悪戯
【月影くんの場合】
「だーれだ!」
「目と眼鏡の間に手を入れるな」
「だって眼鏡に指紋ついたら怒るでしょ?」
「既に怒っているが」
「で、だーれだ?」
「生徒会室に監禁されることを切望するが自ら監禁されに行く勇気が出ず俺に悪戯を仕掛けることで俺から受ける罰の内容として監禁を願う愚かな下僕」
「すいません……もうしません……」
【桐椰くんの場合】
「ねえねえ桐椰くん!」
「なに──……」
「へっへー引っかかった! ほっぺつんつん!」
「何子供みたいなことしてんだよ!」
「桐椰くんほっぺもちもちじゃん!」
「引っ張るんじゃねぇよ鬱陶しい!」
「桐椰くんも私のほっぺ引っ張るじゃーん、たまにはいいじゃーん」
「で、そろそろ俺の前でいちゃつくのやめてくれる?」
「はい」
【松隆くんの場合】
「だーれだ」
「誰? 分からないんだけど」
「え……えぇ……誰でしょう!」
「遼?」
「違いまーす」
「本当に?」
「だって桐椰くんこんなに声高くないよ」
「さぁ、機械か何か使ってるかもしれないじゃん?」
「そんな万能変声機あります?」
「遼じゃないって証明できる?」
「えぇ……じゃ、じゃあ種明かしを……」
「あぁそうだ、抱き着いてくれたら分かるかな。遼なら胸が平らだろ」
「セクハラが過ぎるよいい加減!!」