タイトル甘/キ学/煉獄先生/編入生



ずっと会いたかった相手が目の前にいる。
抱きつきたい衝動を必死に抑えて平然を装って話しかける。

「姓さんとは君のことだろうか?」

この学園に来た当初はまだ記憶のない者も多いと聞くが、名はどうだろう。

「はい。姓名です」

あぁ、この笑顔。
ずっと会いたかった。
あの時は君を一人残してしまってすまなかった。
もし、名が覚えていたならば、何から話そう。
伝えたいことはたくさんある。

「先生…?」
思いめぐらせていると、困った顔をして名が俺の顔を覗き込んできた。

「すまない!考え事をしていた。では教室に案内しよう!」

他のクラスはもう既に朝礼が始まっている時間で、廊下に他の生徒は誰もいない。

今がチャンスだろうか、いやでも焦ってはいけない。

「週末にこちらへ引っ越してきたと聞いた。疲れているだろう」

「いえ、大丈夫です」

「そうか!無理はしないようにな。なにかあったらすぐに言ってくれ」

「私さっき義勇さんに会いました」

「ん?」
今、何を?

「杏寿郎さん」

「名、記憶があるのか?」

「はい、もちろんです。千くんもお元気ですか?」

「名、結婚しよう!!」




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