202
朝目が覚めて、腕に窮屈な感覚があって、見ると、隣で眠っている光が俺の腕を抱きしめていて。朝から愛おしさで胸が苦しくなって、思わず頬を緩めながら彼女の寝顔を見つめる。綺麗な、天使のような寝顔。ずっと見ていられる。
「……。」
長い睫に縁どられた瞼が少し瞬き、宝石のような青い瞳が覗く。まだ寝ぼけた様にその目をこすりながら、光はうつぶせのまま腕を立てて身を起こし、布団がはだけて、目の前に二つの大きな胸が曝け出された。
「光。」
名前を呼ぶと、俺を見て嬉しそうに微笑む光。
「すげーいい景色だけど…朝から刺激が強い」
「…え…?」
ぱちくり、と瞬きして、胸元を見て、あっ、とまた布団にもぐる光。俺は笑いながら髪を撫でる。
「おはよ。」
「…おはよ」
まだ恥ずかしそうにはにかんで、光は言った。
***
『ミユキ、今日は浮かれてる』
『ご機嫌だね』
「あ?なんて?」
今日も遊びに来た少年たちが、何やら俺を見上げてぽかんとして何かを呟いていて、俺が首をかしげていると、傍で見ていた使用人は小さく笑った。
「今日はいつもより、御幸様が元気だ、と。」
「え?あー…そ、そうですか?」
「ふふふ…私の目にもそう見えます。何かいいことでもあったんですか?」
「いいこと…っていうか」
そりゃ…昨日の夜は最高だったけど…俺、そんなわかりやすかったか?
「まあ…そうですね、最近光が元気になって来たし…」
「ああ、それはたいへん宜しゅうございますね。」
「はい。」
うんうんと深く頷く使用人と微笑みあった時、少年たちが呆然としていることに気付いた。なんだ…?
「お前ら、どした?」
屋敷の方を見て、何かに驚くように立ち尽くす少年たち。彼らの視線の先を見ると――白いレースのガウンを羽織った、白いワンピースをなびかせた光が、昼下がりの日差しの中キラキラと髪を輝かせ、歩いてきているのだった。
「光…」
思わずバットを落としながら彼女の方に歩み寄る。
「体調は?大丈夫なのか?」
光はまるで、天使のように柔らかな美しい笑みで俺を見上げ…愛おしそうに見つめて、腕を伸ばし、首に回して抱き着いてくる。
「うん…」
そしてそのまま、キスをする。軽く、だけどゆっくりと唇を合わせて、幸せそうな微笑を残して、光は腕を離す。それから、ぽかん、と俺たちを見上げていた少年たちに微笑を向けた。
『こんにちは。』
光が声をかけると、少年たちははっとして呟いた。
『…ミユキは女神さまと結婚したの?』
ふふふ、と光が小さく笑いだし、使用人の男も笑い出した。
「え、何?なんて言ったの?」
光に尋ねても、ちょっと顔を赤くして首を横に振るだけ。
「御幸様の奥様は、女神様ですか、と。」
代わりに使用人の男が口を開いた。なんだそれ…イタリアはこんな小さいうちからこんなませたこと言うのかよ。
「はっはっは、よくわかってんじゃねーか」
少年の頭をぐりぐり撫でて笑うと、少年たちもきゃっきゃと笑い出した。
***
「光、先風呂入れよ。」
夕食後、部屋に戻ってそう声をかけると、光はガウンを脱いで立ち上がり、俺の傍に歩いてきた。
「ん、何?」
俺の手を取ってはにかむ光に疑問符を浮かべる。
「一緒に入ろ?」
「……まじ?」
嬉しい…嬉しいけど…昨日あれだけしたからきっと今日は拒まれる。それ以前に光はまだ本調子じゃないし、無理させるのも嫌だし…かといって一緒に風呂に入って反応せずに済む自信がない。
「…だめ?」
あぁ…もう…せっかく光が珍しく誘ってくれてんのに…
「や、えっと…、わ、わかった」
えへへ、と嬉しそうにはにかんで俺の手を引っ張り浴室へ向かう光。これ…今までで一番甘えん坊モード入ってるな。いつもどんだけ甘えてきてもせいぜいキスくらいで、風呂は恥ずかしがって一緒に入ってくれないし…。それだけ今、心細いってことなんだろうか…。
浴室で服を脱ぎ始める光。どんどん肌が露わになって…ごくり、と生唾を飲むと、光はちょっと顔を赤くして俺を見た。
「一也さんも早く脱いで。…恥ずかしいから」
「あ、あぁ」
恥ずかしいのは恥ずかしいのか…。けど、随分大胆になった。
光はもう下着だけになって、ブラのホックを外そうとしている。そのわき腹の薄紅色の傷の他に、腹のすぐ下あたりに赤く走る新しい傷痕。もうとっくに塞がってるけど、まだ少し痛々しい。
「傷…」
「え?」
「痛む?」
尋ねると、光は新しい方の傷を撫でた。
「もう痛みはないけど…」
「…そっか」
けど…気にはなるよな。それにしても、こんなに綺麗な体にまた傷がついてしまうなんて。神様って残酷だ。
「一也さん…」
「ん?」
「あの…初めて、この傷…見せた時」
「うん」
…古い方の傷か。
「綺麗だって、言ってくれたでしょ」
「あぁ…うん」
光は口元をちょっとほころばせる。
「…嬉しかった」
「……。」
この傷のせいで苦労をしてきたことは奥村から聞いた。随分辛い思いをしたことも。だから、俺のあの考えもなく言った言葉が彼女を少しでも救ったのなら…俺も嬉しい。
「ほんとにそう思っただけだよ。」
「…ほんとに?こんな傷…」
「…傷って言うか」
「…?」
「…女子の、裸とかさ、見たの初めてだったし…。すげえ色白くって、腰なんてこんな細くって。ドキドキしない方がおかしいし…」
「そ…そういう意味だったの?」
「だってお前、直前に胸なんて触らせてくれるしさぁ…」
「……。」
あ…赤くなった。
「もう完全に…あのままする流れかと思った」
「…いつもそんなこと考えてるんだ」
「いや、いつもってわけじゃ…あれはしょうがねーって」
恥ずかしそうに口をとがらせて、光は下着を脱いで逃げるように浴室に入る。自分から誘ったくせに…。俺はちょっとくすぐったいような気持で口元を緩め、服を脱いで浴室に入った。
シャワーを浴びる光の手からノズルを取り上げて、彼女の白い肌にかける。肩を撫で、背中を撫でていくと、光は可笑しそうにされるがままになった。それから胸に手を滑らせると、ちょっと恥ずかしそうにはにかんで俺を見上げて、からかうように睨む。
「洗ってるだけだろ?」
「…もう」
恥ずかしそうにしながらも抵抗はしない。もしかして…今日もその気、あるのかな。つーか普通に、風呂に誘う時点で…。そうだよな。こいつ鈍いようで、けっこう、行為は好きだし…。
「ねえ…。」
光が振り向いて、火照った眼差しで見上げてくる。あ…やっぱり、その気なんだ。うわ…なんか昨日から急に大胆になって…エロい。
「…キスしたい」
総ねだるように俺の唇を物欲しそうに見つめて言う。背伸びしても、俺が屈まないと届かないからだ。可愛い…。
「…ん。」
少し屈んでやると、光は俺の胸元に手を置いて、背伸びをして唇を合わせてきた。…胸が押し付けられてる。柔らかい…シャワーのノズルを置いて、光の身体を抱きしめる。すっぽりと抱きしめられてしまう、華奢で柔らかい体。ずっとこうしていたいくらい、すべすべで気持ちよくて、あたたかい。
「ん…。は…、」
「光…。」
背中から腰に手を撫でおろし、お尻を撫でる。小さくてハリのある、柔らかなお尻。可愛いなぁ、ほんと…。
「んっ…、どこ触ってるの。」
「…お尻。」
「…えっち」
「はは…、こんなキスしといて、よく言う…」
「あっ…」
お尻から下の方へ手を伸ばし、花弁の付近を撫でる。肝心なそこには触れないけど、届きそうで届かないこの刺激が光の身体をもどかしく火照らせる。
「このへん…、ぬるぬるしてるんだけど?」
「……。」
恥ずかしそうに俺を睨んで、光は手を提げて、突然、俺のソレを握った。
「さっきからずっと…当たってるんだけど」
「……。」
仕方ないだろ…。
かたくなってそそり立つそれは、ちょうど光の股に当たる位置に上向き、ぴたりと花弁に沿っている。この状況で興奮しない方がおかしいって…。
「…っ」
光がぴくりと震える。当たってるだけなのに…光もこの状況に興奮しているんだ。
「あ…、ちょっと…」
「足、閉じて。」
「ん…っ」
ゆっくりと腰を動かし、花弁と肉棒を擦り合わせる。足を閉じさせると、肉棒はぴたりと太ももに挟まれ、花弁からあふれる蜜と絡まりくちゅくちゅと音を立てる。挿れてないのに光は時々びくりと体を震わせ、火照った体で俺に抱き着いてくる。
「挿入ってないけど…気持ちいいの?」
「あ…っ、そ、こ…当たって…」
カリとクリトリスがぶつかるたびに光の腰から力が抜けていく。胸元に熱い息がかかる。
「もうイきそう?」
「ん…、」
「もしかして…挿れるよりイイ?」
光は唇を噛んで――首を横に振った。
「い…いれ、たい」
「……っ」
ぶわっ、と胸の奥から熱いものがこみあげる。
「じゃあ…挿れるよ」
「あっ…、あぁっ」
少し腰を落として入口にあてがい、立ち上がりながらゆっくりと挿入する。
「光、こっち…」
「あっ、待って…」
脱力する光を誘導し、椅子に座って上に跨らせる格好になる。前後に腰を動かしながらぐちゅぐちゅと中をかき回すように蜜を絡める。つーか、また生で…。ヤバイな、ゴムでするのと全然違うし…
「あっ…、あぁ…っ」
あえぐ光の唇を塞いで、舌を絡ませ――快楽が絶頂に達し、中がキュッと俺を締め付ける。熱を吐き出したのを、光は腰を浮かして受け止め、俺をまだ中に飲み込んだまま、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「あーもう…さすがに…」
「なに…?」
「昨日から、いっぱいしてるし…腰痛い」
「…ふ」
「笑うなって」
光の髪を撫で、それでもその笑顔を見れたことに幸せを感じる。
「で…いつまでこのままなの?」
「ん…。」
光は顔を赤くしてちょっと中を締める。やべ…ちょっと勃った。
「もうちょっと…。」
「挿れんの好きだね。」
「だ、だって…一也さんの、だから…」
「……。」
…中がきゅんきゅんしてるんですけど。俺でこんなに興奮してるなんて…可愛すぎる。
「…あっ」
完全に勃起した。ちょっと腰を動かし始めると、光はまた俺に抱き着いてくる。こういう、余裕がない感じ…すごくそそる。
「すげ…きつい」
「あ、ん…っ、はぁ…っ」
きつい…けど、光は感じてるみたいだし…痛くはなさそうだな…。俺はちょっと、すぐ限界がきそうだけど…。
「光…、そろそろ…」
「ん…っ、うん…」
ぎゅう、と俺にしがみつく光。俺はそのまま、彼女の中に熱を吐き出す。光も体を震わせて快楽に溺れる。
「あ…、あ…っ」
「…っ」
「ん…、なかで…流れてるの、わかるね…。」
「……。」
…なんつーエロい発言を…。自覚がないから恐ろしい…。言われると余計に、中を伝う蜜の感覚がはっきりと分かった。おかげで、また…。
「あ…んん…。」
きゅうう…、と俺の肉棒を締め付ける感覚。まるで、今俺に光がしがみついてるみたいに…。
「一也さん…」
俺の名前を呼んで、愛おしそうにキスをする。何度も、何度も。もどかし気に、物足りないというように。律動を速めて、お互いの熱を擦り合わせる。こんなに求められて、俺はもう…
「…っ、出る…」
「ん……。」
光はゆっくりと腰を動かして俺の熱を受け止める。ぐちゅ…、と熱が絡む音がする。光の荒い呼吸が心音と共に肌を伝って届く。光のまなざしは熱く、俺をじっと見つめる。
「あ…、…もっと…っ」
もっと…、その先の言葉はなかったけど、彼女の目が、息遣いが、鼓動が…俺を欲しているのだと伝わってくる。彼女に愛されてる…。どうしようもないくらいに。今、それを、喜びが溢れだすように胸いっぱいに感じた。
「かずや、さん…。」
喘ぎ声に交じる俺の名を呼ぶ声…。それを聴きながら、俺は光を抱きしめた。
「……。」
長い睫に縁どられた瞼が少し瞬き、宝石のような青い瞳が覗く。まだ寝ぼけた様にその目をこすりながら、光はうつぶせのまま腕を立てて身を起こし、布団がはだけて、目の前に二つの大きな胸が曝け出された。
「光。」
名前を呼ぶと、俺を見て嬉しそうに微笑む光。
「すげーいい景色だけど…朝から刺激が強い」
「…え…?」
ぱちくり、と瞬きして、胸元を見て、あっ、とまた布団にもぐる光。俺は笑いながら髪を撫でる。
「おはよ。」
「…おはよ」
まだ恥ずかしそうにはにかんで、光は言った。
***
『ミユキ、今日は浮かれてる』
『ご機嫌だね』
「あ?なんて?」
今日も遊びに来た少年たちが、何やら俺を見上げてぽかんとして何かを呟いていて、俺が首をかしげていると、傍で見ていた使用人は小さく笑った。
「今日はいつもより、御幸様が元気だ、と。」
「え?あー…そ、そうですか?」
「ふふふ…私の目にもそう見えます。何かいいことでもあったんですか?」
「いいこと…っていうか」
そりゃ…昨日の夜は最高だったけど…俺、そんなわかりやすかったか?
「まあ…そうですね、最近光が元気になって来たし…」
「ああ、それはたいへん宜しゅうございますね。」
「はい。」
うんうんと深く頷く使用人と微笑みあった時、少年たちが呆然としていることに気付いた。なんだ…?
「お前ら、どした?」
屋敷の方を見て、何かに驚くように立ち尽くす少年たち。彼らの視線の先を見ると――白いレースのガウンを羽織った、白いワンピースをなびかせた光が、昼下がりの日差しの中キラキラと髪を輝かせ、歩いてきているのだった。
「光…」
思わずバットを落としながら彼女の方に歩み寄る。
「体調は?大丈夫なのか?」
光はまるで、天使のように柔らかな美しい笑みで俺を見上げ…愛おしそうに見つめて、腕を伸ばし、首に回して抱き着いてくる。
「うん…」
そしてそのまま、キスをする。軽く、だけどゆっくりと唇を合わせて、幸せそうな微笑を残して、光は腕を離す。それから、ぽかん、と俺たちを見上げていた少年たちに微笑を向けた。
『こんにちは。』
光が声をかけると、少年たちははっとして呟いた。
『…ミユキは女神さまと結婚したの?』
ふふふ、と光が小さく笑いだし、使用人の男も笑い出した。
「え、何?なんて言ったの?」
光に尋ねても、ちょっと顔を赤くして首を横に振るだけ。
「御幸様の奥様は、女神様ですか、と。」
代わりに使用人の男が口を開いた。なんだそれ…イタリアはこんな小さいうちからこんなませたこと言うのかよ。
「はっはっは、よくわかってんじゃねーか」
少年の頭をぐりぐり撫でて笑うと、少年たちもきゃっきゃと笑い出した。
***
「光、先風呂入れよ。」
夕食後、部屋に戻ってそう声をかけると、光はガウンを脱いで立ち上がり、俺の傍に歩いてきた。
「ん、何?」
俺の手を取ってはにかむ光に疑問符を浮かべる。
「一緒に入ろ?」
「……まじ?」
嬉しい…嬉しいけど…昨日あれだけしたからきっと今日は拒まれる。それ以前に光はまだ本調子じゃないし、無理させるのも嫌だし…かといって一緒に風呂に入って反応せずに済む自信がない。
「…だめ?」
あぁ…もう…せっかく光が珍しく誘ってくれてんのに…
「や、えっと…、わ、わかった」
えへへ、と嬉しそうにはにかんで俺の手を引っ張り浴室へ向かう光。これ…今までで一番甘えん坊モード入ってるな。いつもどんだけ甘えてきてもせいぜいキスくらいで、風呂は恥ずかしがって一緒に入ってくれないし…。それだけ今、心細いってことなんだろうか…。
浴室で服を脱ぎ始める光。どんどん肌が露わになって…ごくり、と生唾を飲むと、光はちょっと顔を赤くして俺を見た。
「一也さんも早く脱いで。…恥ずかしいから」
「あ、あぁ」
恥ずかしいのは恥ずかしいのか…。けど、随分大胆になった。
光はもう下着だけになって、ブラのホックを外そうとしている。そのわき腹の薄紅色の傷の他に、腹のすぐ下あたりに赤く走る新しい傷痕。もうとっくに塞がってるけど、まだ少し痛々しい。
「傷…」
「え?」
「痛む?」
尋ねると、光は新しい方の傷を撫でた。
「もう痛みはないけど…」
「…そっか」
けど…気にはなるよな。それにしても、こんなに綺麗な体にまた傷がついてしまうなんて。神様って残酷だ。
「一也さん…」
「ん?」
「あの…初めて、この傷…見せた時」
「うん」
…古い方の傷か。
「綺麗だって、言ってくれたでしょ」
「あぁ…うん」
光は口元をちょっとほころばせる。
「…嬉しかった」
「……。」
この傷のせいで苦労をしてきたことは奥村から聞いた。随分辛い思いをしたことも。だから、俺のあの考えもなく言った言葉が彼女を少しでも救ったのなら…俺も嬉しい。
「ほんとにそう思っただけだよ。」
「…ほんとに?こんな傷…」
「…傷って言うか」
「…?」
「…女子の、裸とかさ、見たの初めてだったし…。すげえ色白くって、腰なんてこんな細くって。ドキドキしない方がおかしいし…」
「そ…そういう意味だったの?」
「だってお前、直前に胸なんて触らせてくれるしさぁ…」
「……。」
あ…赤くなった。
「もう完全に…あのままする流れかと思った」
「…いつもそんなこと考えてるんだ」
「いや、いつもってわけじゃ…あれはしょうがねーって」
恥ずかしそうに口をとがらせて、光は下着を脱いで逃げるように浴室に入る。自分から誘ったくせに…。俺はちょっとくすぐったいような気持で口元を緩め、服を脱いで浴室に入った。
シャワーを浴びる光の手からノズルを取り上げて、彼女の白い肌にかける。肩を撫で、背中を撫でていくと、光は可笑しそうにされるがままになった。それから胸に手を滑らせると、ちょっと恥ずかしそうにはにかんで俺を見上げて、からかうように睨む。
「洗ってるだけだろ?」
「…もう」
恥ずかしそうにしながらも抵抗はしない。もしかして…今日もその気、あるのかな。つーか普通に、風呂に誘う時点で…。そうだよな。こいつ鈍いようで、けっこう、行為は好きだし…。
「ねえ…。」
光が振り向いて、火照った眼差しで見上げてくる。あ…やっぱり、その気なんだ。うわ…なんか昨日から急に大胆になって…エロい。
「…キスしたい」
総ねだるように俺の唇を物欲しそうに見つめて言う。背伸びしても、俺が屈まないと届かないからだ。可愛い…。
「…ん。」
少し屈んでやると、光は俺の胸元に手を置いて、背伸びをして唇を合わせてきた。…胸が押し付けられてる。柔らかい…シャワーのノズルを置いて、光の身体を抱きしめる。すっぽりと抱きしめられてしまう、華奢で柔らかい体。ずっとこうしていたいくらい、すべすべで気持ちよくて、あたたかい。
「ん…。は…、」
「光…。」
背中から腰に手を撫でおろし、お尻を撫でる。小さくてハリのある、柔らかなお尻。可愛いなぁ、ほんと…。
「んっ…、どこ触ってるの。」
「…お尻。」
「…えっち」
「はは…、こんなキスしといて、よく言う…」
「あっ…」
お尻から下の方へ手を伸ばし、花弁の付近を撫でる。肝心なそこには触れないけど、届きそうで届かないこの刺激が光の身体をもどかしく火照らせる。
「このへん…、ぬるぬるしてるんだけど?」
「……。」
恥ずかしそうに俺を睨んで、光は手を提げて、突然、俺のソレを握った。
「さっきからずっと…当たってるんだけど」
「……。」
仕方ないだろ…。
かたくなってそそり立つそれは、ちょうど光の股に当たる位置に上向き、ぴたりと花弁に沿っている。この状況で興奮しない方がおかしいって…。
「…っ」
光がぴくりと震える。当たってるだけなのに…光もこの状況に興奮しているんだ。
「あ…、ちょっと…」
「足、閉じて。」
「ん…っ」
ゆっくりと腰を動かし、花弁と肉棒を擦り合わせる。足を閉じさせると、肉棒はぴたりと太ももに挟まれ、花弁からあふれる蜜と絡まりくちゅくちゅと音を立てる。挿れてないのに光は時々びくりと体を震わせ、火照った体で俺に抱き着いてくる。
「挿入ってないけど…気持ちいいの?」
「あ…っ、そ、こ…当たって…」
カリとクリトリスがぶつかるたびに光の腰から力が抜けていく。胸元に熱い息がかかる。
「もうイきそう?」
「ん…、」
「もしかして…挿れるよりイイ?」
光は唇を噛んで――首を横に振った。
「い…いれ、たい」
「……っ」
ぶわっ、と胸の奥から熱いものがこみあげる。
「じゃあ…挿れるよ」
「あっ…、あぁっ」
少し腰を落として入口にあてがい、立ち上がりながらゆっくりと挿入する。
「光、こっち…」
「あっ、待って…」
脱力する光を誘導し、椅子に座って上に跨らせる格好になる。前後に腰を動かしながらぐちゅぐちゅと中をかき回すように蜜を絡める。つーか、また生で…。ヤバイな、ゴムでするのと全然違うし…
「あっ…、あぁ…っ」
あえぐ光の唇を塞いで、舌を絡ませ――快楽が絶頂に達し、中がキュッと俺を締め付ける。熱を吐き出したのを、光は腰を浮かして受け止め、俺をまだ中に飲み込んだまま、ぎゅっと俺を抱きしめた。
「あーもう…さすがに…」
「なに…?」
「昨日から、いっぱいしてるし…腰痛い」
「…ふ」
「笑うなって」
光の髪を撫で、それでもその笑顔を見れたことに幸せを感じる。
「で…いつまでこのままなの?」
「ん…。」
光は顔を赤くしてちょっと中を締める。やべ…ちょっと勃った。
「もうちょっと…。」
「挿れんの好きだね。」
「だ、だって…一也さんの、だから…」
「……。」
…中がきゅんきゅんしてるんですけど。俺でこんなに興奮してるなんて…可愛すぎる。
「…あっ」
完全に勃起した。ちょっと腰を動かし始めると、光はまた俺に抱き着いてくる。こういう、余裕がない感じ…すごくそそる。
「すげ…きつい」
「あ、ん…っ、はぁ…っ」
きつい…けど、光は感じてるみたいだし…痛くはなさそうだな…。俺はちょっと、すぐ限界がきそうだけど…。
「光…、そろそろ…」
「ん…っ、うん…」
ぎゅう、と俺にしがみつく光。俺はそのまま、彼女の中に熱を吐き出す。光も体を震わせて快楽に溺れる。
「あ…、あ…っ」
「…っ」
「ん…、なかで…流れてるの、わかるね…。」
「……。」
…なんつーエロい発言を…。自覚がないから恐ろしい…。言われると余計に、中を伝う蜜の感覚がはっきりと分かった。おかげで、また…。
「あ…んん…。」
きゅうう…、と俺の肉棒を締め付ける感覚。まるで、今俺に光がしがみついてるみたいに…。
「一也さん…」
俺の名前を呼んで、愛おしそうにキスをする。何度も、何度も。もどかし気に、物足りないというように。律動を速めて、お互いの熱を擦り合わせる。こんなに求められて、俺はもう…
「…っ、出る…」
「ん……。」
光はゆっくりと腰を動かして俺の熱を受け止める。ぐちゅ…、と熱が絡む音がする。光の荒い呼吸が心音と共に肌を伝って届く。光のまなざしは熱く、俺をじっと見つめる。
「あ…、…もっと…っ」
もっと…、その先の言葉はなかったけど、彼女の目が、息遣いが、鼓動が…俺を欲しているのだと伝わってくる。彼女に愛されてる…。どうしようもないくらいに。今、それを、喜びが溢れだすように胸いっぱいに感じた。
「かずや、さん…。」
喘ぎ声に交じる俺の名を呼ぶ声…。それを聴きながら、俺は光を抱きしめた。