドアを閉め靴を脱いだかと思うとミケはすぐにナマエを抱き上げ寝室まで早足で向かう。そっとナマエをベッドにおろすとミケもそこに膝をついてキスをしながら倒れ込んだ。
「ミケ、…私…」
「…嫌か?」
「そうじゃなくて……初めてだから、その」
「そうか…なら今から謝っておく」
「え…?」
「悪いが優しくしてやれそうにない」
「そんな、…っ、!」
ミケは嬉しそうに笑いながらナマエの頬に口付ける。ぎゅ、とミケの服を掴むとその手を彼の大きな手が包んだ。
「文句ならあとで聞く。今は、お前を愛したい」
「っ!そ、そんな…言い方…ずるい」
「あぁ…すまん」
ミケは顔中にキスを降らせながらシャツのボタンをはずしていく。ナマエは抵抗もせずただ体を硬直させていた。前の世では勿論体の関係もあったが、それとこれとは話が別だ。
「ナマエ…愛してる」
そっと耳元で愛を囁かれながら始まった行為は一度や二度で終わるはずもなく、耐え切れずにナマエが気を失うまで続いた。意識を失う直前、見上げたミケはとても穏やかに微笑んでいた。
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