235
「御幸君!」
ある朝、御幸の机に女子たちが恐ろしい形相で詰めかけた。クラスメートだけでなく、他クラスの女子までいる。
「な…何?」
顔を引きつらせてスコアブックを閉じる御幸に、女子たちは悲鳴のように叫んだ。
「1年の玉城さんと付き合ってるって本当なの!?」
「…付き合ってないけど」
御幸があっけなく答えると、女子たちはほっと胸をなでおろし、一転して笑顔になった。
「…なんだ〜!やっぱ嘘じゃん!」
「御幸君は彼女とか作らないから!」
「誰〜?変なこと言ったの」
「つーか…」
きゃっきゃとはしゃぐ女子たちに、御幸はニコリともせずに言い放った。
「お前らに関係ねーだろ」
女子たちは、ぽかんとして御幸を見つめた。御幸はそれさえも鬱陶しそうに、スコアブックを手に席を立つ。
「うわ…ひっでぇ」
「サイテー…。」
誰かが囁く声が響く。御幸は乱暴にドアをあけ放ち、教室を出て行った。
***
「中間発表〜〜!」
「なんだよそれ?」
家に押しかけてきて、ぱちぱちぱち、と拍手をする牧瀬に眉を寄せる。
「ずばりえみちゃんとはどうなってるんですか?」
「……。」
…探りに来たわけか。
「どうって…もう終わったよ。」
「え…。…はあ!?」
牧瀬が身を乗り出してきて、俺はつい目を逸らす。
「何があったんですか!?」
「何って…関係ないだろ。」
「大ありですよ!紹介したのは私なんですから!」
「あっそ。」
「…言わないならえみちゃんに聞きますよ。」
「……。」
こいつ…。こういう駆け引きは牧瀬の方が上手だ…。
「…先週、美術館に行ったんだよ」
「なんだ、デート行ったんじゃないですか。」
「……。」
あえてデートという表現を避けたのに、思い切り発言された。
「それで…帰りに…」
「うんうん」
「…マンションまで送って」
「はいはい」
「……部屋に誘われた」
「…そ、それで?」
「……断った」
牧瀬は大きく目を見開き、溜めに溜めて、机をたたいた。
「…なんでですか!?」
「なんでって…」
…嫌だ、と思ってしまった。光の存在が、過去になってしまう気がして…。
「えみちゃん、好みのタイプじゃなかったとか?」
「いや…そういうわけじゃねーけど…」
「じゃあなんで?もったいない…」
「……。」
なんで、といわれても…。木崎さんは何も悪くない。
「…俺なんかより、良い奴がいるよ。」
木崎さんだけを、見てくれる奴が…。
「何言ってるんですか。えみちゃんは倉持さんがいいんですよ!」
「……。」
「…まだ光のことが好きとか?」
「……。」
光…。ずっと大切にしまっておきたい、宝石みたいな存在。
「…そりゃ…好きだよ。たぶん、ずっと…」
「不健康ですよ、ずっと叶わない恋を続けるなんて…。光だって、自分のせいで倉持さんがずっとひとりでいるんだってわかったら、悲しみますよ。」
「……。」
「付き合ってみて、だんだん好きになることだってありますよ。もう少し…、もう1回だけでも、えみちゃんと会ってみて…」
「…いや。」
そんな、中途半端なことはしたくない。
「好きになろうとしてる時点で…だめだろ、なんか…」
「……。」
俺が呟くと、牧瀬は柄にもなく口を噤んで静かになった。
***
「女子を敵に回したな」
中庭で見慣れた姿を見つけ、そう声をかけながら歩み寄る。ベンチでスコアブックに没頭していた御幸はちょっと顔を上げて俺を見ると、またすぐに手元に視線を戻した。
「どうでもいい。」
「お前な…もうちょっと言い方ってもんがあるだろ。敵作ってどうすんだよ」
「だから、どうでもいいって」
心底面倒くさそうに言って、御幸はスコアブックのページをめくる。
「…お前そんなんじゃ一生彼女どころか友達もできねーぞ」
「別にいいよ」
「……。」
冗談で言っただけだけど、本当にどうでもよさそうに呟いた御幸を見て、俺はわざとらしくため息をぶつけた。
***
『木崎さんとはうまくいったのか?』
…あのクソ眼鏡。高校時代もこれくらい周りのお節介妬いてりゃ、友達もできただろうに。
あてつけのように既読だけつけてスマホを放り出す。あーめんどくさい。すべてがめんどくさい。
だけど…。…木崎さんとキスをしたとき、ちょっとだけ…御幸に感謝した。…ちょっとだけな!
…女と、あんなふうに触れ合うのは…あんな雰囲気になるのは、久々だったから。多分、欲求不満だったら……部屋、行ってたかも…。
「あ〜…クソ」
うざい。ムカつく。もどかしい。でも、何に?…多分、自分にだ。このまま光に一生貞節でも誓うつもりかよ。坊さんかっつーの…。
モヤモヤ考えてしまうのが煩わしくて、SNSを開いた。すると注目ニュースランキングのトップに、玉城光という名前を見つける。
…『玉城光×御幸一也夫妻 ラブラブ手つなぎデートをパパラッチ』
…早速撮られてるし。写真は、美術館前の遊歩道を、手を繋いで歩いているふたりの姿。ふたりはこのまま御幸の車に乗って去って行った、と書かれている。ふたりとも…幸せそうだ。この人を選んで、迷いなんかなくて…お互いに信頼し合っている笑顔。…羨ましい。
俺にはそんな相手、もう現れないかもしれない。…光くらい、愛せる相手なんか…。
木崎さんはあんなに可愛くて、いい子で、なのに…心のどこかで違うと叫ぶ声が邪魔をする。光への想いを手放すのが、怖い。
どうすりゃいいんだ…俺。
***
「よお、友達0人の御幸ちゃん」
「……。」
寮の食堂で、一人で夕食を食べている御幸の隣の席に行き、そう声をかけて座った。
「それはお前もだろ。」
「うるせえよ、お前に付き合ってやってんだよ」
「そりゃありがとよ」
もぐもぐもぐ。ひたすらご飯を詰め込む。1年の頃きつかったのが嘘のように、今はこれくらい食べないと落ち着かない。もっと、タッパも欲しいし…。
「あ…そうだ。今度のオフ、俺出かけるから」
「え、なんで?」
御幸が出かけるなんて珍しい。いつもふらりといなくなるやつだけど、俺に報告していくという事は本当に一日不在にするのだろう。
「え、ナイショ」
「……。」
なんだこいつ…顔緩み切ってるし…。
「あ?言えよ」
「プライバシーの侵害でーす」
「お前がいない間俺がお前の代わりを務めるんだぞ。言え」
「代わりって…オフじゃん」
「オフでも主将の責任は変わんねーよ。吐け」
「ヤだ」
「…なにニヤニヤしてんだよ!まさかデートじゃねーだろうな」
「…ふっ」
御幸が緩み切った顔で小さく笑った。…え…嘘だろ、マジで?
「お前…そうなの?」
「いや…」
「おい!誰とだよ!」
「いや違うって…」
「しらばっくれんな、吐け!」
「マジで、デートとかじゃないから。一緒に勉強するだけ…」
「は!?」
危うく箸をへし折りそうになりながら怒りを抑える。
「……まさか…」
「え?」
「……玉城さん?」
「……はっはっは」
「え…、…付き合ってんの?」
「……まぁ…」
俺はそのへらほらと緩み切った御幸の脳天にチョップを振り下ろした。
「いでッ!」
御幸は頭をさすりながら俺を睨む。
「おい…お前なぁ、青道の大事な頭脳を…」
「アァ!?これが殴らずにいられるか!!」
クラスの奴に聞かれても、女子に詰め寄られても、否定してたくせに…。「別にいい」って…もう彼女いるからって意味かよ!ふざけやがって…!
「また喧嘩?相変わらず仲いいね。」
隣のテーブルにいた亮さんがからかうように言った。よし、亮さんにチクってやろ。
「聞いてくださいよ亮さん!!こいつ彼女できたんスよ!!」
「へぇ…?」
亮さんの笑顔が怖くなる。御幸の顔が引きつったのが分かった。いい気味だ。あんだけ散々、彼女なんかいらねえとか言ってたくせに…、ちゃっかり彼女作ってんじゃねーよ!しかも、学校一の美女…。
「んだとゴルァ!!相手は誰だコノヤロー!」
「い…いや純さん、それは…相手にも迷惑かけちゃうんで…」
「なにそれ?俺たちが何かするとでも思ってるの?御幸、お前、キャプテンになった途端調子のってない?」
「いやー、はっはっは…」
先輩たちに絡まれ始め、狼狽える御幸を見てちょっとだけ溜飲が下が……んねーな。もっとシメてほしい。
それにしても…。しょっちゅう玉城さんにちょっかいかけてたのは知ってたけど…最近見かけねーなと思っていたら…。いつの間に…。…あのストーカー事件がきっかけか?あの時は俺も一緒に行ったのによぉ…玉城さん、御幸にわんわん泣きついて…クソッ、羨まし…じゃなくて!あ〜…御幸に罰当たんねーかな…野球のこと以外で。
御幸は結局亮さんに相手が誰なのかを聞きだされ、疲れ切った様子で部屋に逃げ帰っていった。いい気味だ。
それにしても…彼女か。御幸にねぇ…。あの御幸が「好きです」とか「付き合ってください」とか言ったのか?想像つかね〜…。それに玉城さんも…。誰に告られてもOKしない、って噂だったのに。御幸のことが好きだったからなのか?あ〜…考えれば考えるほどむしゃくしゃする。
付き合ってるってことは、そのうち…キス、したり…そういうこと、したり…するんだよな。…あんな可愛くて、…む、胸もでかくて…キレーな子と…。…あー!御幸の野郎、絶対許さねえ…!
ある朝、御幸の机に女子たちが恐ろしい形相で詰めかけた。クラスメートだけでなく、他クラスの女子までいる。
「な…何?」
顔を引きつらせてスコアブックを閉じる御幸に、女子たちは悲鳴のように叫んだ。
「1年の玉城さんと付き合ってるって本当なの!?」
「…付き合ってないけど」
御幸があっけなく答えると、女子たちはほっと胸をなでおろし、一転して笑顔になった。
「…なんだ〜!やっぱ嘘じゃん!」
「御幸君は彼女とか作らないから!」
「誰〜?変なこと言ったの」
「つーか…」
きゃっきゃとはしゃぐ女子たちに、御幸はニコリともせずに言い放った。
「お前らに関係ねーだろ」
女子たちは、ぽかんとして御幸を見つめた。御幸はそれさえも鬱陶しそうに、スコアブックを手に席を立つ。
「うわ…ひっでぇ」
「サイテー…。」
誰かが囁く声が響く。御幸は乱暴にドアをあけ放ち、教室を出て行った。
***
「中間発表〜〜!」
「なんだよそれ?」
家に押しかけてきて、ぱちぱちぱち、と拍手をする牧瀬に眉を寄せる。
「ずばりえみちゃんとはどうなってるんですか?」
「……。」
…探りに来たわけか。
「どうって…もう終わったよ。」
「え…。…はあ!?」
牧瀬が身を乗り出してきて、俺はつい目を逸らす。
「何があったんですか!?」
「何って…関係ないだろ。」
「大ありですよ!紹介したのは私なんですから!」
「あっそ。」
「…言わないならえみちゃんに聞きますよ。」
「……。」
こいつ…。こういう駆け引きは牧瀬の方が上手だ…。
「…先週、美術館に行ったんだよ」
「なんだ、デート行ったんじゃないですか。」
「……。」
あえてデートという表現を避けたのに、思い切り発言された。
「それで…帰りに…」
「うんうん」
「…マンションまで送って」
「はいはい」
「……部屋に誘われた」
「…そ、それで?」
「……断った」
牧瀬は大きく目を見開き、溜めに溜めて、机をたたいた。
「…なんでですか!?」
「なんでって…」
…嫌だ、と思ってしまった。光の存在が、過去になってしまう気がして…。
「えみちゃん、好みのタイプじゃなかったとか?」
「いや…そういうわけじゃねーけど…」
「じゃあなんで?もったいない…」
「……。」
なんで、といわれても…。木崎さんは何も悪くない。
「…俺なんかより、良い奴がいるよ。」
木崎さんだけを、見てくれる奴が…。
「何言ってるんですか。えみちゃんは倉持さんがいいんですよ!」
「……。」
「…まだ光のことが好きとか?」
「……。」
光…。ずっと大切にしまっておきたい、宝石みたいな存在。
「…そりゃ…好きだよ。たぶん、ずっと…」
「不健康ですよ、ずっと叶わない恋を続けるなんて…。光だって、自分のせいで倉持さんがずっとひとりでいるんだってわかったら、悲しみますよ。」
「……。」
「付き合ってみて、だんだん好きになることだってありますよ。もう少し…、もう1回だけでも、えみちゃんと会ってみて…」
「…いや。」
そんな、中途半端なことはしたくない。
「好きになろうとしてる時点で…だめだろ、なんか…」
「……。」
俺が呟くと、牧瀬は柄にもなく口を噤んで静かになった。
***
「女子を敵に回したな」
中庭で見慣れた姿を見つけ、そう声をかけながら歩み寄る。ベンチでスコアブックに没頭していた御幸はちょっと顔を上げて俺を見ると、またすぐに手元に視線を戻した。
「どうでもいい。」
「お前な…もうちょっと言い方ってもんがあるだろ。敵作ってどうすんだよ」
「だから、どうでもいいって」
心底面倒くさそうに言って、御幸はスコアブックのページをめくる。
「…お前そんなんじゃ一生彼女どころか友達もできねーぞ」
「別にいいよ」
「……。」
冗談で言っただけだけど、本当にどうでもよさそうに呟いた御幸を見て、俺はわざとらしくため息をぶつけた。
***
『木崎さんとはうまくいったのか?』
…あのクソ眼鏡。高校時代もこれくらい周りのお節介妬いてりゃ、友達もできただろうに。
あてつけのように既読だけつけてスマホを放り出す。あーめんどくさい。すべてがめんどくさい。
だけど…。…木崎さんとキスをしたとき、ちょっとだけ…御幸に感謝した。…ちょっとだけな!
…女と、あんなふうに触れ合うのは…あんな雰囲気になるのは、久々だったから。多分、欲求不満だったら……部屋、行ってたかも…。
「あ〜…クソ」
うざい。ムカつく。もどかしい。でも、何に?…多分、自分にだ。このまま光に一生貞節でも誓うつもりかよ。坊さんかっつーの…。
モヤモヤ考えてしまうのが煩わしくて、SNSを開いた。すると注目ニュースランキングのトップに、玉城光という名前を見つける。
…『玉城光×御幸一也夫妻 ラブラブ手つなぎデートをパパラッチ』
…早速撮られてるし。写真は、美術館前の遊歩道を、手を繋いで歩いているふたりの姿。ふたりはこのまま御幸の車に乗って去って行った、と書かれている。ふたりとも…幸せそうだ。この人を選んで、迷いなんかなくて…お互いに信頼し合っている笑顔。…羨ましい。
俺にはそんな相手、もう現れないかもしれない。…光くらい、愛せる相手なんか…。
木崎さんはあんなに可愛くて、いい子で、なのに…心のどこかで違うと叫ぶ声が邪魔をする。光への想いを手放すのが、怖い。
どうすりゃいいんだ…俺。
***
「よお、友達0人の御幸ちゃん」
「……。」
寮の食堂で、一人で夕食を食べている御幸の隣の席に行き、そう声をかけて座った。
「それはお前もだろ。」
「うるせえよ、お前に付き合ってやってんだよ」
「そりゃありがとよ」
もぐもぐもぐ。ひたすらご飯を詰め込む。1年の頃きつかったのが嘘のように、今はこれくらい食べないと落ち着かない。もっと、タッパも欲しいし…。
「あ…そうだ。今度のオフ、俺出かけるから」
「え、なんで?」
御幸が出かけるなんて珍しい。いつもふらりといなくなるやつだけど、俺に報告していくという事は本当に一日不在にするのだろう。
「え、ナイショ」
「……。」
なんだこいつ…顔緩み切ってるし…。
「あ?言えよ」
「プライバシーの侵害でーす」
「お前がいない間俺がお前の代わりを務めるんだぞ。言え」
「代わりって…オフじゃん」
「オフでも主将の責任は変わんねーよ。吐け」
「ヤだ」
「…なにニヤニヤしてんだよ!まさかデートじゃねーだろうな」
「…ふっ」
御幸が緩み切った顔で小さく笑った。…え…嘘だろ、マジで?
「お前…そうなの?」
「いや…」
「おい!誰とだよ!」
「いや違うって…」
「しらばっくれんな、吐け!」
「マジで、デートとかじゃないから。一緒に勉強するだけ…」
「は!?」
危うく箸をへし折りそうになりながら怒りを抑える。
「……まさか…」
「え?」
「……玉城さん?」
「……はっはっは」
「え…、…付き合ってんの?」
「……まぁ…」
俺はそのへらほらと緩み切った御幸の脳天にチョップを振り下ろした。
「いでッ!」
御幸は頭をさすりながら俺を睨む。
「おい…お前なぁ、青道の大事な頭脳を…」
「アァ!?これが殴らずにいられるか!!」
クラスの奴に聞かれても、女子に詰め寄られても、否定してたくせに…。「別にいい」って…もう彼女いるからって意味かよ!ふざけやがって…!
「また喧嘩?相変わらず仲いいね。」
隣のテーブルにいた亮さんがからかうように言った。よし、亮さんにチクってやろ。
「聞いてくださいよ亮さん!!こいつ彼女できたんスよ!!」
「へぇ…?」
亮さんの笑顔が怖くなる。御幸の顔が引きつったのが分かった。いい気味だ。あんだけ散々、彼女なんかいらねえとか言ってたくせに…、ちゃっかり彼女作ってんじゃねーよ!しかも、学校一の美女…。
「んだとゴルァ!!相手は誰だコノヤロー!」
「い…いや純さん、それは…相手にも迷惑かけちゃうんで…」
「なにそれ?俺たちが何かするとでも思ってるの?御幸、お前、キャプテンになった途端調子のってない?」
「いやー、はっはっは…」
先輩たちに絡まれ始め、狼狽える御幸を見てちょっとだけ溜飲が下が……んねーな。もっとシメてほしい。
それにしても…。しょっちゅう玉城さんにちょっかいかけてたのは知ってたけど…最近見かけねーなと思っていたら…。いつの間に…。…あのストーカー事件がきっかけか?あの時は俺も一緒に行ったのによぉ…玉城さん、御幸にわんわん泣きついて…クソッ、羨まし…じゃなくて!あ〜…御幸に罰当たんねーかな…野球のこと以外で。
御幸は結局亮さんに相手が誰なのかを聞きだされ、疲れ切った様子で部屋に逃げ帰っていった。いい気味だ。
それにしても…彼女か。御幸にねぇ…。あの御幸が「好きです」とか「付き合ってください」とか言ったのか?想像つかね〜…。それに玉城さんも…。誰に告られてもOKしない、って噂だったのに。御幸のことが好きだったからなのか?あ〜…考えれば考えるほどむしゃくしゃする。
付き合ってるってことは、そのうち…キス、したり…そういうこと、したり…するんだよな。…あんな可愛くて、…む、胸もでかくて…キレーな子と…。…あー!御幸の野郎、絶対許さねえ…!