光。
俺の可愛い彼女。

彼女…。


もう付き合って1か月以上経つけど、未だにドキドキする。
今日は強風のため練習が午前で切り上げになり、光にメールをしたら暇してるというので、会うことになった。
思いがけず光と会えることになって嬉しい。ジャージからシャツとパンツに着替えていると、木村が不思議そうに俺を見たけど、何も聞いてこなかった。

「ちょっと出かけるから」
「あ、はい。行ってらっしゃい」

木村に声をかけ、寮を出た。
ちょっと駆け足で裏門に行くと、そこに光がニコニコ立っていたから驚いた。

「え…光!?来てたの?」
「だって、どうせ出かけるなら私が行ったほうが早いと思って…」

ちょっと照れたようにはにかんで、風になびく髪を抑える光。今日は珍しくショートパンツだ。いつも私服の時はスカートが多いけど…今日は風が強いからかな。レースをあしらったブラウスに、上品な紺色のショートパンツ。可愛い。
…それはともかく、確かにいつも一緒に出掛ける時は、学校方面の駅の近くへ行く。駅ビルで時間がつぶせるし、いろんな店があるし。でも、今日は俺、光の家に迎えに行く…と装って、あわよくば光の家で…って思ってたんだけど…まあ、しょうがないか…。

「そっか、じゃあとりあえず駅のほう…」

というか、光と一緒にいるところを寮の奴らに見られたらちょっとまずい。一応、みんなには内緒にしてるのだ。倉持は知っているけど。俺が光の背中を促し、ひとまず学校から離れようとしたとき、不安が的中した。

「えっ!?玉城さんだ!」

聞きなれた声にぎくりとして、振り向くと、麻生と中田と関と倉持がいた。俺と光のことを知っている倉持だけが、気まずそうに失笑しながら俺を見ている。

「えっ御幸…え?なんで!?」
「え?え?」

俺と光を交互に見ながら、麻生と中田と関はなんでなんでと繰り返す。

「まっ…まさか…つ、付き合ってんの…?」

そして麻生が、信じられないものを見るような目で俺と光を凝視し、違うと言ってくれと縋るように声を絞り出した。
ちら、と光を見ると、少し顔を赤くして、どうしよう、というように俺を見上げる。うーん、俺は言っても全然いいんだけど…騒ぎになると、光が大変な思いするし…間違いなく大変な騒ぎになるし…。

「…いや、ぐうぜ…ん…」

言い訳が全く思いつかず、ぽろぽろ途切れながらそうつぶやくと、いやそれは苦しい、と言わんばかりに倉持が目を細めてきた。

「ぐ…偶然だよ。なあ?」

しかしもう押し切るしかない。疑いのまなざしで俺を見る麻生達から目をそらし、光に同意を求めると、光も苦々しい顔で頷いた。そこで、倉持が、しゃーねえな、とばかりにため息をついた。

「…そういや玉城さんって、家学校の近くなんだよなー。」

若干棒読み気味だが、なんと倉持がそう助け船を出してくれ、光は希望を見出したようにキラキラした目で倉持を見上げ、うなずいた。

「は、はい…」
「どっか行ってきたの?帰り?」
「…は、い…」
「そー…なんだ。じゃ…気を付けて」

倉持がちらちら俺と光を見比べ、光はうなずいて俺を見上げ、ぎこちなく踵を返す。そうだよな、ここは麻生達がいなくなるまで、一旦離れないとごまかすのは無理か…。
しかしまぁ、倉持に助けられるとはな…。

「ほら、俺らも行こうぜ」

光が家のほうにゆっくり歩きだしたのを見て、倉持は麻生達に声をかけて、駅のほうへ歩き出した。通いの中田としゃべりながら皆で送るのか、コンビニにでも行くのだろう。
皆が見えなくなって、俺は走って光の後を追いかけた。

「光!ごめん!」

少し走っていったところで、光は立ち止まって待っていた。俺が駆け寄ると光ははにかんだ。

「ごめんなさい。私が来ちゃったから…」
「いやいや。」

そんなことより、会いに来てくれたことがこの上なくうれしい。

「じゃあ…駅のほう行きますか?」
「いやそれは…やめたほうがいい。今、あいつら駅のほう行ったから」
「え、じゃあ…どうしよう?」
「……。」

光の家…とか言ったら、それ目的って思われるよなー…。いや、まあ、それ目的なんだけど…。

「公園でも行きます?」
「…寒くない?」
「そうですか?じゃあ…うーん…本屋さん?」
「することなくない?」
「もー、文句ばっかり。じゃあ先輩が考えてくださいよ。」
「……。」

俺はただ光と二人っきりで、人目を気にせずいられる場所…たとえば光の家とか…に行きたいだけなんだけど…。それをどう誘導して伝えようか…。

「…できれば…ゆっくりしたい…かなー…なんて…」
「帰りたいってこと?」
「ちげーよ」

く…伝わらねぇ…!

「つーか寮じゃゆっくりなんてできねぇから!俺は光と二人っきりで…」
「……。」
「あ…」

く、口が滑ったー!!光の顔がどんどん…赤く…。いや、俺もだな…。

「えーと…」
「……。」
「…うん…」
「うんって何。はっきり言ってください。」
「ちょっとやめてはずかしいいじめないで」

光は自分も恥ずかしいようで、茶化した俺を赤い顔でむっとにらんだ。
それからしばらく口ごもって、ぽそり、と言った。

「……今日、叔母はいませんけど……」
「……。」

…うわあああマジ!?お、落ち着け俺…!!
とにかく…下心を悟られぬように、平静を装って…

「私の家…でも、いいですけど…」
「……うぅん」
「嫌ならいいです。」
「ちょっと待って嫌なんて言ってないじゃん!」
「うーんって言いましたよね。」
「だからそれはさぁ…!もう…!…ごめんなさい行きたいです!」
「……やっぱちょっとヤだ」
「なんでだよ!?」

光が笑った。笑ってから、すぐに恥ずかしそうにうつむいた。
家に行くってことは、そういうこと…。初めてしたときから、何度か触ったりはしていて、光も俺と二人きりになることを意識してるのが伝わってくる。俺は精一杯茶化したりして明るい雰囲気になるよう努めているけど、やっぱりどうしても欲望というものを隠しきることができず、邪な下心が顔に現れていないか不安になる。

「…じゃ、行く…?」

どうせほかに行く当てもない。そう自分に言い訳をして光に言うと、光は赤い顔のまま黙り込んでしまった。

「…別に、行ったからってそういう…アレじゃないし、光が嫌なら何もしないから」

慌てて言い訳のようなことを言って、言いながら後悔した。これじゃ意識してんのバレバレじゃん…。

「……。…行こ」

光はぽつりと言って、踵を返して歩き始めた。
ど…どういうことだ!?嫌なのか!?いいのか!?どっちだ…!?



***



「…おじゃまします」

光の家につき、無言でドアを開けた光にぎこちなく言って、家に上がった。
…結局していいのかだめなのかわかんねぇ…!!なんか機嫌悪いし、これはダメなのかな…。

「…飲み物持ってきます」
「いや、あ、…どうも」

おかまいなく、と反射的に言おうとして、しかし飲み物もなくこの空気でおしゃべりも無理がある気がして頭をかいた。部屋に行っててというので、俺は階段を上がって光の部屋へ向かう。ここへ来るのは初めてではない。
相変わらず綺麗に片付いた女の子らしい部屋に緊張しながら入り、ローテーブルの傍に胡坐をかいて座った。
…光のにおいがする。あのベッドで光はいつも寝ていて…。…って、あ〜、もう。思考がすぐいやらしい方向に…。

…トン、トン、トン。階段を上がってくる小さな足音がして、俺は少し緊張で背筋を伸ばした。光が部屋に入ってきて、どうぞ、とグラスにオレンジジュースを注いで俺の前に置いた。

「…いただきます」
「……。」

光は黙ってオレンジジュースを自分の分も注ぎ、少し飲む。…気まずい…!公園にでも行ってりゃよかったかな。

「…何しますか?」
「え?」

それ今俺に聞く?
光はちょっと不機嫌そうに、ぶっきらぼうにつぶやいて、ちらりと俺を見た。まるで様子を窺うように。

「……そうだな〜」
「……。」
「何…するか……」
「……。」

…なんだこれ…俺試されてんのか…!?

「…光は何したい?」
「別に、先輩のしたいことでいいです。」
「……。」

なんでこんなに機嫌が悪いんだ…!ついさっきまでニコニコしてたのに…。

「…ごめんなさい」
「何がですか?」
「いやなんか…怒ってるから…」
「…怒ってないし。」
「怒ってるじゃん…」
「怒ってないってば。」

怒ってるじゃん…

「…えーと…うーん……そう…いえば……あそうだ、叔母さんと映画行ったって言ってたよな。どうだった?」
「…面白かった」
「……。あ、そう…」

どうしろってんだ…!!

「……。」

光はむくれた顔で黙り込んでいて、不意に膝を立てて体育すわりをし、膝の上に腕を重ねてそこに顎を乗せた。…パンツ見えそうなんですけど…!?

「何ですか?」
「…いやー……」

言ったほうがいいのか…?いやでも怒られる気しかしねぇ…。
つーか…目のやりどころに困るんだけど…

「……。」

光は何を思ったか、今度は膝を立てたまま手を後ろにつき、上半身を少し逸らせた。胸のふくらみが強調され、捲れかけたショートパンツの裾から真っ白な太ももがあらわになる。…も〜〜…!!ほんっと無防備なんだから…!!こっちの身にもなれよ、どんだけ我慢してると思って…

「先輩」
「え?」

不貞腐れた顔の光が、脚を片方伸ばしてきて、つん、と爪先で俺の足をつついた。…エロい。

「…何ですか?光さん」
「何それ。何その敬語。」
「…蹴らないでくださーい」

つんつん、光の足が動くたび、ショートパンツの中が見えそうで…

「痛くないでしょ。」
「…心が痛い」
「……。」
「だーかーら、蹴るなって」
「つまんないんだもん」

だめだこれは。不機嫌モード。八つ当たりモードだ。こうなったら俺も…

「…パンツ見えるぞ」
「……。」

じわ、と光の顔が赤くなって、光は黙って脚を引っ込めた。

「…変態」
「教えてやったんだから紳士だろー」
「ばか」
「はいはい」
「メガネ」
「何が悪いんだよ。」

むすっ、と膝を抱え直してむくれる光。

「……なあ、さっきの話だけど」

ここはやっぱり、年上の俺が譲ってやらないと。彼氏だし。

「本当に、光が嫌なら…そういうことするつもりないし。光と2人っきりで過ごしたいってのは、別にそういうことしたいって意味じゃないからな。」
「……。……別に…嫌、じゃ、ないし」
「……へ?」

い……嫌じゃない!?ってことは……?

「え、じゃあしてもいいってこと?」
「もーなんでそういうこと言うの!バカ!」
「…はい!?」
「そういうこと言うなら嫌!」
「はいぃ!?」

い…意味わかんねー!!なんでこうなるんだよ!?

「そういうことって何!?」
「してもいいか聞いたり!そういうとこ!」
「え…だって聞かなきゃわかんないだろ!?」
「わかってよ!そのくらい!」
「無茶言うな!なんかそういう雰囲気になると不機嫌になるじゃんお前!」
「なってないもん!」
「なってますうー」
「むかつく!」
「ほらすぐ怒る」
「怒ってない!恥ずかしいの!」
「……恥ずかしい?」

はっ、と光の顔がまた赤くなった。

「…恥ずかしいからなんかむすっとしてたわけ?」
「む、むすっとなんてしてないもん!」
「答えてよ。恥ずかしいだけで…嫌じゃないってこと?」
「……。」

光は真っ赤な顔のままそっぽを向いて黙った。それってつまり、肯定…。
…いいんだよな?いいってことだよな!?そういうこと聞かないで、と光は言った。だから、つまり…

「光…さん。」

さん、と言った瞬間、光は目を細めて俺を睨んだ。今のはだめだったらしい。だけど俺だって緊張するし、つい茶化しちまうんだよ…。
…ああそうか、そういうことか…。
なんかこう、いい雰囲気で誘って欲しい…ってことか?…童貞卒業間もない俺には厳しい。
でも、嫌ってことじゃないってんなら…。

ごくり、と生唾をのんだ。じっと俺をにらむように見つめる光の様子を窺いつつ、よし、と決意して、少し顔を近づける。光は一瞬戸惑いを現したが、ぐっと唇を引き結んで俺を見つめ返してきた。

ーーちゅっ、と唇が触れ合った。ひと思いにした一瞬のキスは、お互いの気持ちを確かめ合うのに十分だった。続けて顔を近づける俺に、光は少し顎を上げ、目を閉じた。

少し長いキスをして、光の腰に手をやると、光はそっと俺の肩に手を置き、だんだんと抱きついてきた。俺を受け入れてる。このまま…いいってことだよな…。
さりげなく細い腰を抱き寄せ、ゆっくりと体制を傾けて、次第に光を押し倒していく。ふと気づいて、クッションを手繰り寄せて光の体の下に差し込むと、光はそこに頭を預けて、甘えるように俺のシャツをぎゅっとつかんだ。
興奮で暴走しそうな理性を抑えつつ、光の服を脱がし、自分もシャツを脱いで、下着姿の光を前にして…。
光は胸元を腕で隠し、唇をなめた。

「……。」

その腕の下に手を滑り込ませると、腕は少し緩み、俺の手のひらに胸の柔らかな感触が広がる。

「……う〜」

顔を真っ赤にした光が、不満げにそう声を漏らすものだから、俺はひるんで手を止めた。

「…え、嫌?」
「…恥ずかしいの!」
「……。」
「何笑ってるの。」
「いや、可愛いな〜と思って(笑)」
「うるさいな…」

そうか、恥ずかしいだけで、ほんとに嫌じゃないんだ…。
なら、もうちょっと強引に攻めても…

「!」

下着の肩ひもを下ろし、ぎゅっと胸を隠そうとする腕をほどいて、下着をずらした。あらわになったふくらみを、俺は自分の手で包み込む。光は俺の手ごと胸を隠そうとして、そのたびに俺に腕をほどかれ、あきらめたように恥ずかしそうにされるがままになった。
…やわらけぇ…。

「……ちょっと、痛い」
「え!?あ…ごめん」

つい力がこもってしまったか。かる〜くほぐすように揉むようにすると、光は唇をなめて横を向いた。
ふくらみを撫で、揉んで、手のひらに固くなる蕾の感触を感じ、それを指で撫でてみる。すると、ぴくん、と光が反応した。

「……。」

恥ずかしそうに反応を隠し、唇をかむ光。やっぱりここ、敏感だよな…
すりすり撫でてみたり、つまんでみたり、指先でやさしく転がし続けていると、だんだんと光の息が荒くなっていく。

「っ、…ぁ…」

顔を赤くして声をこらえる光。その表情を見つめながら、俺はもう興奮に浸っていた。

「いいよ声…出して」
「……。」
「聞きたい」

してほしい、というふうに言うと、光は応えてくれることが最近分かってきた。俺が光のおねだりに弱いように、光も俺のおねだりには弱いらしい。

「…んっ…。う…」

光の可愛い声が響き始める。そして、光が足をもじもじさせて、もどかし気にショートパンツを握りしめる。

「あ…。んんう…」
「気持ちいい?」
「……。」
「乳首、固くなってきた」
「…い、いやらしいこと言わないで」
「なんで?いやらしいことしてんのに」
「……。」

光は恥ずかしそうに目をそらして、顔を隠すように口元に手を置いた。

「光…」

光の名前をささやくと自分の興奮も高ぶる。固くなった蕾を口に含んで舌で転がすと、光は熱い吐息をこぼしてうるんだ目で俺を見つめた。数えきれないほどの男が、光にこんなことをする欲望を抱いてるだろうけど、こんなことをできるのも、こんな光を見れるのも、世界で俺ただ一人だけ…。
純粋で清純そうに見える光が、実は胸を弄られるのに弱くて、こうして蕾を攻め続けると、こんなふうに…下着が濡れてしまうことを知ってるのも、俺だけ。

「あ……。」

ショートパンツを脱がされ、足を開かれた光は、恥ずかしそうにしながらも抵抗はしなかった。何よりこうして光が足を開いてくれるのは、俺の前でだけ。それを考えただけで、俺は興奮と高揚感で胸がいっぱいになる。

「濡れてる」
「ん…やだ……」

下着の染みを撫でると、光は少し震えた。少し下着越しに撫でたあと、下着をゆっくりと脱がした。

「あ…。せんぱ…、……。」

恥ずかしそうにしながらも、光は俺の手に従って足を開いた。

「だ、だめ…」
「見せてよ」
「や…。」

いつもクールで澄ましてる光が、こんなに恥じらってる姿…。興奮せずにいられるわけがない。それにそこは、何度見てもすごくきれいで…光の、俺にしか見せないところ。俺だけが見れる、光の秘密の…女の子のところ。

「ヒクヒクしてる」
「やだぁ…」
「すげぇ…可愛い」
「う…」

そこに顔をうずめ、秘部に舌を這わせた。光はふるふると震え、柔らかな太ももが俺の頭を挟む。

「んっ…あ、あ…。」

ぴちゃぴちゃ、嫌らしい音が響く中で、光の可愛い声も響いた。ずっとこうしたかった。何度でもしたい。いつも、朝から晩まで、何をしている時も、光のことが頭から離れなくて。

「んんっ…。」

ちゅっ、と吸い上げると、光は腰を浮かせた。もう、だいぶほぐれてきたし…そろそろ…。
起き上がってバッグの中から小さい箱を取り出す俺を、光は少し緊張した目で見つめた。ゴムをとると、俺は光の手を取った。

「ベッドで…いい?床だと痛いだろ」
「……。」

光は恥ずかしいのか赤い顔で何も答えず、黙ったままベッドに乗った。
自然とまた押し倒す形になり、俺はゴムを付けて光の秘部にあてがう。固くなったモノの先端が、柔らかな花弁の間に割り入った。

「ん……う」
「大丈夫?」
「ちょっと…痛い…」
「じゃあゆっくり…いい?」

こくん、と光は小さくうなずいた。
俺は慎重に、肉棒を少しずつ光の中に推し進めた。

「ん、ん…っ」
「……。大丈夫か?今半分くらい…入ったけど」
「え、まだ半分…!?」

光の目がぎょっとして、俺は少し笑ってしまった。

「うん…半分」
「もーなんでそんなおっきいの…」
「……。」
「ひゃ!?なんかまた…」

…おっきくなった。
いやだって、そんなこと言われたら余計興奮するっつーの…!

「…もうちょっとだから…いい?」
「ゆ、ゆっくり…」
「うん」

またゆっくり、奥へと推し進めていった。柔らかいけどキツい光の中はあったかくて、俺のモノをきゅうきゅう締め付ける。やばい。油断すると途中で出ちゃいそうなくらい気持ちいい…。

「んっ…、ま、まだ…?」
「…もうちょっと」
「や…、もう奥…くるし…」
「……。」
「ん…!」

たまらなくなって、光にキスをした。舌でめちゃくちゃに光の舌を愛撫しながら、ぐぐっ、と肉棒を奥に押し付けた。光の腰が浮き、少し声が漏れ、ぎゅっと俺にしがみつく光。唇を離すと光は息を荒げ、つながっているところを見た。

「全部…入った?」
「うん…」

やばい…気持ちよすぎる。

「動かしても大丈夫?」
「や、まだ、ちょっと、痛い」
「わかった」
「……。」
「…一回抜く?」
「や…、ううん」

光は首を横に振って、俺に抱き着いてきた。

「くっついてたい…」
「……っっ」

…可愛すぎるって…!!!
いつもそっけなくあしらわれるから余計に、時々見せてくれるこういうデレの破壊力が高い…!!
普段から「玉城さんがうざがってるからやめろ」だの「お前本当は嫌われてるんじゃね?」とか言ってくる野球部の奴ら、光が実はこんなに俺のことが好きだなんて、ぜんっぜん知らないんだろうなぁ…。

「せんぱい…」
「ん…?」
「キス…して…」

光が可愛すぎてにやけてしまう。いいよ、と光のかわいらしい赤い唇を食んで、堪能した。ちゅっ、ちゅう、とキスの音が響き、光に飲み込まれたままの下半身がうずく。それが光に伝わったように、光の中がきゅう、とうねった。

「…ゆっくり、動かしていい?」

囁くように聞くと、光はうるんだ目で求めるように俺を見つめ、こくんと頷いた。

「……ん、んっ…ん…、」

ゆっくり小刻みに、光の奥をかるく押すように動かし始めた。そのたびに光の中がキュンキュン締まる。気持ちいいようで安堵した。AVみたいに激しくするんじゃなく、かる〜く、やさし〜く、静かに、繰り返し継続的に、と心がけると光が気持ちよさそうにするのを最近わかってきた。

「あ…。あ…」

気持ちよさそうだったから、少し動きを速めると、光はもう声を抑えずに俺にしがみついてよがった。

「…っ、あ、もう、だ、だめ…」
「…イく?」

『イク』というのを、光はまだなじめずに、だめ、とか、声を上ずらせたりだとか、そういうことで訴えてくる。本当に、俺とするまでは何も知らなかったんだなぁ…。ますます光がいとおしい。

「い、いく…。」

ぽそり、とはずかしそうに光は言って、目をつむって腰を浮かせた。

「あ、あっ…。あ…!」

…イッた。俺は少し動きを緩め、光の震えが収まるのを待った。少し前までは痛いか気持ちよくないかのどっちかだったから、光がイッてくれるように…それも俺のでイケるようになって、本当にうれしい。

「光…。」
「ん…っ」

名前を呼ぶと、光はキスに応えた。キスをしながらまた体を絡めあい、光の中に自身をこすりつける。
気持ちいい。それに、すごく、幸せだ…。

「せんぱい…。ん…」

光がうっとりと俺を呼んでくれる。光のいとおしげな目が俺を見つめる。
なんて幸せなんだろう。光…俺の一番好きな、大切な女の子。

「かずやせんぱい…。」

俺は応えるように光の名を呟き、またキスをした。




***




「帰ったら、どこ行ってたんだってうるさそうだな〜、アイツら…」

光との時間を堪能して、夕方そろそろ帰らなければならなくなって、なんとなくそうつぶやくと、光はうーんと首を傾げた。

「…言っても…いいと思うけど」

ぽつり、と顔をほんのり赤くして呟く光。

「あー、でもすげぇ騒ぎになりそう」
「そうですか?」
「お前死ぬほどモテるもん」
「何言ってるんですか。」
「いやマジでマジで…」

光はなぜか疑わし気に俺をにらんだ。毎日下駄箱でラブレターの雪崩を起こしてるくせに…。

「…言いたくないんでしょ」
「え…は!?なんでそうなるんだよ」
「別に…」
「むしろ言いたいからな俺は。言いふらして自慢したいから。」
「…ふーん」
「おいなんで疑うんだよ!」
「……。」

あれ、おかしい。こんなはずでは…。せっかく行為していい雰囲気で次につながりそうだと思ったのに!
このまま帰るわけにはいかない。

「ちょっと、光。」
「なんですか。」
「こっち来い。」
「……。」

そろそろ、俺の前にやってきた光を、ギュッと抱きしめた。

「……なに…」
「あー好き!」
「!?」
「すげー好き。世界で一番かわいい。離したくない。」
「……。」
「……。」
「……先輩…」
「いやごめんなさい、不可抗力…」

抱きしめたらさっきまでの余韻と光のいいにおいとなんともたまらない柔らかさとで、つい下半身が反応してしまって、きまり悪く光を離したらじとりと睨まれた。

「だっておっぱいの圧がさ…」
「変態。」
「いやしょーがないじゃん…」

深呼吸をして落ち着いて、靴を履いて光を振り返る。

「…帰る前に、もう一回」
「……。」

光が俺を見上げ、俺が身をかがめて、ちゅ、と軽くキスをして、物足りなくて、光の頭に手をまわし、しっかりとキスをし直した。

「…二回じゃん」
「はは…」

赤い顔で俺をにらむ光はまんざらでもなさそうで。
ああ…帰りたくねえなぁ…。光とずっと一緒にいたい。一日中一緒に過ごして…同じベッドで眠って、朝起きて隣に光がいたら…どんなに幸せだろう。

「なぁ光…」
「…何ですか?」

言いかけた言葉を飲み込んで、光の髪を撫でた。

「…また明日な。」
「……?…はい…」

気を付けて、という光に手を振って、光の家を出た。
卒業したら一緒に暮らそう…って、それ、もう…プロポーズじゃん。そりゃ俺は、結婚するなら光しかいない…って思うけど、光もそんなようなこと言ってくれてるけど…。…光は頭もいいし、せっかく父親の呪縛から解かれて、叔母さんと暮らし始めて…多分、いい大学へ行って、エリートでイケメンの男たちにモテモテで、より取り見取りで…だから…野球選手の嫁、なんて、大変な人生に縛り付けるのってなんか…気が引けるというか…。
…いや!でも、光に苦労なんてさせる気はないけど。
他の男に任せる気もない。何弱気になってんだ、俺。光は絶対俺が幸せにするし…一生惚れさせ続けてみせる。
俺は一生、光にどうしようもなく惚れてるだろうから…。




***




「あれ御幸、どこ行ってたの?」

寮に戻ると、ナベが予想通りの質問をしてきた。居合わせた麻生達も俺に気づき、質問の答えを待った。

「どこって…」

光とデートに行ってたと思ってるらしい倉持が、ちらりと俺の顔を窺った。どうせ嘘つくんだろ、というように。

「光の家。」
「ひかり…のいえ?」

ぱちくり、ナベの目が瞬いた。麻生達も、倉持も、ぽかーんと口を開けている。

「光…って…。」
「玉城光。」
「は!?」

一瞬で食堂は大騒ぎ。予想通り…。うるせえな。

「なんで!?え、ウソだろ!?」
「はっはっは」
「家って…な、なんで!?」
「付き合ってるから♡」

にんまりと笑って言った俺に、麻生達は口を開けたまま顔を見合わせて、急に静かになった。

「…ウソだろどうせ」
「たちの悪い嘘つくな!面白くねーから!」
「玉城さんに言うぞテメー」

…ウソだと思われてるし。

「はっはっは信用ねーな」
「当たり前だ!いつも無視されてるだろーが」

 


ALICE+