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「えへへへへ〜」
「……。」
「……。」
「……。」
沢村君、金丸君、東条君がぽかーんと光を見ている。
今日は私の家で光と二人で飲んでいたところ、沢村君から今日暇かとメールが来て、それなら一緒にうちで飲もうということになったのだ。三人が来たときはまだほろ酔いだった光なのだが、まもなくしてすっかり酔っぱらってしまった。三人は光が酔うとこうなることは知っているもののまだ慣れてなくて、いざこうなるとやっぱり驚かずにはいられないようだ。
「光酔っぱらっちゃってるねぇ」
「うん!」
「そんな元気いっぱいに…」
けらけら笑う光。こんな風に天真爛漫に満面の笑顔の光はなかなか見られない。
「だ、大丈夫か?もうやめといたほうがいいんじゃないか…?」
「大丈夫、これジュース」
「ああ…」
心配そうに言う金丸君にこっそりと耳打ちした。普段から御幸さんにも、光と飲むときは酔い始めたらこっそりジュースと変えてやって、と言いつけられている。
「ねー、司ぁ」
「どうしたの光?」
私にしなだれかかって甘えてくる光。東条君が心なしかうらやましそうな目をしている。
光はそんな彼らの注目の中、なんとも愛くるしい切なげな眼で私を見上げ、見つめた。もう何年も親友やってるのに、しかも女同士なのに、ドキドキしちゃう。
「どうしよう…」
ひかりはもどかしげに色っぽい声でつぶやいた。ごくり、と男の子たちが生唾をのんだ。
「えーと…何が?」
「…一也さんが…」
「御幸さんが?」
「…かっこよすぎる…」
「……。」
私たちはいっせいに拍子抜けした。
「あんな性悪腹黒イケメンキャッチャーのどこが…!」
「お前イケメンって自分で言ってんじゃねーか」
「あはは。御幸先輩、本当イケメンだよね。ファンも女性が多いし」
「そんなに御幸さんかっこいいのー?光?」
「うん…すごくかっこいい…」
「あらあら…ごちそうさま」
うっとりと、両頬を手で包んでほうっとつぶやく光。こんなかわいい子にこんなに惚れられるとは、御幸さんも幸せ者だ…。
「どんなところがかっこいいの?」
最近結婚したとはいえ、光と御幸さんはもう長い付き合いだ。それなのに未だにこんなふうに恋愛しているふたりはちょっとうらやましい。光は目をキラキラさせてほほ笑んだ。
「あのね!エッチのとき…」
「はい!ちょっと待って!!ストップ!!」
「……。」
「……。」
「……。」
えっ、と息をのんで、男の子たちはそれぞれいろんな表情を浮かべて顔を見合わせた。
「光〜その話は今はさ…ほら、男子もいるから。」
「ん〜…えへ…だめ?」
「可愛いけどダメ。」
「あはははは。」
「…光が壊れてる…」
ぽつり、と沢村君が愕然として呟いた。
「御幸さんってエッチ上手いの?」
「いやなに聞いてんだよ牧瀬!」
「うふふふ。」
光は顔を赤くして笑い、色っぽく首を傾げた。
「すっごく上手…」
「……。」
「……。」
「……。」
…男の子たちが若干前かがみに…。
「へぇ〜やっぱラブラブの秘訣ってエッチが上手なとこなのかなぁ。」
「なぁ…いつまで続くんだよこの話…」
「ホントだよ俺は御幸の性生活なんて知りたくねぇ!!」
「そ、そろそろお開きにする?」
男の子たちがそそくさと帰ろうとして、タクシーを呼び始めた。
「光〜お開きだって。今日どうする?泊ってく?」
「ん〜…帰る…」
「あ…じゃあ俺らと一緒にタクシー乗る?」
べろんべろんに酔った光を一人でタクシーには載せられないだろう。東条君がそう提案してくれたが、私はピンと思いついた。
「いや!面白いから御幸さん呼ぼう。」
「面白いからってなんだよ…」
「でも御幸先輩忙しいんじゃ?」
「光が酔っ払って帰れないって言えば絶対来るよ!」
え〜…、と渋い顔をする男の子たちをよそに、私は光のスマホをとった。
「光〜、旦那さん呼ぶからスマホ借りるよ。」
「一也さん来るの?」
「来るよ〜。呼ぶよ〜。」
「えへへへへ。一也さぁん…」
眠そうにむにゃむにゃし始めた光をソファに寄りかからせ、私は御幸さんに電話をかけた。
電話は数回コールした後すぐに応答した。
『もしもし、光?』
「うん!私だよ一也さん!」
『……。』
あれ、似てなかったかな。金丸君が笑いをこらえてる。
『誰…牧瀬?』
「あ〜バレた!」
『わかるわフツーに。で、どうしたの?光は?』
「それが大変なんですよぉ〜!光が酔っ払っちゃって〜!」
『え?あ…そう。今お前んちだろ?迎えに…』
「今沢村君たちも来てて〜!光ってば酔っぱらっちゃって、御幸さんとのラブラブエピソードを」
『すぐ止めろ!!すぐ行くから!!』
ぶつん、と電話が切れた。
「すぐ来るって。」
「ひでー奴…」
「一也さんはぁ…?」
「待っててね光。すぐ来るから」
うふふふ、と光は嬉しそうに笑って、むにゃむにゃと目を閉じた。
***
15分ほどで、部屋のインターフォンが鳴った。
「あっ御幸さんきた!!」
「なんでそんな楽しそうなんだよ」
嬉々として立ち上がった私を、光の様子を見ながら金丸くんが呆れたように言った。その時、眠っていた光がみじろぎした。
「うぅ…」
「あっ…たまし…、ひ、光さん、大丈夫か?」
「……。」
「気分でも…」
心配する金丸くん達をよそに、私は玄関を開けに行った。
「はーい!いらっしゃーい!」
「…楽しそうだな」
ドアを開けてすぐに御幸さんにも同じことを言われた。
「光は?」
「いますよぉ〜御幸さんのこと待ちかねてますよ!」
「……。」
お邪魔します、と御幸さんは靴を脱いだ。
リビングに戻ると、光は金丸くんと東条くんに心配されながら起きがったところだった。男の子達に囲まれてる光を見て、御幸さんが心なしかムッとする。そしてそれを感じ取ったように、金丸くん達も少し身を引いた。
「あ、…」
御幸先輩、と金丸くんの口が動くより先に、光が金丸くんに手を伸ばした。
「もう…大丈夫だってば!おかわりちょうだい!」
「い、いやだから、もうやめたほうが…」
「……。」
金丸くんにチューハイの缶取り上げられる光を見て、御幸さんはちょっと拍子抜けしたような顔をした。
「光。」
御幸さんが光の名を呼んだ。すると…
「…!!」
光が振り返り、目を輝かせて立ち上がり、御幸さんに抱きついた。
「一也さん!えへへへ、一也さんだぁ…」
「……。」
御幸さんは呆れ混じり照れ混じりの恥ずかしそうな顔で苦笑した。
「ったく…飲み過ぎ。」
「そんなに飲んでないもん…」
「どのくらい飲んだの?」
「いつもの一也さんの半分くらいだもん〜…」
「あのな、お前は酒弱いんだから」
「うるさいっ」
「あれ、いいのかな〜?そんなこと言って。」
「う…」
にやにや、楽しそうに光にいう御幸さんを、沢村くん達は目を点にして見ている。御幸さんはその視線に気づくと、途端に居直って誤魔化すように咳払いをした。
「いや〜ラブラブで毎日楽しそうですね、新婚って」
「…牧瀬やめて」
「……。」
「……。」
「……。」
沢村君、金丸君、東条君がぽかーんと光を見ている。
今日は私の家で光と二人で飲んでいたところ、沢村君から今日暇かとメールが来て、それなら一緒にうちで飲もうということになったのだ。三人が来たときはまだほろ酔いだった光なのだが、まもなくしてすっかり酔っぱらってしまった。三人は光が酔うとこうなることは知っているもののまだ慣れてなくて、いざこうなるとやっぱり驚かずにはいられないようだ。
「光酔っぱらっちゃってるねぇ」
「うん!」
「そんな元気いっぱいに…」
けらけら笑う光。こんな風に天真爛漫に満面の笑顔の光はなかなか見られない。
「だ、大丈夫か?もうやめといたほうがいいんじゃないか…?」
「大丈夫、これジュース」
「ああ…」
心配そうに言う金丸君にこっそりと耳打ちした。普段から御幸さんにも、光と飲むときは酔い始めたらこっそりジュースと変えてやって、と言いつけられている。
「ねー、司ぁ」
「どうしたの光?」
私にしなだれかかって甘えてくる光。東条君が心なしかうらやましそうな目をしている。
光はそんな彼らの注目の中、なんとも愛くるしい切なげな眼で私を見上げ、見つめた。もう何年も親友やってるのに、しかも女同士なのに、ドキドキしちゃう。
「どうしよう…」
ひかりはもどかしげに色っぽい声でつぶやいた。ごくり、と男の子たちが生唾をのんだ。
「えーと…何が?」
「…一也さんが…」
「御幸さんが?」
「…かっこよすぎる…」
「……。」
私たちはいっせいに拍子抜けした。
「あんな性悪腹黒イケメンキャッチャーのどこが…!」
「お前イケメンって自分で言ってんじゃねーか」
「あはは。御幸先輩、本当イケメンだよね。ファンも女性が多いし」
「そんなに御幸さんかっこいいのー?光?」
「うん…すごくかっこいい…」
「あらあら…ごちそうさま」
うっとりと、両頬を手で包んでほうっとつぶやく光。こんなかわいい子にこんなに惚れられるとは、御幸さんも幸せ者だ…。
「どんなところがかっこいいの?」
最近結婚したとはいえ、光と御幸さんはもう長い付き合いだ。それなのに未だにこんなふうに恋愛しているふたりはちょっとうらやましい。光は目をキラキラさせてほほ笑んだ。
「あのね!エッチのとき…」
「はい!ちょっと待って!!ストップ!!」
「……。」
「……。」
「……。」
えっ、と息をのんで、男の子たちはそれぞれいろんな表情を浮かべて顔を見合わせた。
「光〜その話は今はさ…ほら、男子もいるから。」
「ん〜…えへ…だめ?」
「可愛いけどダメ。」
「あはははは。」
「…光が壊れてる…」
ぽつり、と沢村君が愕然として呟いた。
「御幸さんってエッチ上手いの?」
「いやなに聞いてんだよ牧瀬!」
「うふふふ。」
光は顔を赤くして笑い、色っぽく首を傾げた。
「すっごく上手…」
「……。」
「……。」
「……。」
…男の子たちが若干前かがみに…。
「へぇ〜やっぱラブラブの秘訣ってエッチが上手なとこなのかなぁ。」
「なぁ…いつまで続くんだよこの話…」
「ホントだよ俺は御幸の性生活なんて知りたくねぇ!!」
「そ、そろそろお開きにする?」
男の子たちがそそくさと帰ろうとして、タクシーを呼び始めた。
「光〜お開きだって。今日どうする?泊ってく?」
「ん〜…帰る…」
「あ…じゃあ俺らと一緒にタクシー乗る?」
べろんべろんに酔った光を一人でタクシーには載せられないだろう。東条君がそう提案してくれたが、私はピンと思いついた。
「いや!面白いから御幸さん呼ぼう。」
「面白いからってなんだよ…」
「でも御幸先輩忙しいんじゃ?」
「光が酔っ払って帰れないって言えば絶対来るよ!」
え〜…、と渋い顔をする男の子たちをよそに、私は光のスマホをとった。
「光〜、旦那さん呼ぶからスマホ借りるよ。」
「一也さん来るの?」
「来るよ〜。呼ぶよ〜。」
「えへへへへ。一也さぁん…」
眠そうにむにゃむにゃし始めた光をソファに寄りかからせ、私は御幸さんに電話をかけた。
電話は数回コールした後すぐに応答した。
『もしもし、光?』
「うん!私だよ一也さん!」
『……。』
あれ、似てなかったかな。金丸君が笑いをこらえてる。
『誰…牧瀬?』
「あ〜バレた!」
『わかるわフツーに。で、どうしたの?光は?』
「それが大変なんですよぉ〜!光が酔っ払っちゃって〜!」
『え?あ…そう。今お前んちだろ?迎えに…』
「今沢村君たちも来てて〜!光ってば酔っぱらっちゃって、御幸さんとのラブラブエピソードを」
『すぐ止めろ!!すぐ行くから!!』
ぶつん、と電話が切れた。
「すぐ来るって。」
「ひでー奴…」
「一也さんはぁ…?」
「待っててね光。すぐ来るから」
うふふふ、と光は嬉しそうに笑って、むにゃむにゃと目を閉じた。
***
15分ほどで、部屋のインターフォンが鳴った。
「あっ御幸さんきた!!」
「なんでそんな楽しそうなんだよ」
嬉々として立ち上がった私を、光の様子を見ながら金丸くんが呆れたように言った。その時、眠っていた光がみじろぎした。
「うぅ…」
「あっ…たまし…、ひ、光さん、大丈夫か?」
「……。」
「気分でも…」
心配する金丸くん達をよそに、私は玄関を開けに行った。
「はーい!いらっしゃーい!」
「…楽しそうだな」
ドアを開けてすぐに御幸さんにも同じことを言われた。
「光は?」
「いますよぉ〜御幸さんのこと待ちかねてますよ!」
「……。」
お邪魔します、と御幸さんは靴を脱いだ。
リビングに戻ると、光は金丸くんと東条くんに心配されながら起きがったところだった。男の子達に囲まれてる光を見て、御幸さんが心なしかムッとする。そしてそれを感じ取ったように、金丸くん達も少し身を引いた。
「あ、…」
御幸先輩、と金丸くんの口が動くより先に、光が金丸くんに手を伸ばした。
「もう…大丈夫だってば!おかわりちょうだい!」
「い、いやだから、もうやめたほうが…」
「……。」
金丸くんにチューハイの缶取り上げられる光を見て、御幸さんはちょっと拍子抜けしたような顔をした。
「光。」
御幸さんが光の名を呼んだ。すると…
「…!!」
光が振り返り、目を輝かせて立ち上がり、御幸さんに抱きついた。
「一也さん!えへへへ、一也さんだぁ…」
「……。」
御幸さんは呆れ混じり照れ混じりの恥ずかしそうな顔で苦笑した。
「ったく…飲み過ぎ。」
「そんなに飲んでないもん…」
「どのくらい飲んだの?」
「いつもの一也さんの半分くらいだもん〜…」
「あのな、お前は酒弱いんだから」
「うるさいっ」
「あれ、いいのかな〜?そんなこと言って。」
「う…」
にやにや、楽しそうに光にいう御幸さんを、沢村くん達は目を点にして見ている。御幸さんはその視線に気づくと、途端に居直って誤魔化すように咳払いをした。
「いや〜ラブラブで毎日楽しそうですね、新婚って」
「…牧瀬やめて」