雷門イレブンの中で彼氏にするとしたら?


響木「『響木監督以外で』だそうだ、真剣に考えろよ」

馨「いや前のも真剣に考えてましたよ! 失敬な! ……雷門イレブンの中で? えー、そうだなぁ……いやいや選べないでしょ、皆違って皆イイんだから。それにあの、ほら、年齢差もあるし、勝手に彼氏候補にしてたら怒られるんじゃないかと……」

響木「どうせそう言うと思ってはいたが、それじゃあ質問回答にならないだろう。だったら、それぞれを彼氏にしたらどうイイのかを説明してみろ」

馨「やけに突っ込みますね今回は……じゃあ、まず円堂くんが彼氏だったらとにかく楽しく過ごせそうだな。何も特別なことしなくても、一緒にいるだけでずっと笑っていられて元気をもらえそう。彼氏というより、友達の延長線って感覚ではあるけども」

響木「ふむ、次は豪炎寺」

馨「豪炎寺くんは……そうだなぁ、一見クールだし口数は少ないけど、彼氏になったら優しさとか甘さとか、そういう特別なものを向けてくれるようになりそうだなぁ、と。夕香ちゃんに対するときみたいな。そういう特別感は嬉しいよね、彼女としても」

響木「次、鬼道」

馨「鬼道くんは……鬼道くんは……うーん、普段のあのジェントルさがそのまま地続きしていくとしか思えない。いや、そう考えると鬼道くんは彼氏としてパーフェクトなんじゃないか? 紳士的な彼氏、憧れる女の子も多いだろうし」

響木「次、風丸」

馨「風丸くんは正統派彼氏って感じになりそう。何を以て正統派とするかは人それぞれだろうけど……こう、世間一般的な可愛らしい中学生カップルになるかなーと。初々しいかと思いきや、意外とキザっぽいところあるんだよなぁ風丸くんは」

響木「次、染岡」

馨「染岡くんかー! 染岡くんは俗にいうツンデレ気質なところがあるから、なかなか素直になってくれることは無いだろうけど……その分、素直になられたときのギャップがすごいかも。心身共に強いし、いざってときはカッコ良く守ってくれそうだなー」

響木「次、半田」

馨「半田くんも風丸くんと同じ正統派彼氏な性格してる気がする。ウブって程ではないけど、こっちから彼女らしいことしたときの反応が面白そうだなぁ。一緒に手繋いで帰ったりしたい」

響木「次、松野」

馨「マックスくんはお付き合いに小慣れてるイメージ強いんだけど、もしかして過去に彼女いたことあるのかな。楽しいことをたくさん知ってそうだし、デートしたら盛り上がるんだろうなー」

響木「次、一之瀬」

馨「いや、一之瀬くんはもう、見ての通りでしょう。あれがあのまま彼氏になったら最強じゃないかな、そりゃあ世の女の子も騒ぎ立てるよなぁって感じ。でも意外と奥手だったりしたら可愛いな」

響木「次、土門」

馨「土門くんもアメリカ仕込みなところあるから、一之瀬くん程大っぴらではなくとも女性の扱いには慣れてるなと。普段話すだけでも、土門くん相手だと何だか年下相手な気がしなくなるんだよね。大人なお付き合いができそう」

響木「次、目金」

馨「目金くんは三次元の彼女よりも二次元の彼女を追い求めるタイプに見えるけど……拘り強い分、専門知識が本当に豊富だから、自分の知らない世界の話もたくさん聞けそう。一緒に美術館とか行きたいなぁ」

響木「次、壁山」

馨「壁山くんも円堂くんと似たタイプだなぁ。一緒にいて楽しそうだし、ご飯を作ってあげたら何でも美味しそうにぺろっと食べてくれそうだから、自然と自炊の腕も上がりそう」

響木「次、栗松」

馨「壁山くんから食い意地を抜いたら栗松くん、ってイメージなんで、やっぱり一緒にいるだけで楽しくなれそう。あ、でも栗松くん結構アクティブだから、遊園地とかそういうところいろいろ巡ってわいわいやるのも良いなぁ」

響木「次、少林寺」

馨「少林寺くんは何せ可愛い! 傍でにこにこしててくれるだけで心があったかくなるし、二人で楽しいことたくさんして笑顔を見ていたいなーって思うタイプの彼氏かな」

響木「次、宍戸」

馨「宍戸くんはわりと引っ込み思案というか後ろ向きになることが多いけど、だからこそ傍にいてそういう面を支えてあげたいなーと思う。し、宍戸くん自身も思いやりの気持ちが強い人だから、お互い持ちつ持たれつな良い関係になれそう」

響木「次、影野」

馨「影野くんはあぁ見えてかなりマメだし観察眼が鋭いから、どんな些細なことにも気付いてくれる良い彼氏になってくれそう。こっちが困ってると、そっと声をかけて支えてくれるような」

響木「よし、これで全員だな。……それで? 結局誰が一番良いんだ?」

馨「だから決められませんって!」




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