365
「ごめんなさい、今日生理…」
テスト期間中の放課後、空き教室で事に及ぼうとした俺に、光は申し訳なさそうに告げた。
え〜〜〜…、と言いかけて慌てて口をつぐむ。体調悪いのにそんなこと言ったらしばらく口きいてくれなくなりそう。
「…そっか〜…」
「ごめんね。」
「いや、いいよ…お腹大丈夫?」
「ちょっと痛いけど、大丈夫。」
今回は軽いみたい、と言う光に、そりゃよかった、と返して柔らかな髪を撫でた。…来週までお預けかぁ…。
「……。」
「……先輩?」
「えっ?な、何?」
じっと俺を見つめる、見通すように澄み切った光の目…。
「がっかりしてる?」
「や、いや…別に俺は…」
「……。」
「……まあ、ちょっと…」
「やっぱり。顔に出てるもん」
「……すみません」
だって毎週期待して楽しみにしてるから…!!
「でも別にそんな、アレだよ…光のほうがしんどいわけだし。」
「……。」
「それにヤリたいとか、そればっか考えてるわけじゃないからな?」
「うん」
「光と会えただけでうれしいし、俺は。」
「……。」
光はにこにこわかりきったような笑顔で俺の顔を見つめている。
…見透かされている…。
「…何か」
「え?」
「何か、できることある?」
え…?
「ちゃんと…は、無理だけど…ちょっとだけ、とか…。」
「……。」
え…!?何この女神…何で光ってこんなにやさしいの!?
「…や、でもな…ちょっとって…もっとしたくなっちゃいそうだから」
「…そ、そうだよね」
「……。」
…そうだよね…!?え、光もそうってこと…?
「…でも」
「…?」
「…いっこお願いしてもいい?」
「え…何ですか?」
「…ちょっとだけでいいからおっぱい触りたい」
「……。」
光はぽかんとして、顔を赤くして、両手で顔を覆って笑い出した。
「な、なにそれ…。ふふふ…」
「笑い事じゃない。お前はわかってない。お前のおっぱいが俺にとってどんなに大事か」
「あははは!ば、ばかみたい…」
「ばかだよ、男なんて皆」
「もー、やだ…」
「笑うな!おっぱいは偉大なんだぞ」
「大声で連呼しないで!」
ぺちんと俺の背中を光の手のひらが打った。くすぐったい。
「お願いします光さん」
「えー…。…うー…。…もー…い、いいけど…」
「いいの!?」
「きゃっ!ちょっと、勢いが怖いんですけど」
「すまん。じゃあ、ここ座って」
「え〜…。」
光はしぶしぶ恥ずかしそうに俺の足の間に背を向けて座った。
「じゃ…失礼します」
「ふざけるのやめて。」
「はい」
すいません、と素直に謝って、俺は両手でやさしく、魅惑的な塊を下から支えた。
「……。」
撫でるようにしばらくその形を堪能し、少し力を入れて優しく揉み始める。
「っ…。」
光は少し息を吐き、ごくりと喉を鳴らす。
「…楽しい?」
「めちゃくちゃ楽しい。最高」
「……。」
柔らかくて、あったかくて、優しくて…これ以上ない最高の手触り。思わず顔をうずめたくなるけど、そこまでしたらさすがに引かれそうだから我慢…。
「…あ〜…俺は幸せモンだ、こんな立派なもん持った彼女がいて…」
「…嬉しくない」
「あ、いや、もちろんソコだけじゃないけど!」
「もうおしまい。」
「あっ」
スッ、と光が立ち上がり、手の中の感触が離れてしまって俺は悲しくなった。…失言した。
「…光〜…」
「もうおしまいだってば。やめてよその手」
「……。」
「そんな目で見てもダメです。」
光は胸を隠すように覆ってそっぽを向き、カバンを拾い上げた。
「えっ、もう帰っちゃうの?」
「だってテスト勉強しなきゃ」
「もうちょっといいじゃん…」
「先輩もテスト勉強ちゃんとしてください。じゃあ、私帰るから」
「あ、じゃあ送る…」
「平気です。多分まだ司いるし。じゃあ、また明日。」
光はそっけなく教室を出ていってしまった。怒ってるわけじゃなさそうだから、単純に俺に呆れたんだろう。
…はーあ、もう少し揉みたかった。テスト勉強なんか集中できねー…
――ガラララ、と光が出ていってちょっとしてから教室のドアを開けると、ばったりと、倉持と出くわした。
「…えっ、なんでここに?」
俺はぎくりとして咄嗟にそう言った。
「テメーを探してたんだよ!ワリィか!?」
「何でキレてんの?」
まさか今の、見られた?
「つーかお前…」
「……。」
「……。」
「……。」
「…今…、……。」
「…あー、…見た?」
「…ッッ!!」
ゲシ、と無言の蹴りを食らった。うわー、ヤバイ…見られてた…!!
「お前学校で何してんだよ!?」
「まー…ちょっと彼女といちゃついてただけじゃん?」
「ちょっと…!?」
「はっはっは…」
「テメーマジふざけんなよ!」
「だからなんで倉持が怒ってんだよ。別にいいじゃん、付き合ってるんだから」
「なっ…、じゃ、じゃあお前まさか、もう玉城さんとヤッてんの…!?」
「そりゃー…まあ…」
「ハァ!?!?!?」
倉持は殺しかねない目つきで俺をにらんできた。
「何か文句でも?」
「ッ…!!…が、学校でんなことしてんじゃねえよ!バカかテメェ!」
「……。」
「何ニヤニヤしてやがる!!」
元ヤンの倉持が言うセリフとしては似合わなすぎる。
「あのさあ…俺ら高校生だぜ?それに付き合ってもう半年。普通するでしょ」
「にしても時と場所を選べよ!!」
「普段忙しいし、部活がオフの時の放課後くらいしかないじゃん。」
「つーかあんな清純そーな玉城さんをお前…アーー!!もう考えただけでクソ腹立つ!!!」
「考えなくていーよ。」
倉持はしばらく不満そうに後をついてきたが、こらえきれない様子で切り出した。
「…で、いつだよ」
「はい?」
「いつしたんだよ!花城さんと!」
「え?言うわけないじゃん」
「ハァ!?ふざけんなテメェコラ吐け!!」
「なんでだよ。倉持に関係ないじゃん?」
「ある!!」
「なんで?」
「野球部のキャプテンが不純異性交遊してるのを見過ごすわけにはいかねぇ」
「それらしいこと言いやがって…聞きたいだけのくせに」
「えっ…つーかマジで?最後までやったの?」
「はっはっはっは」
「答えろって!!」
俺は満面の笑みでピースサインを作った。
「悪いな倉持。先に卒業しちまって♡」
「ウガアァァァ!!!ぶっ殺す!!!!!」
テスト期間中の放課後、空き教室で事に及ぼうとした俺に、光は申し訳なさそうに告げた。
え〜〜〜…、と言いかけて慌てて口をつぐむ。体調悪いのにそんなこと言ったらしばらく口きいてくれなくなりそう。
「…そっか〜…」
「ごめんね。」
「いや、いいよ…お腹大丈夫?」
「ちょっと痛いけど、大丈夫。」
今回は軽いみたい、と言う光に、そりゃよかった、と返して柔らかな髪を撫でた。…来週までお預けかぁ…。
「……。」
「……先輩?」
「えっ?な、何?」
じっと俺を見つめる、見通すように澄み切った光の目…。
「がっかりしてる?」
「や、いや…別に俺は…」
「……。」
「……まあ、ちょっと…」
「やっぱり。顔に出てるもん」
「……すみません」
だって毎週期待して楽しみにしてるから…!!
「でも別にそんな、アレだよ…光のほうがしんどいわけだし。」
「……。」
「それにヤリたいとか、そればっか考えてるわけじゃないからな?」
「うん」
「光と会えただけでうれしいし、俺は。」
「……。」
光はにこにこわかりきったような笑顔で俺の顔を見つめている。
…見透かされている…。
「…何か」
「え?」
「何か、できることある?」
え…?
「ちゃんと…は、無理だけど…ちょっとだけ、とか…。」
「……。」
え…!?何この女神…何で光ってこんなにやさしいの!?
「…や、でもな…ちょっとって…もっとしたくなっちゃいそうだから」
「…そ、そうだよね」
「……。」
…そうだよね…!?え、光もそうってこと…?
「…でも」
「…?」
「…いっこお願いしてもいい?」
「え…何ですか?」
「…ちょっとだけでいいからおっぱい触りたい」
「……。」
光はぽかんとして、顔を赤くして、両手で顔を覆って笑い出した。
「な、なにそれ…。ふふふ…」
「笑い事じゃない。お前はわかってない。お前のおっぱいが俺にとってどんなに大事か」
「あははは!ば、ばかみたい…」
「ばかだよ、男なんて皆」
「もー、やだ…」
「笑うな!おっぱいは偉大なんだぞ」
「大声で連呼しないで!」
ぺちんと俺の背中を光の手のひらが打った。くすぐったい。
「お願いします光さん」
「えー…。…うー…。…もー…い、いいけど…」
「いいの!?」
「きゃっ!ちょっと、勢いが怖いんですけど」
「すまん。じゃあ、ここ座って」
「え〜…。」
光はしぶしぶ恥ずかしそうに俺の足の間に背を向けて座った。
「じゃ…失礼します」
「ふざけるのやめて。」
「はい」
すいません、と素直に謝って、俺は両手でやさしく、魅惑的な塊を下から支えた。
「……。」
撫でるようにしばらくその形を堪能し、少し力を入れて優しく揉み始める。
「っ…。」
光は少し息を吐き、ごくりと喉を鳴らす。
「…楽しい?」
「めちゃくちゃ楽しい。最高」
「……。」
柔らかくて、あったかくて、優しくて…これ以上ない最高の手触り。思わず顔をうずめたくなるけど、そこまでしたらさすがに引かれそうだから我慢…。
「…あ〜…俺は幸せモンだ、こんな立派なもん持った彼女がいて…」
「…嬉しくない」
「あ、いや、もちろんソコだけじゃないけど!」
「もうおしまい。」
「あっ」
スッ、と光が立ち上がり、手の中の感触が離れてしまって俺は悲しくなった。…失言した。
「…光〜…」
「もうおしまいだってば。やめてよその手」
「……。」
「そんな目で見てもダメです。」
光は胸を隠すように覆ってそっぽを向き、カバンを拾い上げた。
「えっ、もう帰っちゃうの?」
「だってテスト勉強しなきゃ」
「もうちょっといいじゃん…」
「先輩もテスト勉強ちゃんとしてください。じゃあ、私帰るから」
「あ、じゃあ送る…」
「平気です。多分まだ司いるし。じゃあ、また明日。」
光はそっけなく教室を出ていってしまった。怒ってるわけじゃなさそうだから、単純に俺に呆れたんだろう。
…はーあ、もう少し揉みたかった。テスト勉強なんか集中できねー…
――ガラララ、と光が出ていってちょっとしてから教室のドアを開けると、ばったりと、倉持と出くわした。
「…えっ、なんでここに?」
俺はぎくりとして咄嗟にそう言った。
「テメーを探してたんだよ!ワリィか!?」
「何でキレてんの?」
まさか今の、見られた?
「つーかお前…」
「……。」
「……。」
「……。」
「…今…、……。」
「…あー、…見た?」
「…ッッ!!」
ゲシ、と無言の蹴りを食らった。うわー、ヤバイ…見られてた…!!
「お前学校で何してんだよ!?」
「まー…ちょっと彼女といちゃついてただけじゃん?」
「ちょっと…!?」
「はっはっは…」
「テメーマジふざけんなよ!」
「だからなんで倉持が怒ってんだよ。別にいいじゃん、付き合ってるんだから」
「なっ…、じゃ、じゃあお前まさか、もう玉城さんとヤッてんの…!?」
「そりゃー…まあ…」
「ハァ!?!?!?」
倉持は殺しかねない目つきで俺をにらんできた。
「何か文句でも?」
「ッ…!!…が、学校でんなことしてんじゃねえよ!バカかテメェ!」
「……。」
「何ニヤニヤしてやがる!!」
元ヤンの倉持が言うセリフとしては似合わなすぎる。
「あのさあ…俺ら高校生だぜ?それに付き合ってもう半年。普通するでしょ」
「にしても時と場所を選べよ!!」
「普段忙しいし、部活がオフの時の放課後くらいしかないじゃん。」
「つーかあんな清純そーな玉城さんをお前…アーー!!もう考えただけでクソ腹立つ!!!」
「考えなくていーよ。」
倉持はしばらく不満そうに後をついてきたが、こらえきれない様子で切り出した。
「…で、いつだよ」
「はい?」
「いつしたんだよ!花城さんと!」
「え?言うわけないじゃん」
「ハァ!?ふざけんなテメェコラ吐け!!」
「なんでだよ。倉持に関係ないじゃん?」
「ある!!」
「なんで?」
「野球部のキャプテンが不純異性交遊してるのを見過ごすわけにはいかねぇ」
「それらしいこと言いやがって…聞きたいだけのくせに」
「えっ…つーかマジで?最後までやったの?」
「はっはっはっは」
「答えろって!!」
俺は満面の笑みでピースサインを作った。
「悪いな倉持。先に卒業しちまって♡」
「ウガアァァァ!!!ぶっ殺す!!!!!」