131
まだ朝焼けの残る空を眺めていた。
ピリリリリ、と無機質な音が響いて、俺は肩を竦めた。電話が鳴ったのだった。
…光。震える手で応答ボタンを押す。
「…はい」
『一也さん…?』
久しぶりに聞いた気がする彼女の声。甘くて、柔らかくて、胸が焦がれる。
「うん…」
『朝早くにごめんなさい。今家ですか?』
「…うん」
そこまで会話をして、彼女の声がどこか焦っているように感じた。ついさっきまで走っていたような、今も急いでいるような、吐息交じりの声。
『じゃあ…待っててください。今から帰ります。』
「…え」
『話したいことがあるんです。それじゃ…』
プツン、と電話は切れる。ホーム画面に切り替わる画面をしばらく眺めて、俺はゆっくりと立ち上がる。
リビングに行くと、倉持が水を飲みながら俺を振り向いた。
「お…生きてたか。」
「……。」
「いやー、昨日ゾンビみたいな顔して帰って来たからよ。死にゃしねーか心配で帰るに帰れなかったわ」
倉持は悪びれず言うと、コップを洗いながら続ける。
「でも…もう帰るわ」
「…え?」
「練習も始まるし…大会もあるし」
カチャン、とコップを置いて、倉持は荷物をまとめ始める。
「邪魔したな。」
やけにあっけなく去ろうとするものだから、俺は呆然と倉持を見つめた。
「なんだよ。返事くらいしろよ」
倉持がそう笑った直後…ガチャン、と鍵が開く。二人して振り向くと、リビングのドアを開けて、光が入ってきた。光は息を切らしたまま俺と倉持を一瞥すると、迷わず俺の前に歩いてくる。
「一也さん…」
「……。」
「光臣から…聞いたんですね。」
ごくり、と息を飲み込んだ。胸のつっかえは取れなかった。
「…ごめんなさい。」
肩で息をしながら、吐き出すように光は言った。
なんで…謝るんだよ。
「もっと早く…言うべきだったのに…」
その上下する肩を、縋るように掴む。
「一也さん、私…光臣に、結婚を申し込まれました。」
え、と倉持が乾いた声を零した。
「それで…」
「却下」
咄嗟に言うと、光は目を丸くして俺を見る。
「絶対別れない。絶対…」
小さな肩を掴んだまま言った。俺を見つめる光の瞳が、だんだん、潤んで…
光は顔をほころばせ、何度も頷いて、俺の両頬を手で包み――キスをした。
俺もその柔らかな唇を食む。甘い熱が、まだ足りないというように俺の唇を撫でる。目を閉じて、互いの吐息が混ざり合うのを聞いた。…バタン、と玄関のドアが閉まって、倉持が去ったことを知った。
光を抱き上げて、ベッドへ運ぶ。ネクタイを緩めると、光が手を伸ばしてきて俺のワイシャツのボタンをはずしていく。俺も光の服を捲り上げ、お互いに服をはだけると、全て脱ぐのももどかしいままキスをした。
「光…」
紅い唇を舐めて、俺の手に包まれる小さな美しい顔を見つめる。
「…好きだよ」
はにかむその顔を見るたび、胸が苦しくなる。
「好きだから…時々わからなくなる」
「え…?」
「本当に…俺でいいのか…」
「……。」
俺を見つめる強い瞳に、いつかの彼女の姿が重なった。
「…一也さんじゃなきゃ…嫌です」
その唇を、またゆっくりと塞ぐ。馬鹿だな、俺…光はずっと変わってないのに…。勝手に不安になって、また彼女を手放すところだった。甘い香りに誘われるように、小さな口の中の熱をゆっくりと愛撫し、彼女の吐息を飲みこむ。
「…っは…」
苦しげな彼女の唇を一旦離すと、もどかしげな視線が追いかけてくる。
「…もっと」
そう言いかける唇をまた塞ぐ。音を立てて唇を離すと、まだ足りないというように唇を奪われる。
「…キス、好きだね」
「…ん…」
からかうように言うと、光は少し口元にはにかみを浮かべる。それでもまだキスを求めながら、俺の唇を舐める。
「…もっと?」
「…うん…」
彼女の唇に応えながら、うなじをなぞる。細い首筋。彼女はゾクゾクと吐息を震わせる。
「…キス以外もしていい?」
「…ん…、ふふっ…」
そう尋ねると、光は小さく笑いながら頷いた。
唇を重ねながら、下着の上から膨らみに手を添え、優しく揉む。光の唇から甘い吐息が漏れる。ダイヤモンドみたいな瞳が、じっと俺を見つめている。両手で胸を揉んで、くっきりと浮かび上がる谷間と白い柔らかな膨らみを眺めて、思わずそこに顔を埋めた。うわ…柔らけぇ〜…なんだこれ…。
ふふっ…、と堪えるような高い笑い声が小さく響いて、顔を包む柔らかな胸が揺れた。熱い顔を上げて、笑いを堪えている光とご対面する。
「…やってみたかった」
そう正直に呟くと、光はまたころころと笑い声を上げた。それから俺を見つめて、手を伸ばしてきて、頭を撫でるように髪を指に絡めた。
「…可愛い」
「…あー、はずい」
「ふふ…いいのに…もっと、好きにしても…」
ドクン、と胸が脈打つ。
「…いいの?」
「…他にも何かあるんですか?したいこと」
「いっぱいあるよ。」
「え…」
光はにわかに顔を赤くした。
「…例えば?」
「…例えば…。」
言いかけて、口を噤む。頭の中にはいろんな考えが駆け巡って、結局、閉口する。…どれもこれも、光に言えるわけねーって…。
「…やっぱいい」
「え?どうして…」
「…引かれそうだから。」
ぱちくり、と光は目を瞬いた。
「そんなにエッチなことなんですか?」
「えっ…」
モヤモヤモヤ。胸の奥をくすぐったいものが駆け巡る。
「…うん」
「……。」
光は面白がるように俺の顔を見つめて、俺の髪を弄んで、頬を撫でて、首に腕を回した。
「…引くわけないのに」
そう囁いて、また髪をくしゃくしゃに弄んで、はにかむ。
「…ホントに?」
「はい。」
力強く頷く光に、思わず打ち明けそうになったけど…
俺は口元をゆるませながら、愛おしさをはき出すように、光の額にキスをした。
「でも…また今度にしとく」
「……。」
少し拍子抜けしたような顔で俺を見上げる光の、スカートの中に手を滑り込ませる。
今日はとにかく…はやく、光を抱きたい。
下着越しに触れたそこは、柔らかく滑って、指先を湿らせた。そのまま下着を指先でずらして直接触れると、あっという間に蜜に塗れる。
「…すげえ濡れてる」
光は顔を真っ赤にして俺の襟元にしがみつく。
「だって…ずっとしてなかったから…」
恥ずかしそうにそう零す光の、物欲しそうに動く腰に合わせて指を滑らせ、秘部を撫でながら、光も俺と同じようにずっと我慢していたんだと実感して、嬉しくなる。
熱の中に指を滑り込ませ、解しながら本数をふやし、2本の指で念入りに解していく。
「…っ」
光は息を荒げて時々ぴくりと体を震わせ、その度に俺の服をぎゅっと掴んで、俺は彼女の反応を直接感じた。
「はぁ…、…ぁ、…んっ」
小さく声をもらしながら、光は俺の手に体をゆだねる。
俺の指だけでこんなに体を火照らせて、よがる光は…たまらなく可愛い。
いつもより念入りに解して、俺はいったん起き上がり、ゴムをつけて光に覆いかぶさる。光を抱きしめるようにしながら首筋を唇で愛撫しつつ、手探りで秘部に自身を挿入する。窮屈で、熱くて、柔らかくて…たまらない感覚。
「…ん……っ」
光が少し眉を顰めて顔を背ける。
「…痛い?」
まさか…、と思いながら訊くと、光はちょっと苦笑して目を逸らす。
「しょ…正直に。」
「……ふふふ」
「ねえってば。笑ってないで言えって。」
「…ちょっと…痛かった」
ま…まじかよ。いつもより念入りに解したんだけどな…まだ駄目なのか…。
「…ごめん。」
「でも…いつもより痛くなかったですよ。」
「……フォローありがとう。」
余計落ち込んだけど…。
あ〜…凹むわ…俺下手なのかな。
「…一也さん。」
光が俺の首筋を撫でた。熱を帯びたふたつの瞳が俺を見つめる。
「…続き…。」
そうねだるように呟く唇を、俺は溜まらず唇で塞いだ。
「ん…、…あっ…」
こぼれると息と喘ぎ声を聴きながら律動を始める。腕の中の光の細くてやわらかい体は、力を入れたら壊れてしまいそうなほど儚く綺麗で、それなのに、圧倒的な力強さをもって俺の中を支配した。
「あっ……あっ…」
徐々に余裕のなくなる声を、もっと聴きたくて。こみあげる熱と快楽が、もっと欲しくて。
「あぁ……っ」
びくん、と光が震え、俺にしがみつくようにして達した。内側からその震えが伝わってきて、俺もたまらず熱をはき出す。
お互い息を荒げたまま見つめ合い、キスをして、少しずつ笑みを浮かべる。
「はぁ……。」
思わず笑いながらため息を吐いて、光の胸元に俯いた。
「…どうしたんですか?」
光が俺の髪をくしゃくしゃにしながら言う。
「いや…やっとできたな〜…って思って」
「え?」
「ずっと倉持のせいで…できなかったから」
ため息交じりに吐き出すと、光は少し笑った。
「笑い事じゃねーって。ほんともう、おかしくなりそうだった」
「そんなに?」
「そうだよ。男なんてそんなもんだよ」
「えぇ?…へへ」
「ほんとは毎日でもしたいくらいなんだから」
思わず本音で力説すると、光はちょっとびっくりしたように目を丸くした。
「…毎日?」
「…ごめん、忘れて。本音言い過ぎた」
「ぷ……ふふ」
「笑うなって」
光は笑いを堪えてはにかむと、ちょっと困ったように言った。
「毎日はちょっと…」
「…だよね。うん、わかってる」
苦笑して頷くと、光はまた少し笑う。
ふう、と一息ついて、お互いの顔を見つめて、どちらからともなくキスをする。そして…
「……あ…」
呆れたようにはにかむ光。苦笑するしかない俺。
「…おっきくなってきたんですけど…」
「…ごめん。」
まだ挿れたままのそれが、じわじわと熱を帯びてくる。
「…もう一回…いい?」
髪を撫でながらねだるように囁くと、光は口元をゆるめて、口づけをしてきた。
ピリリリリ、と無機質な音が響いて、俺は肩を竦めた。電話が鳴ったのだった。
…光。震える手で応答ボタンを押す。
「…はい」
『一也さん…?』
久しぶりに聞いた気がする彼女の声。甘くて、柔らかくて、胸が焦がれる。
「うん…」
『朝早くにごめんなさい。今家ですか?』
「…うん」
そこまで会話をして、彼女の声がどこか焦っているように感じた。ついさっきまで走っていたような、今も急いでいるような、吐息交じりの声。
『じゃあ…待っててください。今から帰ります。』
「…え」
『話したいことがあるんです。それじゃ…』
プツン、と電話は切れる。ホーム画面に切り替わる画面をしばらく眺めて、俺はゆっくりと立ち上がる。
リビングに行くと、倉持が水を飲みながら俺を振り向いた。
「お…生きてたか。」
「……。」
「いやー、昨日ゾンビみたいな顔して帰って来たからよ。死にゃしねーか心配で帰るに帰れなかったわ」
倉持は悪びれず言うと、コップを洗いながら続ける。
「でも…もう帰るわ」
「…え?」
「練習も始まるし…大会もあるし」
カチャン、とコップを置いて、倉持は荷物をまとめ始める。
「邪魔したな。」
やけにあっけなく去ろうとするものだから、俺は呆然と倉持を見つめた。
「なんだよ。返事くらいしろよ」
倉持がそう笑った直後…ガチャン、と鍵が開く。二人して振り向くと、リビングのドアを開けて、光が入ってきた。光は息を切らしたまま俺と倉持を一瞥すると、迷わず俺の前に歩いてくる。
「一也さん…」
「……。」
「光臣から…聞いたんですね。」
ごくり、と息を飲み込んだ。胸のつっかえは取れなかった。
「…ごめんなさい。」
肩で息をしながら、吐き出すように光は言った。
なんで…謝るんだよ。
「もっと早く…言うべきだったのに…」
その上下する肩を、縋るように掴む。
「一也さん、私…光臣に、結婚を申し込まれました。」
え、と倉持が乾いた声を零した。
「それで…」
「却下」
咄嗟に言うと、光は目を丸くして俺を見る。
「絶対別れない。絶対…」
小さな肩を掴んだまま言った。俺を見つめる光の瞳が、だんだん、潤んで…
光は顔をほころばせ、何度も頷いて、俺の両頬を手で包み――キスをした。
俺もその柔らかな唇を食む。甘い熱が、まだ足りないというように俺の唇を撫でる。目を閉じて、互いの吐息が混ざり合うのを聞いた。…バタン、と玄関のドアが閉まって、倉持が去ったことを知った。
光を抱き上げて、ベッドへ運ぶ。ネクタイを緩めると、光が手を伸ばしてきて俺のワイシャツのボタンをはずしていく。俺も光の服を捲り上げ、お互いに服をはだけると、全て脱ぐのももどかしいままキスをした。
「光…」
紅い唇を舐めて、俺の手に包まれる小さな美しい顔を見つめる。
「…好きだよ」
はにかむその顔を見るたび、胸が苦しくなる。
「好きだから…時々わからなくなる」
「え…?」
「本当に…俺でいいのか…」
「……。」
俺を見つめる強い瞳に、いつかの彼女の姿が重なった。
「…一也さんじゃなきゃ…嫌です」
その唇を、またゆっくりと塞ぐ。馬鹿だな、俺…光はずっと変わってないのに…。勝手に不安になって、また彼女を手放すところだった。甘い香りに誘われるように、小さな口の中の熱をゆっくりと愛撫し、彼女の吐息を飲みこむ。
「…っは…」
苦しげな彼女の唇を一旦離すと、もどかしげな視線が追いかけてくる。
「…もっと」
そう言いかける唇をまた塞ぐ。音を立てて唇を離すと、まだ足りないというように唇を奪われる。
「…キス、好きだね」
「…ん…」
からかうように言うと、光は少し口元にはにかみを浮かべる。それでもまだキスを求めながら、俺の唇を舐める。
「…もっと?」
「…うん…」
彼女の唇に応えながら、うなじをなぞる。細い首筋。彼女はゾクゾクと吐息を震わせる。
「…キス以外もしていい?」
「…ん…、ふふっ…」
そう尋ねると、光は小さく笑いながら頷いた。
唇を重ねながら、下着の上から膨らみに手を添え、優しく揉む。光の唇から甘い吐息が漏れる。ダイヤモンドみたいな瞳が、じっと俺を見つめている。両手で胸を揉んで、くっきりと浮かび上がる谷間と白い柔らかな膨らみを眺めて、思わずそこに顔を埋めた。うわ…柔らけぇ〜…なんだこれ…。
ふふっ…、と堪えるような高い笑い声が小さく響いて、顔を包む柔らかな胸が揺れた。熱い顔を上げて、笑いを堪えている光とご対面する。
「…やってみたかった」
そう正直に呟くと、光はまたころころと笑い声を上げた。それから俺を見つめて、手を伸ばしてきて、頭を撫でるように髪を指に絡めた。
「…可愛い」
「…あー、はずい」
「ふふ…いいのに…もっと、好きにしても…」
ドクン、と胸が脈打つ。
「…いいの?」
「…他にも何かあるんですか?したいこと」
「いっぱいあるよ。」
「え…」
光はにわかに顔を赤くした。
「…例えば?」
「…例えば…。」
言いかけて、口を噤む。頭の中にはいろんな考えが駆け巡って、結局、閉口する。…どれもこれも、光に言えるわけねーって…。
「…やっぱいい」
「え?どうして…」
「…引かれそうだから。」
ぱちくり、と光は目を瞬いた。
「そんなにエッチなことなんですか?」
「えっ…」
モヤモヤモヤ。胸の奥をくすぐったいものが駆け巡る。
「…うん」
「……。」
光は面白がるように俺の顔を見つめて、俺の髪を弄んで、頬を撫でて、首に腕を回した。
「…引くわけないのに」
そう囁いて、また髪をくしゃくしゃに弄んで、はにかむ。
「…ホントに?」
「はい。」
力強く頷く光に、思わず打ち明けそうになったけど…
俺は口元をゆるませながら、愛おしさをはき出すように、光の額にキスをした。
「でも…また今度にしとく」
「……。」
少し拍子抜けしたような顔で俺を見上げる光の、スカートの中に手を滑り込ませる。
今日はとにかく…はやく、光を抱きたい。
下着越しに触れたそこは、柔らかく滑って、指先を湿らせた。そのまま下着を指先でずらして直接触れると、あっという間に蜜に塗れる。
「…すげえ濡れてる」
光は顔を真っ赤にして俺の襟元にしがみつく。
「だって…ずっとしてなかったから…」
恥ずかしそうにそう零す光の、物欲しそうに動く腰に合わせて指を滑らせ、秘部を撫でながら、光も俺と同じようにずっと我慢していたんだと実感して、嬉しくなる。
熱の中に指を滑り込ませ、解しながら本数をふやし、2本の指で念入りに解していく。
「…っ」
光は息を荒げて時々ぴくりと体を震わせ、その度に俺の服をぎゅっと掴んで、俺は彼女の反応を直接感じた。
「はぁ…、…ぁ、…んっ」
小さく声をもらしながら、光は俺の手に体をゆだねる。
俺の指だけでこんなに体を火照らせて、よがる光は…たまらなく可愛い。
いつもより念入りに解して、俺はいったん起き上がり、ゴムをつけて光に覆いかぶさる。光を抱きしめるようにしながら首筋を唇で愛撫しつつ、手探りで秘部に自身を挿入する。窮屈で、熱くて、柔らかくて…たまらない感覚。
「…ん……っ」
光が少し眉を顰めて顔を背ける。
「…痛い?」
まさか…、と思いながら訊くと、光はちょっと苦笑して目を逸らす。
「しょ…正直に。」
「……ふふふ」
「ねえってば。笑ってないで言えって。」
「…ちょっと…痛かった」
ま…まじかよ。いつもより念入りに解したんだけどな…まだ駄目なのか…。
「…ごめん。」
「でも…いつもより痛くなかったですよ。」
「……フォローありがとう。」
余計落ち込んだけど…。
あ〜…凹むわ…俺下手なのかな。
「…一也さん。」
光が俺の首筋を撫でた。熱を帯びたふたつの瞳が俺を見つめる。
「…続き…。」
そうねだるように呟く唇を、俺は溜まらず唇で塞いだ。
「ん…、…あっ…」
こぼれると息と喘ぎ声を聴きながら律動を始める。腕の中の光の細くてやわらかい体は、力を入れたら壊れてしまいそうなほど儚く綺麗で、それなのに、圧倒的な力強さをもって俺の中を支配した。
「あっ……あっ…」
徐々に余裕のなくなる声を、もっと聴きたくて。こみあげる熱と快楽が、もっと欲しくて。
「あぁ……っ」
びくん、と光が震え、俺にしがみつくようにして達した。内側からその震えが伝わってきて、俺もたまらず熱をはき出す。
お互い息を荒げたまま見つめ合い、キスをして、少しずつ笑みを浮かべる。
「はぁ……。」
思わず笑いながらため息を吐いて、光の胸元に俯いた。
「…どうしたんですか?」
光が俺の髪をくしゃくしゃにしながら言う。
「いや…やっとできたな〜…って思って」
「え?」
「ずっと倉持のせいで…できなかったから」
ため息交じりに吐き出すと、光は少し笑った。
「笑い事じゃねーって。ほんともう、おかしくなりそうだった」
「そんなに?」
「そうだよ。男なんてそんなもんだよ」
「えぇ?…へへ」
「ほんとは毎日でもしたいくらいなんだから」
思わず本音で力説すると、光はちょっとびっくりしたように目を丸くした。
「…毎日?」
「…ごめん、忘れて。本音言い過ぎた」
「ぷ……ふふ」
「笑うなって」
光は笑いを堪えてはにかむと、ちょっと困ったように言った。
「毎日はちょっと…」
「…だよね。うん、わかってる」
苦笑して頷くと、光はまた少し笑う。
ふう、と一息ついて、お互いの顔を見つめて、どちらからともなくキスをする。そして…
「……あ…」
呆れたようにはにかむ光。苦笑するしかない俺。
「…おっきくなってきたんですけど…」
「…ごめん。」
まだ挿れたままのそれが、じわじわと熱を帯びてくる。
「…もう一回…いい?」
髪を撫でながらねだるように囁くと、光は口元をゆるめて、口づけをしてきた。