・グランくんとお姉さん ベルセ編

「グランくんお帰り!っておっ、見慣れない格好だねぇ」
「へっへっへっ」
「えっ何どうしたのにやけて。テンション高いじゃん」
「ついに念願のベルセルクになったけど何故か高揚するんだ」
「新しいジョブ?取得出来て嬉しいんじゃない?」
「そうかな」
「そうそう。ていうかオオカミの被り物?かわいいねぇ」
「違うでしょ」
「えっ」
「がおー!」
「ひゃー!」
「かわいいって言わせるもんか!僕だってオオカミなんだぞ!ナマエなんてその気になったら食べちゃえるんだからな!」
「ひゃーグランくんに食べられちゃう!」
「食べちゃうぞー!」
「ひゃー!そうだグランくんにここで耳寄りな情報を教えよう!男もオオカミって言葉があるけど本当のオオカミは一度決めたメスと死ぬまで添い遂げるらしいぞ!」
「えっ」
「えっ?」
「えっう、嘘ごめん食べちゃうなんて嘘違うんだその、えっと、ごめん忘れて!」
「あっグランくんどこ行くの!何でそんなに慌てるの!おーい!」


「(どうしよう顔合わせ辛い・・・!)」
「(からかいすぎたかなぁ)」


(片想いグランくんは思春期)




・グランくんとお姉さん 忍者編

「グランくーんどこー?」
「ここ」
「わっびっくりした。忍者だってどうしたの」
「忍術の練習だよ」
「ふうん。忍者って素早いよね。何でもひらひら躱しそう」
「気配を消す感じだからちょっと違うかな」
「へえ、じゃあ危なくなったらさあ」
「?」
「すぐ逃げられるんだよね?(壁ドン)」
「?!(手元を探る)えっあれっ巻物は」
「ねえグランくん、」
「?!ち、近、」
「ってあはは!巻物落としたよ」
「うわっえっほっ本当だ」
「これじゃあ忍者もまだまだだねぇ!」
「そっそうだね(駄目だ安心しきってたから油断したっていうかか、壁ドン)」
「いきなり驚かせてごめんね?」
「いっ・・・いいよ僕も油断しちゃったし」
「私は何もしないって思ったんだ、信頼されてるぅ」
「(信頼どころかこれだけでドキドキしちゃうんだけどなぁ!)」


(油断は禁物)




・グランくんとお姉さん マークスマン編

「マークスマンだと口元が緩いね」
「緩い?そうかな」
「えーと言い方が悪かったかな。なんか、微笑んでる?」
「えっ何で?」
「えっ?いつもやや真顔じゃん」
「僕はいつだって真剣なんだよ・・・」
「ごめんよ・・・知ってるよ・・・もしかして余裕を持つってやつですか」
「余裕かぁ・・・慢心はしてないつもりだけど余裕を持つにはまだまだだよ」
「そっかぁ。微笑んでるグランくん好きだなー」
「へっ」
「へっ、ていやどうしたの?」
「へっ、いや、ううん大丈夫だよありがとう」
「そう?」
「う、うん(好き、好きかぁ・・・)」
「どうしたの、あんま嬉しくなかった?」
「いやすごく嬉しいよ!(絶対そんな意味じゃないのに)」
「嬉しいならいいけど」


(期待してしまったグランくん)
(無意識にそういう事を言ってしまうお姉さん)