216
「あ〜…やべぇ」
足をおっぴろげて秘部を晒し出す巨乳の女、男の肉棒を咥えこみ顔中に白濁液を滴らせている女、お尻を突き出して自分で秘部を広げて見せ、強請るように見つめている女…。
そのどれもが今は下品なものにしか見えない。こんなのより、光のほうが…何百倍もエロかった…。
「…はぁ」
あの寂れた神社で…光と…セックスをした。光…処女だった、んだよな、あれは。帰宅後気付いたけど、自分のコートの裏地に、小さな血の痕が滲んでいて…。痛かった…だろうな。ヘタクソだと思われたかな。俺…ちゃんとできてたのかな。
自分がどうしたかなんて、もう頭が真っ白でよく覚えていないのに、脳裏には光の姿ばかりがはっきりと残っている。白くて丸い胸…綺麗だったな。すげぇ柔らかかった…。あと、やっぱり、思ってたよりデカかった…。…D…くらいかな。いやいや、何考えてんだ俺。
…腰はあんな細くて…すらーっとしてて、全然ごつごつしたとこなんかなくて…同じ人間なのに、どこもかしこも柔らかくて、いいにおいで…。それに…あそこなんて、もう、雑誌で見るものとは全然違って、綺麗な桜色で…うっすらと、髪と同じ、亜麻色っぽい毛が生えているだけの、すべすべした花弁みたいな…。そこがまるで、蜜がにじみ出ているみたいにきらきらしていて…あれは…ほんと…、…やばい。
「…あ。」
むずむずと下半身が硬くなる。一瞬またエロ本に目をやったけど、それだと萎えてしまいそうで、必死に光の姿を思い出しながらしごく。すると一気に思い出したように快楽があふれ出てきて、さっきまでのもどかしさが嘘のように白濁液が飛び出し、俺は腹の底からすっきりした。
「…まじかよ〜…」
俺…光じゃないとイけなくなってる…?
やべえよ、光とまたあんなこと、できるわけないし…。あれは非常事態だったわけで…。かといって、この間のことだけをおかずにずっとやっていくのは…きっとすぐに限界が来る。
「……。」
深いため息をつき、後始末をして、エロ本を隠し…俺は便所を出た。
***
「一也先輩。」
誰も来ない空き教室。昼休み、俺はよくそこで光と会う。
部屋の奥の方に追いやられているパイプ椅子に座ってスコアブックを眺めていると、約束どおり光がやって来た。
「よ。」
スコアブックを閉じ、隣に椅子を持ってきて座る光を見て…罪悪感を感じる。俺、光をおかずにしちまった…。
「なんですか?」
無垢な笑顔で首をかしげる光。こいつ、オナニーとかしなさそう…っていうか、そのものを知らなさそうだな。
「…いや。」
視線を逸らした先には、細い、柔らかそうな白い太ももがあって…やばい、目の毒だ。
「もう、何?どうしたんですか?」
「なんでもないって。」
「絶対なんかある。」
俺、そんなに挙動不審か?俺の顔を覗き込んでくる光…長い髪がさらりと俺の膝の上をくすぐる。…やべぇいいにおい。
「…まあ、いいや。」
光は急に俺を解放して、立ち上がって窓辺に立った。昼下がりの白い光を浴びて、白い肌が一層綺麗に輝いている。
「…午後の授業は?」
他愛もなくそう訊きながら隣に立つと、光も気取らずに答えた。
「数学と古典です。」
「うわ、眠くなるやつだ」
「ほんと…」
光は小さなあくびをして、俺の腕につかまって、こてんと頭をもたれてきた。
「もう眠そうだな。」
「お昼ご飯のあとは…。」
「はは、子供かよ」
…子供じゃない。全然…違う。
腕にぶつかる柔らかい感触…甘い、胸の奥がくすぐったくなる香り…何より、子供相手にこんなにドキドキしない。
「…一也先輩のにおいって、眠くなるんですよね…」
「…そんなの初めて言われたけど。」
「じゃあ…私だけなのかな」
それって…。安心してるってことじゃねーの?…嬉しい。
どちらからともなく、手に触れて、指を絡めた。もっと触れたいと思ってる…それがお互いに伝わってくる。だけど、こいつが俺に求めているのは安心感で、俺は…まだまだ、なんでもかんでも性欲と結びつけてしまう思春期真っ盛りで。そしてたぶん、その違いに気付いているのは俺の方だけだ。
だけど…
光を見ると、光も俺を見上げて、これはもう、キスをする流れだろう…、とわかる。ちょっと身をかがめて、ゆっくりと顔を近づけると、光は受け入れるように少し上を向いた。唇が触れ合う。彼女の頬に手を添える。柔らかい…。甘い。…ものすごく。
「…いちごミルクみたいなの飲んだ?」
「いちご大福ラテです」
「…どこに売ってんの、そんなの」
「駅の南口の…、…ん」
言葉の途中でまた唇を塞ぐ。どこに売ってるかなんて、どうでもいいし…、今はキスの方が大事だ。
…あぁ、やべぇー…すごく気持ちいい…。ずっとキスしていたい…。小さな舌が一生懸命、俺の舌を撫でて…甘いいちごの香りの吐息がこぼれる。頭の中ぼーっとする…。
「…んっ、ちょっと…、待って、何か…」
光が途切れ途切れに言い、唇が離れ、もぞり、と下半身を何かが撫でる。光の手の甲がそこにぶつかり、確かめるように、今度は手のひらを返してそれを軽く掴んだ。
「えっ、…あ、…これ…、」
驚いたように手を離し、無垢な瞳でズボンの膨らみを見つめ、息を飲んで目を瞬く光…。…やべぇ、キスに夢中になりすぎて…、勃起しちまったぁぁ…っ
「……。」
ぱちくり、目を瞬く光の顔が、だんだんと赤くなっていく。…これが何なのか、思い出したように…。
「ご、ごめん、ちょっと、待って」
椅子に座り、深く息を吐く。落ち着け…、落ち着け俺…。
「……。」
「……あのさ、」
「えっ?」
「…そんなに見られてると…。」
「え、あ…、すみません」
慌てて後ろを向く光。…そうじゃないんだけど…。
…あー、やばい。収まる気配ないんだけど…。トイレに駆け込むか?…この状態で廊下に出たくない。…光に出て行ってもらう?…なんて言って出て行かせるんだよ。オナニーするから出ていけってか?言えるわけねー。
「…あの…。」
背中越しに、遠慮がちに声がかかる。
「…大丈夫…ですか?」
…大丈夫、って。どういう意味で聞いてるんだか…。いや、多分よくわかってないな…こいつ。
「…だめかも」
「えっ…?」
焦ったような声が可愛くて…可笑しい。
「わ、私…」
「……。」
「どうすれば…いいですか?」
え…。な、何かしてくれんの?って。違うだろー…。そこまで考えてねーよ、きっと…。
けど…、もし頼んだら…この間みたいに、手でしてくれたり…すんのかな。
「…ぷっ」
「…か、一也先輩?」
思わずちょっと噴き出すと、光が振り向いた。
「何で笑うんですか?」
「いや…、お前、これが何だかわかってる?」
「え…?」
光はさらに顔を真っ赤にする。
「…えっ…と…」
「……。」
「…お…、ちん…」
ち…、と消え入りそうな声で、顔を逸らして…赤い唇が動く。
やっ…べえぇー…。押し倒してえ…。…いってぇ、また勃起が…
「…そういう意味じゃなくて。」
「…え…?」
違うの…?と、本気で分かっていない無垢な瞳が俺を見上げる。あー、なんか…背徳感…。
「男はムラムラすると…こうなるんだよ」
「むらむら…?」
「エロいこと考えたり…溜まってたり」
「…た、溜まる?」
「…だから、たまに…射精しないと、溜まっちまうんだよ。」
「しゃ…、」
はぁ、と真っ赤な顔で息を飲む光。頭を追いつかせるのでいっぱいいっぱいなようだ。
「…だから、たまに自分で出さなきゃいけないんだけど…」
「……。」
「…最近、あんまできてなかったから」
…ほんとは今朝したけど。
でも、エロ本でできなくなってから、思うようにできてなかったのは本当だ。
「…忙しくて?」
「…いや、」
これ言ったら、光、どんな反応するかな…。
「…お前と…してから」
「……。」
「…できなくなった」
「え…」
光の顔がちょっと青ざめる。…え、なんで?
「わ…私のせい…?」
「え」
「私…あのとき、何か…変なこと、しちゃったんですか…?」
「……。」
マジ?
「ぶっ…」
「えっ、な、なんで笑うの…?」
「お前…っ、マジ純情!純粋!」
「え…?」
「そういう意味じゃなくてさ、だから…、お前の身体じゃないと、ムラムラしないって意味…」
ぶわ、と顔が熱くなる。な、何言ってんだ俺…。
光も真っ赤な顔で黙り込んでしまった。
「…私…、」
ぽそり、と口を開く光。
「…どうすれば…いいですか?」
その言葉は、先ほどよりもしっかりと意味を孕んでいて。思わず生唾を飲みこむ。
「…じゃあ、」
「……。」
「…胸、見せてくれる?」
光は困惑した表情で俺を見上げる。
「ど…、どうぞ…」
椅子に座りなおし、背筋を伸ばす光。…まだわかってねーな。
無言で胸元に手を伸ばし、ブレザーのボタンを外すと、光は驚いたようにブレザーを押さえた。
「えっ、…脱ぐの?」
びっくりしすぎてため口になってるし。珍しい…。
「当たり前だろ。」
「……。」
口をパクパクさせて、目を白黒させて…、あー、やっぱ断られるかな…。と、思った時。光は意を決したように、ブラウスのボタンを外し始めた。途中まで外すと、シャツの裾を出し、手を後ろに回す。ブラウスの隙間から、レモン色のブラジャーと白い谷間が見える…。あ、やばい…すっげぇムラムラする…。
そのブラジャーが浮いて、ホックを外したのだとわかった。光は身を起こすと、真っ赤な顔を恥ずかしそうに背け、ブラジャーを少し上にずらし、ブラウスを少し広げて見せた。華奢な体にしては大きなお椀型の、桜色の蕾がついた白い乳房…。思わず息が荒げる。
「…これで、いいですか…?」
ごくり、とまた喉が鳴る。いいのか…?俺、こんな恵まれてて…。
「…うん」
頷いて、ベルトを外し、むずむず疼く肉棒を取り出す。…こんなにムラムラしたの…久しぶりだ。すぐイけそう…。
肉棒をしごき始め、白い胸を凝視する。やっぱすげぇ綺麗だな…エロ本やAVで何度も見てるけど、その誰よりも綺麗。…舐めたい…。
「…ちょっと、寄せて。」
気付けばそんな要望まで出していて。光はしっかりと答えてくれる。脇をしめると、ふたつの胸が寄せられ、柔らかく押されてくっきりと谷間ができた。うわ、すげえ柔らかそう…触りてぇー…。
「…触っていい?」
「え…。」
光はちょっと戸惑って、だけど小さく頷いた。手を伸ばし、緊張しながら胸に触れる。手のひらで包み込むように掴み、軽く力を入れると、その柔らかさは俺の記憶よりはるかに上で…、やっぱ本物には敵わない。左手で胸を揉みながら右手で肉棒をしごく。どんどん固くなっていく…。本音を言えば本番までしたいのはやまやまだけど、ここは教室だし、今は昼休みだし…そんな時間はない。早く出さねぇと…。その一心で、揉んでいた胸の蕾を、そっと親指で撫でた。
「…んっ…」
…え…、い、今の…気持ちよかった…のか?可愛い声が耳の奥に残る。もっと…聞きたい…。今度はころころと蕾を転がしてみる。
「…っ、ん…、…っ」
光は我慢するように口元を押さえた。もじもじと足が悶えるように少し動く。うわ…、エロい。光、乳首弱いんだ…。
「…っ、や、やめて」
光は俺の手を掴み、胸から離した。だけど…足はぎゅっと、尿意を我慢するみたいに縮こまっている。
「…ムラムラする?」
「……。」
顔、真っ赤だし…。やっと、ムラムラする、という意味を理解したみたいに、光は少し乱れた息遣いで俺を見上げる。
「ちが…。い、今の…。」
「……。」
「…されてると…、何か、出てきちゃ…」
もじ…、と足が動く。スカートに手を伸ばすと、光はそれを押さえた。
「やっ…、何する…」
「大丈夫だから。…見せて。」
胸を触られて、何か出てくるって…それって、
「…足開いて。」
…やっぱり、濡れてる…。
「…やだ…。」
光…、胸触られて、欲情したんだ…。俺で、欲情…。
「大丈夫だよ、普通こうなるんだから…」
俺はわかりきったように言って、光の秘部に手を伸ばす。
「…気持ちよくなれば、収まるから」
「…っん…、う…」
…か、可愛い…。
「…なあ、光は俺の…やってよ。」
「…う…ん」
戸惑いながら、ためらいがちに、俺の肉棒を掴み、ゆるゆると撫でる光。それを眺めながら、俺も光の秘部を下着越しに撫でる。どこが気持ちいいんだろう…女のってよくわかんねー…、けど…、
「は…、…あ…っ」
…気持ちよさそうだし…、これでいいのかな。
下着を少しずらし、横から指を中に入れ、秘部に直接触れる。
「…っ、あ、ちょっと…」
「いいから…」
「だ、だめ…」
驚いて腰を引く光を追いかけるように、秘部を撫で続ける。くちゅくちゅと音が鳴り始める。どんどん溢れてくる…。それが光にもわかったのだろう、恥ずかしそうにうつむき、遠慮がちに肉棒を撫でる手も、さらにぎこちなくなる。
「…光、手…もっと動かして。…じゃないと、出ない」
「……は、はい…」
手の動きが早くなる。あ…、やべぇ、気持ちいい…。自分の手より全然柔らかくて、小さくて…それに、光の手だと思うと…。
「…っ」
ぴくん、と光の秘部が震えた気がした。…今の、イッた…のか?よくわからなかった、けど…、光はやんわりと俺の手を押し返し、秘部から離させる。そして、俺ももう…。
「…、あ、…出る…」
光にしごかれていた肉棒が、ひときわぎゅっと熱を孕んで…それが一気に解放される。…はあ、すっげぇ…気持ちよかった。こりゃもう、エロ本じゃ無理だわ…。
「こ…これで、大丈夫ですか…?」
戸惑いながら俺を見上げ、おそるおそる肉棒から手を離す光。
「うん…すっきりした」
「……。」
不思議なものを見る目で俺を見つめる光。…そんな、宇宙人みたいに見なくても…。
その小さな手をティッシュで拭き、服を直す。ブラウスのボタンを閉めるとき、胸が手に触れて…またムラムラするのを、こっそりと深呼吸で落ち着かせた。
「…はい。手…ちゃんと洗えよ。」
汚いもん握ったんだし…。…あー、俺、よくよく考えれば…純真無垢な光になんてことをさせちまったんだ…。
「…あの」
「ん?」
「…たまに、って…どのくらいの頻度、なんですか?」
「え?」
な…何を言い出したんだ?
「だから…その…、たまに、出さないと…大変なんですよね?」
「……あぁ」
「でも…わ、私の…じゃないと、できないって…」
「……。」
「…だから…」
「……。」
「…どのくらいの頻度で…こういうこと、するのかなって…」
…え。…し、してくれんの?
「えっ…と…、…い、いいの?」
「……。」
…こくり、と小さく頷く光。ま、マジかよ…!言ってみるもんだ…。
「…じゃあ…えっと、」
「……。」
「……週1回…とか」
嘘だ。本当は毎日でもしたい。
「…はい。」
でも、そう頷いた光を前にすると、もう何もかもがどうでもいいくらい有頂天で。俺…最高の彼女ゲットしたわ…。これ、野球部の奴らにバレたら嫉妬で殺されるな。
「…あっ、でも…」
「ん?」
「あの…、せ、生理の時は…できないけど…」
「…お、おぉ…」
そ、そんなことまで気を遣わなくても。…恥ずかしい。
「…大丈夫ですか?」
上目づかいで、本気で俺を心配する光。か、可愛すぎる。
俺はその体を抱きしめ、甘いにおいを胸いっぱいに吸い込んだ。
「…我慢する。」
そう呟くと、光はちょっと笑った。
……目が覚めると、いつもの天井。少し空いたドアの向こうから、おいしそうなにおいが漂ってくる。枕もとの時計を見ると、AM10時を過ぎたところ。俺にしては寝坊だ。
起き上がると、ぬるくなったタオルが布団の上に落ちた。サイドテーブルに置いてある水差しからグラスに水を注ぎ、乾いたのどを潤す。レモンとタイムが香るミネラルウォーター。少しひりひりする喉にしみわたる。
…なんか、すげー懐かしい夢、見たな…。あれは…初めて光を抱いた後、それがあまりに刺激が強すぎて、エロ本に興味を失って焦った時期のことだ。自慰できなくても溜まるもんは溜まるし、でもエロ本を開くとやっぱり萎えてしまって。勃起はしても射精ができなくて…本気で悩んだなー。それで、あの日は確か、久々に夢精してしまって…同室の奴にバレないよう、慌てて便所に駆け込んだのだった。
そして光とあんなことをしたおかげで、数日ぶりにすっきりした俺は、その日の部活ではやけに調子が良くて…。男って単純だ。それから、やっぱり、隠してたエロ本はもう使うこともないからと、こっそり捨てたんだっけ。
あんな夢を見たのは…たぶん、倉持とノリと白州と飲んだ時に、あんな話をしたからだ。今だから…そしてあいつらだから言えたけど、亮さんや純さんには一生言えねーな…。いやー、マジで贅沢だったわ…頼めば見せてくれて、触らせてくれて、自慰を手伝ってくれる、あんな美人な彼女…なんて。
「あ…、おはよ。」
光がドアの隙間から寝室に入ってきた。すりおろした林檎をかけたヨーグルトが入った小鉢を持っていて、それを俺に手渡すと、落ちていたタオルを片付けて、枕元に腰掛ける。俺はヨーグルトを一口口に含む。ひんやりと口の中に広がるほのかな甘み。…美味い。
光は俺の額に手を当て、うん、と頷いた。
「熱、だいぶ下がったね。でも、今日は安静にしてなきゃだめだよ。」
…母親がいたらこんな感じなのかな。
「咳は?まだ出る?」
「…喉は痛いけど、昨日ほどじゃない」
そっか、よかった、と微笑む光の、腕の間で寄せられる、二つの膨らみ…。ついそこに手を伸ばして、むにゅ、と掴む。
「…えっち。」
「そうだよ。」
開き直って頷いて、エプロンのリボンを解こうとすると――
「だめ。ちゃんと元気になってから。」
と、手を払われた。
俺はため息をつき、ヨーグルトを頬張った。
足をおっぴろげて秘部を晒し出す巨乳の女、男の肉棒を咥えこみ顔中に白濁液を滴らせている女、お尻を突き出して自分で秘部を広げて見せ、強請るように見つめている女…。
そのどれもが今は下品なものにしか見えない。こんなのより、光のほうが…何百倍もエロかった…。
「…はぁ」
あの寂れた神社で…光と…セックスをした。光…処女だった、んだよな、あれは。帰宅後気付いたけど、自分のコートの裏地に、小さな血の痕が滲んでいて…。痛かった…だろうな。ヘタクソだと思われたかな。俺…ちゃんとできてたのかな。
自分がどうしたかなんて、もう頭が真っ白でよく覚えていないのに、脳裏には光の姿ばかりがはっきりと残っている。白くて丸い胸…綺麗だったな。すげぇ柔らかかった…。あと、やっぱり、思ってたよりデカかった…。…D…くらいかな。いやいや、何考えてんだ俺。
…腰はあんな細くて…すらーっとしてて、全然ごつごつしたとこなんかなくて…同じ人間なのに、どこもかしこも柔らかくて、いいにおいで…。それに…あそこなんて、もう、雑誌で見るものとは全然違って、綺麗な桜色で…うっすらと、髪と同じ、亜麻色っぽい毛が生えているだけの、すべすべした花弁みたいな…。そこがまるで、蜜がにじみ出ているみたいにきらきらしていて…あれは…ほんと…、…やばい。
「…あ。」
むずむずと下半身が硬くなる。一瞬またエロ本に目をやったけど、それだと萎えてしまいそうで、必死に光の姿を思い出しながらしごく。すると一気に思い出したように快楽があふれ出てきて、さっきまでのもどかしさが嘘のように白濁液が飛び出し、俺は腹の底からすっきりした。
「…まじかよ〜…」
俺…光じゃないとイけなくなってる…?
やべえよ、光とまたあんなこと、できるわけないし…。あれは非常事態だったわけで…。かといって、この間のことだけをおかずにずっとやっていくのは…きっとすぐに限界が来る。
「……。」
深いため息をつき、後始末をして、エロ本を隠し…俺は便所を出た。
***
「一也先輩。」
誰も来ない空き教室。昼休み、俺はよくそこで光と会う。
部屋の奥の方に追いやられているパイプ椅子に座ってスコアブックを眺めていると、約束どおり光がやって来た。
「よ。」
スコアブックを閉じ、隣に椅子を持ってきて座る光を見て…罪悪感を感じる。俺、光をおかずにしちまった…。
「なんですか?」
無垢な笑顔で首をかしげる光。こいつ、オナニーとかしなさそう…っていうか、そのものを知らなさそうだな。
「…いや。」
視線を逸らした先には、細い、柔らかそうな白い太ももがあって…やばい、目の毒だ。
「もう、何?どうしたんですか?」
「なんでもないって。」
「絶対なんかある。」
俺、そんなに挙動不審か?俺の顔を覗き込んでくる光…長い髪がさらりと俺の膝の上をくすぐる。…やべぇいいにおい。
「…まあ、いいや。」
光は急に俺を解放して、立ち上がって窓辺に立った。昼下がりの白い光を浴びて、白い肌が一層綺麗に輝いている。
「…午後の授業は?」
他愛もなくそう訊きながら隣に立つと、光も気取らずに答えた。
「数学と古典です。」
「うわ、眠くなるやつだ」
「ほんと…」
光は小さなあくびをして、俺の腕につかまって、こてんと頭をもたれてきた。
「もう眠そうだな。」
「お昼ご飯のあとは…。」
「はは、子供かよ」
…子供じゃない。全然…違う。
腕にぶつかる柔らかい感触…甘い、胸の奥がくすぐったくなる香り…何より、子供相手にこんなにドキドキしない。
「…一也先輩のにおいって、眠くなるんですよね…」
「…そんなの初めて言われたけど。」
「じゃあ…私だけなのかな」
それって…。安心してるってことじゃねーの?…嬉しい。
どちらからともなく、手に触れて、指を絡めた。もっと触れたいと思ってる…それがお互いに伝わってくる。だけど、こいつが俺に求めているのは安心感で、俺は…まだまだ、なんでもかんでも性欲と結びつけてしまう思春期真っ盛りで。そしてたぶん、その違いに気付いているのは俺の方だけだ。
だけど…
光を見ると、光も俺を見上げて、これはもう、キスをする流れだろう…、とわかる。ちょっと身をかがめて、ゆっくりと顔を近づけると、光は受け入れるように少し上を向いた。唇が触れ合う。彼女の頬に手を添える。柔らかい…。甘い。…ものすごく。
「…いちごミルクみたいなの飲んだ?」
「いちご大福ラテです」
「…どこに売ってんの、そんなの」
「駅の南口の…、…ん」
言葉の途中でまた唇を塞ぐ。どこに売ってるかなんて、どうでもいいし…、今はキスの方が大事だ。
…あぁ、やべぇー…すごく気持ちいい…。ずっとキスしていたい…。小さな舌が一生懸命、俺の舌を撫でて…甘いいちごの香りの吐息がこぼれる。頭の中ぼーっとする…。
「…んっ、ちょっと…、待って、何か…」
光が途切れ途切れに言い、唇が離れ、もぞり、と下半身を何かが撫でる。光の手の甲がそこにぶつかり、確かめるように、今度は手のひらを返してそれを軽く掴んだ。
「えっ、…あ、…これ…、」
驚いたように手を離し、無垢な瞳でズボンの膨らみを見つめ、息を飲んで目を瞬く光…。…やべぇ、キスに夢中になりすぎて…、勃起しちまったぁぁ…っ
「……。」
ぱちくり、目を瞬く光の顔が、だんだんと赤くなっていく。…これが何なのか、思い出したように…。
「ご、ごめん、ちょっと、待って」
椅子に座り、深く息を吐く。落ち着け…、落ち着け俺…。
「……。」
「……あのさ、」
「えっ?」
「…そんなに見られてると…。」
「え、あ…、すみません」
慌てて後ろを向く光。…そうじゃないんだけど…。
…あー、やばい。収まる気配ないんだけど…。トイレに駆け込むか?…この状態で廊下に出たくない。…光に出て行ってもらう?…なんて言って出て行かせるんだよ。オナニーするから出ていけってか?言えるわけねー。
「…あの…。」
背中越しに、遠慮がちに声がかかる。
「…大丈夫…ですか?」
…大丈夫、って。どういう意味で聞いてるんだか…。いや、多分よくわかってないな…こいつ。
「…だめかも」
「えっ…?」
焦ったような声が可愛くて…可笑しい。
「わ、私…」
「……。」
「どうすれば…いいですか?」
え…。な、何かしてくれんの?って。違うだろー…。そこまで考えてねーよ、きっと…。
けど…、もし頼んだら…この間みたいに、手でしてくれたり…すんのかな。
「…ぷっ」
「…か、一也先輩?」
思わずちょっと噴き出すと、光が振り向いた。
「何で笑うんですか?」
「いや…、お前、これが何だかわかってる?」
「え…?」
光はさらに顔を真っ赤にする。
「…えっ…と…」
「……。」
「…お…、ちん…」
ち…、と消え入りそうな声で、顔を逸らして…赤い唇が動く。
やっ…べえぇー…。押し倒してえ…。…いってぇ、また勃起が…
「…そういう意味じゃなくて。」
「…え…?」
違うの…?と、本気で分かっていない無垢な瞳が俺を見上げる。あー、なんか…背徳感…。
「男はムラムラすると…こうなるんだよ」
「むらむら…?」
「エロいこと考えたり…溜まってたり」
「…た、溜まる?」
「…だから、たまに…射精しないと、溜まっちまうんだよ。」
「しゃ…、」
はぁ、と真っ赤な顔で息を飲む光。頭を追いつかせるのでいっぱいいっぱいなようだ。
「…だから、たまに自分で出さなきゃいけないんだけど…」
「……。」
「…最近、あんまできてなかったから」
…ほんとは今朝したけど。
でも、エロ本でできなくなってから、思うようにできてなかったのは本当だ。
「…忙しくて?」
「…いや、」
これ言ったら、光、どんな反応するかな…。
「…お前と…してから」
「……。」
「…できなくなった」
「え…」
光の顔がちょっと青ざめる。…え、なんで?
「わ…私のせい…?」
「え」
「私…あのとき、何か…変なこと、しちゃったんですか…?」
「……。」
マジ?
「ぶっ…」
「えっ、な、なんで笑うの…?」
「お前…っ、マジ純情!純粋!」
「え…?」
「そういう意味じゃなくてさ、だから…、お前の身体じゃないと、ムラムラしないって意味…」
ぶわ、と顔が熱くなる。な、何言ってんだ俺…。
光も真っ赤な顔で黙り込んでしまった。
「…私…、」
ぽそり、と口を開く光。
「…どうすれば…いいですか?」
その言葉は、先ほどよりもしっかりと意味を孕んでいて。思わず生唾を飲みこむ。
「…じゃあ、」
「……。」
「…胸、見せてくれる?」
光は困惑した表情で俺を見上げる。
「ど…、どうぞ…」
椅子に座りなおし、背筋を伸ばす光。…まだわかってねーな。
無言で胸元に手を伸ばし、ブレザーのボタンを外すと、光は驚いたようにブレザーを押さえた。
「えっ、…脱ぐの?」
びっくりしすぎてため口になってるし。珍しい…。
「当たり前だろ。」
「……。」
口をパクパクさせて、目を白黒させて…、あー、やっぱ断られるかな…。と、思った時。光は意を決したように、ブラウスのボタンを外し始めた。途中まで外すと、シャツの裾を出し、手を後ろに回す。ブラウスの隙間から、レモン色のブラジャーと白い谷間が見える…。あ、やばい…すっげぇムラムラする…。
そのブラジャーが浮いて、ホックを外したのだとわかった。光は身を起こすと、真っ赤な顔を恥ずかしそうに背け、ブラジャーを少し上にずらし、ブラウスを少し広げて見せた。華奢な体にしては大きなお椀型の、桜色の蕾がついた白い乳房…。思わず息が荒げる。
「…これで、いいですか…?」
ごくり、とまた喉が鳴る。いいのか…?俺、こんな恵まれてて…。
「…うん」
頷いて、ベルトを外し、むずむず疼く肉棒を取り出す。…こんなにムラムラしたの…久しぶりだ。すぐイけそう…。
肉棒をしごき始め、白い胸を凝視する。やっぱすげぇ綺麗だな…エロ本やAVで何度も見てるけど、その誰よりも綺麗。…舐めたい…。
「…ちょっと、寄せて。」
気付けばそんな要望まで出していて。光はしっかりと答えてくれる。脇をしめると、ふたつの胸が寄せられ、柔らかく押されてくっきりと谷間ができた。うわ、すげえ柔らかそう…触りてぇー…。
「…触っていい?」
「え…。」
光はちょっと戸惑って、だけど小さく頷いた。手を伸ばし、緊張しながら胸に触れる。手のひらで包み込むように掴み、軽く力を入れると、その柔らかさは俺の記憶よりはるかに上で…、やっぱ本物には敵わない。左手で胸を揉みながら右手で肉棒をしごく。どんどん固くなっていく…。本音を言えば本番までしたいのはやまやまだけど、ここは教室だし、今は昼休みだし…そんな時間はない。早く出さねぇと…。その一心で、揉んでいた胸の蕾を、そっと親指で撫でた。
「…んっ…」
…え…、い、今の…気持ちよかった…のか?可愛い声が耳の奥に残る。もっと…聞きたい…。今度はころころと蕾を転がしてみる。
「…っ、ん…、…っ」
光は我慢するように口元を押さえた。もじもじと足が悶えるように少し動く。うわ…、エロい。光、乳首弱いんだ…。
「…っ、や、やめて」
光は俺の手を掴み、胸から離した。だけど…足はぎゅっと、尿意を我慢するみたいに縮こまっている。
「…ムラムラする?」
「……。」
顔、真っ赤だし…。やっと、ムラムラする、という意味を理解したみたいに、光は少し乱れた息遣いで俺を見上げる。
「ちが…。い、今の…。」
「……。」
「…されてると…、何か、出てきちゃ…」
もじ…、と足が動く。スカートに手を伸ばすと、光はそれを押さえた。
「やっ…、何する…」
「大丈夫だから。…見せて。」
胸を触られて、何か出てくるって…それって、
「…足開いて。」
…やっぱり、濡れてる…。
「…やだ…。」
光…、胸触られて、欲情したんだ…。俺で、欲情…。
「大丈夫だよ、普通こうなるんだから…」
俺はわかりきったように言って、光の秘部に手を伸ばす。
「…気持ちよくなれば、収まるから」
「…っん…、う…」
…か、可愛い…。
「…なあ、光は俺の…やってよ。」
「…う…ん」
戸惑いながら、ためらいがちに、俺の肉棒を掴み、ゆるゆると撫でる光。それを眺めながら、俺も光の秘部を下着越しに撫でる。どこが気持ちいいんだろう…女のってよくわかんねー…、けど…、
「は…、…あ…っ」
…気持ちよさそうだし…、これでいいのかな。
下着を少しずらし、横から指を中に入れ、秘部に直接触れる。
「…っ、あ、ちょっと…」
「いいから…」
「だ、だめ…」
驚いて腰を引く光を追いかけるように、秘部を撫で続ける。くちゅくちゅと音が鳴り始める。どんどん溢れてくる…。それが光にもわかったのだろう、恥ずかしそうにうつむき、遠慮がちに肉棒を撫でる手も、さらにぎこちなくなる。
「…光、手…もっと動かして。…じゃないと、出ない」
「……は、はい…」
手の動きが早くなる。あ…、やべぇ、気持ちいい…。自分の手より全然柔らかくて、小さくて…それに、光の手だと思うと…。
「…っ」
ぴくん、と光の秘部が震えた気がした。…今の、イッた…のか?よくわからなかった、けど…、光はやんわりと俺の手を押し返し、秘部から離させる。そして、俺ももう…。
「…、あ、…出る…」
光にしごかれていた肉棒が、ひときわぎゅっと熱を孕んで…それが一気に解放される。…はあ、すっげぇ…気持ちよかった。こりゃもう、エロ本じゃ無理だわ…。
「こ…これで、大丈夫ですか…?」
戸惑いながら俺を見上げ、おそるおそる肉棒から手を離す光。
「うん…すっきりした」
「……。」
不思議なものを見る目で俺を見つめる光。…そんな、宇宙人みたいに見なくても…。
その小さな手をティッシュで拭き、服を直す。ブラウスのボタンを閉めるとき、胸が手に触れて…またムラムラするのを、こっそりと深呼吸で落ち着かせた。
「…はい。手…ちゃんと洗えよ。」
汚いもん握ったんだし…。…あー、俺、よくよく考えれば…純真無垢な光になんてことをさせちまったんだ…。
「…あの」
「ん?」
「…たまに、って…どのくらいの頻度、なんですか?」
「え?」
な…何を言い出したんだ?
「だから…その…、たまに、出さないと…大変なんですよね?」
「……あぁ」
「でも…わ、私の…じゃないと、できないって…」
「……。」
「…だから…」
「……。」
「…どのくらいの頻度で…こういうこと、するのかなって…」
…え。…し、してくれんの?
「えっ…と…、…い、いいの?」
「……。」
…こくり、と小さく頷く光。ま、マジかよ…!言ってみるもんだ…。
「…じゃあ…えっと、」
「……。」
「……週1回…とか」
嘘だ。本当は毎日でもしたい。
「…はい。」
でも、そう頷いた光を前にすると、もう何もかもがどうでもいいくらい有頂天で。俺…最高の彼女ゲットしたわ…。これ、野球部の奴らにバレたら嫉妬で殺されるな。
「…あっ、でも…」
「ん?」
「あの…、せ、生理の時は…できないけど…」
「…お、おぉ…」
そ、そんなことまで気を遣わなくても。…恥ずかしい。
「…大丈夫ですか?」
上目づかいで、本気で俺を心配する光。か、可愛すぎる。
俺はその体を抱きしめ、甘いにおいを胸いっぱいに吸い込んだ。
「…我慢する。」
そう呟くと、光はちょっと笑った。
……目が覚めると、いつもの天井。少し空いたドアの向こうから、おいしそうなにおいが漂ってくる。枕もとの時計を見ると、AM10時を過ぎたところ。俺にしては寝坊だ。
起き上がると、ぬるくなったタオルが布団の上に落ちた。サイドテーブルに置いてある水差しからグラスに水を注ぎ、乾いたのどを潤す。レモンとタイムが香るミネラルウォーター。少しひりひりする喉にしみわたる。
…なんか、すげー懐かしい夢、見たな…。あれは…初めて光を抱いた後、それがあまりに刺激が強すぎて、エロ本に興味を失って焦った時期のことだ。自慰できなくても溜まるもんは溜まるし、でもエロ本を開くとやっぱり萎えてしまって。勃起はしても射精ができなくて…本気で悩んだなー。それで、あの日は確か、久々に夢精してしまって…同室の奴にバレないよう、慌てて便所に駆け込んだのだった。
そして光とあんなことをしたおかげで、数日ぶりにすっきりした俺は、その日の部活ではやけに調子が良くて…。男って単純だ。それから、やっぱり、隠してたエロ本はもう使うこともないからと、こっそり捨てたんだっけ。
あんな夢を見たのは…たぶん、倉持とノリと白州と飲んだ時に、あんな話をしたからだ。今だから…そしてあいつらだから言えたけど、亮さんや純さんには一生言えねーな…。いやー、マジで贅沢だったわ…頼めば見せてくれて、触らせてくれて、自慰を手伝ってくれる、あんな美人な彼女…なんて。
「あ…、おはよ。」
光がドアの隙間から寝室に入ってきた。すりおろした林檎をかけたヨーグルトが入った小鉢を持っていて、それを俺に手渡すと、落ちていたタオルを片付けて、枕元に腰掛ける。俺はヨーグルトを一口口に含む。ひんやりと口の中に広がるほのかな甘み。…美味い。
光は俺の額に手を当て、うん、と頷いた。
「熱、だいぶ下がったね。でも、今日は安静にしてなきゃだめだよ。」
…母親がいたらこんな感じなのかな。
「咳は?まだ出る?」
「…喉は痛いけど、昨日ほどじゃない」
そっか、よかった、と微笑む光の、腕の間で寄せられる、二つの膨らみ…。ついそこに手を伸ばして、むにゅ、と掴む。
「…えっち。」
「そうだよ。」
開き直って頷いて、エプロンのリボンを解こうとすると――
「だめ。ちゃんと元気になってから。」
と、手を払われた。
俺はため息をつき、ヨーグルトを頬張った。