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重大な日。
今日は雄英高校ヒーロー科一般入試なのである。
周りには明らかに優秀そうな人達ばかりで、小山程度にあった私の合格できるという自信はどんどん崩れていく。
(考えたら負けだ……無心で行こう…無心で…。)
無心を心がけて歩いても頭を巡るのは実技試験、筆記試験のことばかり。自分が雄英を受けても良かったのか。そんなことを考えていたらいつの間にか試験会場に到着していた。
筆記試験もそこそこに次は実技試験。プレゼント・マイクによる説明があり、内容は完璧に把握した。後はちゃんと得点を稼ぐのみ。
(筆記より断然緊張する!!!!)
緊張はもうMAXになっていた、何度手のひらに人の文字を書いて飲み込んでも心は休まるどころかどんどん暴れ始めている気がする。
周りは皆落ち着いているのかと周りを見渡せば1人、私より確実に緊張している人をみつけた。彼は多分さっきの説明のときに怒られていた人だろう。彼には申し訳ないが、彼を見ていると自分はまだ大丈夫かもしれないという気持ちになり大分落ち着きを取り戻せた
(もうやるしかないんだ…やるだけやってみよう…。)
そんなことを思っていると、開始の合図が伝えられる。あまりにも突然のことで周りに押し流されるがまま架空市街地に出てきてしまった。
とりあえず目の前に来た敵、触れる範囲にいる敵は倒してなんとか30pは入った。
「もう大分しんどいかも…」
個性の酷使による反動が少し出てきた時だった。ポイントにはならない巨大ギミックが少し離れたところに出現していた。今の状態で目の前に現れたら逃げられなかったと思う。運が良かったと安堵しつつもう少し離れたところへ行こうとした時、巨大ギミックに向かって飛びかかる姿が目に入った。
「さっきの緑の人…!?」
倒す人が出てくることへの驚きより、彼が立ち向かっていることの方が驚きであった。
立ち向かった彼はギミックを1発殴っただけで倒してしまった。
凄く強力な個性なのにどうして始まる前はあんなに弱々しかったのか。
彼に呆気を取られて、いつの間にか実技試験は終了。30pというそこそこの点数は取れたのでひとまず安心である。
もし私も彼も合格して雄英でまた会えたらその時はお礼を言って個性について詳しくきかせてもらおう。
まずは早く帰って
貧血の体を休ませよう
試験終了
(そういえば初めて見たけどプレゼント・マイクかっこよかったな…。)
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