「光、お願い!!」

俺は今、光に向かって手を合わせ、床に頭をこすりつける勢いで頼み込んでいた。

「絶対嫌です!」

それに対し光は、珍しくはっきりきっぱりと切り捨てた。
いつも俺のお願いには折れてくれるのに…。

「頼む、ちょっとでいいからさぁ〜…」
「嫌です。だってそんなの…。誰かが見たらどうするんですか?」
「絶対見せないから!!見せるわけないじゃん!!」
「わからないでしょ、野球部って人の携帯勝手にみる人ばっかりだもん」
「……。」

ごもっとも…。
普段から野球部の奴らが勝手に光とのメールを見たり勝手に返信してたりするせいで信用がない。

「でも明日から、1週間会えないんだぜ〜…」
「そのくらい我慢してください。」
「無理…」

光の仕事と俺の遠征とで、俺たちは丸々一週間会えないことになった。
だけど俺たちは一週間に一度、あることをしている。それがあるから俺は日々頑張れるのだ。
そう、光とのエッチな…。
だけどそれができない以上、せめて…

「なぁ頼むから…おっぱいだけでいいから!顔写さないから!写真撮らせて!」
「だから嫌だってば!胸だけでいいならエッチな本とか見ればいいでしょ」
「え…!?光、俺がほかの女のおっぱい見てもいいんだ…」
「だって写真撮られたくないもん」
「ひど〜〜〜〜〜…かなしい…」
「きゃ…、ちょ、ちょっと…」

どさくさに光に抱き着いて胸に触ろうとすると、光に払いのけられた。

「どさくさに触らないでください。変態。」
「写真どころか触るのもダメなの…!?」
「私だって触られたくないときくらいあります。」

フン、とそっぽを向く光。あー、くそ、ミスった。機嫌を損ねてしまった…。
こうなったら今はもう何を言ってもダメだ。

「男子高校生はおっぱいがないと生きていけないのに…」
「何言ってるんですか。それじゃ彼女がいない人とかどうしてるっていうんですか。」
「そりゃー血のにじむ思いで我慢してるんだよ。」
「じゃあ先輩もそうしてください。」
「酷い…」
「そもそも写真なんか撮ってどうするんですか。」
「え、そりゃ…見ながら…」
「……。」

光の顔が真っ赤になって、俺をにらんだ。

「信じらんない…」
「え?いや皆やってるって。東条もやってるぞ」
「東条の名前出さないでください!関係ないでしょ」
「いやお前東条のこと聖人君子かなんかみたいに思ってそうだからさ。あと当たり前だけど奥村とか小湊だって当然…」
「ちょっとやめてよ!こうちゃんはそんな変態じゃないもん!」
「いやいや男は皆やってるって」

光は納得がいかない様子で俺をにらんだ。そりゃ、俺だってこの目で見たわけじゃないけどさ。男でオナニーしないなんてそっちの方が大問題だ。

「光〜…」
「だから嫌だってば。」
「……。」

…一週間禁欲かぁ…。




***




「オイ俺もう寝たいんだけど」
「勝手に寝てろよ。あっゾノそれ貸してくれ」
「ちょお待ち、すぐ終わるわ」
「うるさくて寝れねーんだよ…」

それに欲求不満だし。光、今頃沖縄かなぁ…撮影で沖縄行くっつってたし…
あー、ムラムラする。最近週に1回ヤるのがリズムになってたからなぁ…調子が狂う。
光は生理の時も、手でしてくれたりしてたから…完全に一週間おあずけなのは久しぶりだ。

――ヴーッ、ヴーッ

「ん?」
「御幸の携帯か!?玉城さんか!?」

俺の携帯が鳴って、倉持たちが俺より早く反応した。

「オイ玉城さんだろ!早く出ろよ!」
「うるせーな、こっち来るなよ!」

追いかけてくる倉持たちを諦めて、俺は電話が切れる前に慌てて応答ボタンを押した。

「もしもし!」
『あ…一也先輩?』

いいなぁ、と訴えるような目で俺を見ながら電話を盗み聞きする倉持たち。

「うん。あ、ちょっとごめん」
『?』
「おいお前ら聞いてんじゃねーよ。」
「いいから俺らにかまわず電話を続けろ!」
「せやせや、気にせんでええから」
「無茶ゆーな」
『…誰か一緒にいるの?』
「ああうん、ごめん、倉持とゾノ。同室だから」
『今ホテル?』
「うん。光も?」
『…うん。』
「…?そっか。寝る前に電話くれたのか?」
「いいな〜〜〜〜おやすみの電話くれる彼女〜〜〜〜」
「ラブラブやな〜〜〜」
「うるせえって!」
『先輩…もう寝るところ?』
「うん、そうだけど」
『……。』
「どうかした?」
『あの…。ひ、ひとりに…なれる?』
「え?」
『…話したい事…があって…』

話したい事?

「おっ?別れ話だったりして…」
「やめたれ倉持…」
「……。」

俺は倉持たちに舌打ちしたい気持ちを抑え、立ち上がった。

「ちょっと待って、移動する」
『あ…うん。』
「御幸〜〜〜帰ってきたら慰めてやるぜぇ、ヒャハハ」
「黙れ」

俺は部屋を出て、人気のない場所を考えながら歩いて行った。

「ちょっと待って、今トイレの個室入る」
『うん…』

でも、一人になれってどういうことだろう?そんなに重要な話?
…まさか本当に別れ話?いや、まさかな…。

「…一人になったよ」

ガチャ、と個室の鍵を閉め、俺は便座の蓋に座った。

「話したいことって…?」
『ほかに…誰もいない?』
「え?うん、俺しかいないけど…」
『…テレビ電話、繋げられる?』
「テレビ電話?」

珍しい。そんなのしたことないのに。

「いいけど…?」
『……。』
「ちょっと待って。」

電話を
テレビ通話に切り替えるボタンを押すと、少しして画面が切り替わり、光の顔が映った。
綺麗な南国風の室内で、光はどうやらベッドの上に座っている。

「そっちは綺麗なホテルだなー。羨ましい。」

そう笑うと、光もはにかんで、綺麗だよね、と頷いた。

「で、話って?」
『うん…』
「……。」
『…あの…』
「…?」

光は少し口ごもり、迷うように胸元を手で押さえた。

「え…なんかあったの?」
『あ、違うの。そういうことじゃないんだけど…』
「じゃ、どしたの?」
『……。』
「テレビ電話とか…珍しいけど」
『…な、なんか…。』
「ん?」
『…顔…見たくて…』

ぱちくり、俺は目を瞬いた。光がいつにもまして素直で。

「そんなこと言うの珍しい…」
『…うるさい。』
「あ、いつもの光だ。はっはっは」
『……。』
「そうか〜〜〜愛しの彼氏の顔が見たかったと…」
『……。』
「睨むなって」

でも、本当に珍しい。それに嬉しい。

「光ももう寝るとこ?」
『…うん。』
「そっか。じゃあ…」

…せっかく顔が見たいと言ってくれたのにこれで電話を切ってしまうのは心苦しい。俺はおやすみ、といいかけた言葉を飲み込んだ。

『…先輩』

すると光が口を開いた。

「ん?」
『今…誰もいないんだよね?』
「ああ、トイレの個室だし。外も誰もいない」
『…じ、じゃあ…ちょっと待ってて』
「え?」

光は何やら、ベッドサイドテーブルに携帯を立てかけて置き、画面を固定した。そして向かい側に座りなおすと、少しためらったのち、寝間着のシャツのボタンを一つずつ外し始めた。

「え…!?何してんの!?」
『…脱ぐ』
「いやいやいや何で!?ちょっ、待っ…」
『写真…あげなかったから』
「え…?」
『電話なら…画像残らないし』

え…マジ!?今から脱いでくれんの…!?嘘だろ!?どんなサプライズだよ!?
光はシャツのボタンを外し終えると、襟元を持った。シャツの隙間から、魅惑的なふくらみが見え隠れする。その光景にドキドキしていると、光はシャツをゆっきりと脱ぎ、とうとう胸があらわになった。
大きな、柔らかく揺れる、二つの魅惑的な塊。ごくり、と喉が鳴った。

『…どう…?』

おそるおそる、光は赤い顔で尋ねてきた。

「…最高です…」
『……。』
「もーヤバい…そんな、急にそんなことされたらさー、もー、…あ〜〜〜」
『……。』
「…ちょっと、もっとよく見せて」

光か少し胸を寄せたのを見て、俺は画面に映らないようにズボンを下げ、すでに固くなったモノを取り出した。

「あ〜、スゲエ…いい。なんか、こう…揉んで見せてくれたり…いい?」
『え…。…こ、こう…?』
「…最高。」

今日はサービス精神旺盛な光だ…。

「乳首…弄ってみて」
『え…。』

光は恥ずかしそうに躊躇って、そっと、指先で自分の乳首を撫で始めた。

『……。…んっ…』

すぐに恥ずかしそうに口を抑える光。俺はたまらず手を速めた。

「光、…続けて」
『……。』

光は俺が画面の外でしていることに気づいて、恥ずかしそうにためらいながら、自分の胸の蕾をくりくり転がした。

『…、っ…』

ときどきピクッと震える光。その度に唇を噛み、声を押し殺す。

「声我慢しないで、聞かせてよ。聞きたい」
『え……。……。…、ん、…っぁ…」

可愛い……可愛すぎる。今すぐ飛んでいって押し倒したい……!!
ああ、もう、もどかしい。

「なぁ…下も見せてくれる?」
『え…?』

光はあきらかに戸惑って肩をすくめた。

『…だ、だめ…。』

一瞬迷ったな、今。てことは、本当は嫌じゃないけど、恥ずかしくてダメって言ったパターンだ。俺も最近は光の扱いがわかってきた。

「お願い。」
『……。』

光はためらって、ゆっくりと、ズボンに手をかけた。少しずつ純白の下着が露わになる。光の真っ白な太腿も現れ、ああ、撫でたいなぁ、と喉が鳴る。
光はズボンを脱ぐと、緊張した顔で下着に手をかけた。

「あ、待って光。脱ぐ前に…足開いて、よく見せて」
『……また恥ずかしいことさせる……』
「俺のも見る?」
『な…、バ…っ、い、いい!』
「はっはっは、そんなに嫌がらなくても。」
『……。』

光は画面の前にゆっくりと足を広げた。

「もっと、ソコ…カメラ近づけてよ」
『…うぅ…』

光は携帯を手に取り、ソコにカメラを近づけた。真っ白な布地に、うっすらと染みた跡が見えた。

「…濡れてるな」
『……。』

画面が少し揺れた。光も興奮してる……

「じゃあ…下着、脱いで」
『…うん…』

光は素直に言って、携帯を元の場所に置き、ゆっくりと下着を脱いだ。

「じゃ…また、広げて見せて」
『……。』

光が足を開く…。
……たまんねえ……。

「いいね……さっきみたいに、近づけて見せて」
『っ、……』

光は息を呑んで、携帯を手に取り…そこを映した。
ピンク色の花弁が濡れ、ヒクヒクと動いてる。まるで俺を求めているかのように…。

「…あー…今すぐ会いたい…」
『…エッチしたいだけでしょ』
「違うって!何でそんなこと言うんだよ」

でも今すぐにテレポートして光に会う方法はないかとか半分本気で考えてしまっている自分がいる。馬鹿馬鹿しい考えのはずなのに、どんな手を使ってでも、光に会って…抱いて、めちゃくちゃに抱きしめて、そのままずっと一緒にいたい。

「光、顔映して」
『……』

画面が揺れて、赤い顔の光が映った。

「一緒にする?」
『え…?な、なにを?』
「だから…ナニを?」
『……。な、何言って…』
「いつも触り合いっこしてるじゃん。同じだって。それに、すげー濡れてるじゃん。」
『そ、な、違…』
「違う?じゃあ、もう一回見せてよ。」
『……。』
「光。見せてごらん?」

光は恍惚とした顔で、ゆっくりと画面を動かし…蜜を溢れさせる花弁を映した。
光…こういうときちょっとMっ気あるんだよな。可愛い…

「ほら…やっぱり濡れてる」
『……。』
「いつもなら俺がするけど…今日は自分で弄ってごらん。」
『え…。ど、どうやって…』
「いつも俺にされるみたいに。気持ちいいとこ探してみろよ」

光の綺麗な指先が伸びてきた。俺も自身のモノに手を伸ばす。
光の指先が花弁の溝をなぞり、ぴく、と足が動く。乱れると息が響き始め、だんだんと、指先は小さな蕾をこすり始める。

「…ソコがいいんだ?」
『…っ……ん……』

やっぱり一番敏感なところなだけあって、光も感じるんだろうか。
っていうか…初めての自慰行為を俺の前でやってるって…すげえ興奮する。

「すげえ…くちゅくちゅ聞こえる」
『っ、う、…んう…』
「エロいなー…擦るたびに、ヒクヒク動いてるし…」
『へ、へんなこと、言わないで…』
「だってすげーヒクヒクしてるよ。」
『……。』

恍惚とした目で、光が画面を見つめた。

『…先輩…。』
「何…?」
『……。』
「何だよ、言ってごらん?」
『……いれ、たい…。』

ドクン、と胸がうずいた。俺だって入れたい…!!

「…何を入れたいの?」

いじわると分かっていて尋ねると、光は切なげに腰をくねらせた。

『先輩…の…。…お、おち、…んちん…』

…あ〜〜〜、もう、ヤバイ…。

「俺も挿れてぇ〜…」
『……。』
「でも今は指で我慢して…指入れてごらん?」
『……。』

光の細い指が、ゆっくりと、花弁の間を割った。

「気持ちいい?」
『……。』

ゆっくりと指を動かすも、光は物足りなげに俺を見つめた。

『…だめ…』

ああもう、どんだけ煽るんだ…!!

「…これが欲しいの?」

携帯を動かし、握った肉棒を映すと、光は戸惑ったように顔を赤くした。

『……ん……』

かすかに頷く光。

 


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