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気が付いたら、高校の制服を着て、高校の教室にいた。
混乱しつつもこの状況を飲み込みつつある自分がいる…。今まで何度かこういうことあったし、今回もどうせ夢だろ。
今はどうやら高2の夏。黒板には9月3日と書いてある。
「おい!倉持!」
おぼろげに見覚えのあるクラスメイトが慌てた様子で俺を呼びに来た。
「何?」
「あの子誰!?お前のこと呼んでるけど」
「え?」
クラスメイトが指さす先…教室の入り口で、おそるおそる俺を見て会釈をした…光。
ちょっとあどけなくて幼い…やっぱこの頃の光超かわいい…!!
「あ、光…」
「は!?呼び捨て!?え、彼女!?」
「ばっ…ち、ちげえよ!」
クラス中の注目を浴びながら俺は光に駆け寄り、小声で「こっち」と渡り廊下に促した。
光は大人しくついてきたけど、そういえばこっちの光は俺をどう認識しているんだろう。人気がなくなったところで光を振り返ると、光はまっすぐ俺を見上げた。
「あの、私の…こと…。…わかる…?」
その光の言葉で確信した。光も俺と同じ状況だ!よかった、安心した。
「ああ…わかる。」
「……。」
「…一応聞くけど、光の中で俺って…」
「…え?」
「…結婚…」
「し、してる。」
「…あ〜〜〜よかった…」
ため息をつきながらへなへなしゃがみ込むと、光は小さく笑った。俺は立ち上がり、光をまっすぐ見つめた。
「やっぱ可愛いな…光」
「えっ?…もー変なこと言わないで…。」
光は照れて赤くなった。可愛い…!
「なんかちょっと幼いし…」
「そんなにじろじろ見ないでよ。」
「ヒャハハ。いいじゃん、せっかくの夢なんだからよ」
「夢…。なのかな?」
「そーだろ。せっかくだし楽しもうぜ」
光は困ったようにはにかんで、俺の教室の方を見た。
「ねえ…。一也さんは見てない?」
「一也?そういやいねーな」
「2年生の時、ふたり同じクラスだったよね?」
「おう。3年間腐れ縁」
べつに夢の中だしいなくてもいーけど…なんて思いつつ、心配そうな光の横顔を見た。
「しゃーねえ、探してみるか。教室はいなかったし…寮にでも行ってみようぜ」
「うん…」
光と連れ立って歩きだすと、廊下中の視線を浴びた。こんな可愛い後輩女子と並んで歩いていたら、そりゃ当時の俺は注目されるだろう。こんな優越感を当時の一也のヤローは…。
「く、倉持!?」
と、思っているところに、ゾノたちと出くわした。ゾノたちは皆目を真ん丸にして口をポカーンと開け、俺と光を交互に見ていた。
「おー、ゾノ。何?」
「な、何って…」
「倉持その子誰!?」
「1年!?」
「おー1年だよ」
「何で一緒にいんの!?こんな…」
こんな可愛い子と…ってか?
俺はドヤ顔で光の肩を抱き寄せた。
「俺の嫁だから!ヒャハハ」
「ちょ…!ちょっと洋一さ…」
光は顔を赤くして肩をすくめた。ゾノたちは皆あっけにとられていて、「じゃーな」と俺が光を連れて歩き出すのをポカーンと眺めていた。
「ヒャハハハ!さっきの顔見たか?」
「もー目立つことしないでよ!」
「いいじゃねーかどうせ夢なんだから!」
***
寮の入り口まで来たところで、光は立ち止まった。
「私ここで待ってる」
『寮の関係者以外立ち入り禁止』と書かれた張り紙を見て言う光の手をとり、俺は言った。
「気にしなくていーって、どうせ夢だって言ったろ?」
「でも…」
「いいから行くぞ、ほら」
光の手を引いて寮の敷地内に入り、俺は階段を上る。
「確かアイツの部屋は…ここだったかな。あ、あったあった」
「……。」
一也の名前を見つけ、俺はドアをたたいた。ゴンゴン、と大きな音が響き、ややあって、ドアがゆっくりと開いた。
「あれ…」
中から顔を出したのは一也で、手をつないでいる俺と光を見ても驚いた様子はなかった。
「よかった〜お前らか」
入れよ、と一也は俺たちを部屋に招き入れた。
「確認するけど、光と洋一も同じ?」
「そーだよ、気付いたら…」
「うん…」
どうやら俺たち3人とも、現実の記憶を持ったまま過去の夢を見ているらしかった。それか、これは俺一人の夢かもしれないけど。
「まーどうせ夢だろ。朝になりゃ覚めるよ」
一也は暢気にそう言って、冷蔵庫からジュースを出した。
「せっかくだし楽しもうぜ〜」
俺と光の前にもペットボトルのジュースを置き、一也はコーラを開けて飲んだ。
光は不思議そうに部屋の中を見渡した。
「寮ってこんな感じなんだ…。」
「そーだよ、男3人のむさくるしい部屋!光と会うことで俺がどんだけ癒されたか」
「……。」
光は苦笑気味に一也を見た。
「何?そんなに俺のこと見つめて。」
「別に…。高校生の一也さん、懐かしいなって思って」
「そうだなー、光も…。…懐かしい」
「……。」
「……。」
「おい。俺の存在忘れてんじゃねぇ」
二人はぎくりと苦笑いして俺を振り返った。
「俺も懐かしいだろーが!懐かしめよコラ!」
「ヤンキーが拗ねてら」
「ヤンキーじゃねえ!」
「そーそーヤンキー卒業したて。中学まで金髪だったもんなw」
「テメーこそ中学までチビだっただろが!」
「高校ではお前よりデカくなったけどw」
「テメェマジぶっ殺…」
「ふふふ…」
言い争い始めた俺たちを前に、光が笑い始めた。
「懐かしい、二人ともすぐ喧嘩して…昔から仲良かったよね」
「仲良くないって」
「そーだぞ、仲良くはない」
「ふふふふ」
混乱しつつもこの状況を飲み込みつつある自分がいる…。今まで何度かこういうことあったし、今回もどうせ夢だろ。
今はどうやら高2の夏。黒板には9月3日と書いてある。
「おい!倉持!」
おぼろげに見覚えのあるクラスメイトが慌てた様子で俺を呼びに来た。
「何?」
「あの子誰!?お前のこと呼んでるけど」
「え?」
クラスメイトが指さす先…教室の入り口で、おそるおそる俺を見て会釈をした…光。
ちょっとあどけなくて幼い…やっぱこの頃の光超かわいい…!!
「あ、光…」
「は!?呼び捨て!?え、彼女!?」
「ばっ…ち、ちげえよ!」
クラス中の注目を浴びながら俺は光に駆け寄り、小声で「こっち」と渡り廊下に促した。
光は大人しくついてきたけど、そういえばこっちの光は俺をどう認識しているんだろう。人気がなくなったところで光を振り返ると、光はまっすぐ俺を見上げた。
「あの、私の…こと…。…わかる…?」
その光の言葉で確信した。光も俺と同じ状況だ!よかった、安心した。
「ああ…わかる。」
「……。」
「…一応聞くけど、光の中で俺って…」
「…え?」
「…結婚…」
「し、してる。」
「…あ〜〜〜よかった…」
ため息をつきながらへなへなしゃがみ込むと、光は小さく笑った。俺は立ち上がり、光をまっすぐ見つめた。
「やっぱ可愛いな…光」
「えっ?…もー変なこと言わないで…。」
光は照れて赤くなった。可愛い…!
「なんかちょっと幼いし…」
「そんなにじろじろ見ないでよ。」
「ヒャハハ。いいじゃん、せっかくの夢なんだからよ」
「夢…。なのかな?」
「そーだろ。せっかくだし楽しもうぜ」
光は困ったようにはにかんで、俺の教室の方を見た。
「ねえ…。一也さんは見てない?」
「一也?そういやいねーな」
「2年生の時、ふたり同じクラスだったよね?」
「おう。3年間腐れ縁」
べつに夢の中だしいなくてもいーけど…なんて思いつつ、心配そうな光の横顔を見た。
「しゃーねえ、探してみるか。教室はいなかったし…寮にでも行ってみようぜ」
「うん…」
光と連れ立って歩きだすと、廊下中の視線を浴びた。こんな可愛い後輩女子と並んで歩いていたら、そりゃ当時の俺は注目されるだろう。こんな優越感を当時の一也のヤローは…。
「く、倉持!?」
と、思っているところに、ゾノたちと出くわした。ゾノたちは皆目を真ん丸にして口をポカーンと開け、俺と光を交互に見ていた。
「おー、ゾノ。何?」
「な、何って…」
「倉持その子誰!?」
「1年!?」
「おー1年だよ」
「何で一緒にいんの!?こんな…」
こんな可愛い子と…ってか?
俺はドヤ顔で光の肩を抱き寄せた。
「俺の嫁だから!ヒャハハ」
「ちょ…!ちょっと洋一さ…」
光は顔を赤くして肩をすくめた。ゾノたちは皆あっけにとられていて、「じゃーな」と俺が光を連れて歩き出すのをポカーンと眺めていた。
「ヒャハハハ!さっきの顔見たか?」
「もー目立つことしないでよ!」
「いいじゃねーかどうせ夢なんだから!」
***
寮の入り口まで来たところで、光は立ち止まった。
「私ここで待ってる」
『寮の関係者以外立ち入り禁止』と書かれた張り紙を見て言う光の手をとり、俺は言った。
「気にしなくていーって、どうせ夢だって言ったろ?」
「でも…」
「いいから行くぞ、ほら」
光の手を引いて寮の敷地内に入り、俺は階段を上る。
「確かアイツの部屋は…ここだったかな。あ、あったあった」
「……。」
一也の名前を見つけ、俺はドアをたたいた。ゴンゴン、と大きな音が響き、ややあって、ドアがゆっくりと開いた。
「あれ…」
中から顔を出したのは一也で、手をつないでいる俺と光を見ても驚いた様子はなかった。
「よかった〜お前らか」
入れよ、と一也は俺たちを部屋に招き入れた。
「確認するけど、光と洋一も同じ?」
「そーだよ、気付いたら…」
「うん…」
どうやら俺たち3人とも、現実の記憶を持ったまま過去の夢を見ているらしかった。それか、これは俺一人の夢かもしれないけど。
「まーどうせ夢だろ。朝になりゃ覚めるよ」
一也は暢気にそう言って、冷蔵庫からジュースを出した。
「せっかくだし楽しもうぜ〜」
俺と光の前にもペットボトルのジュースを置き、一也はコーラを開けて飲んだ。
光は不思議そうに部屋の中を見渡した。
「寮ってこんな感じなんだ…。」
「そーだよ、男3人のむさくるしい部屋!光と会うことで俺がどんだけ癒されたか」
「……。」
光は苦笑気味に一也を見た。
「何?そんなに俺のこと見つめて。」
「別に…。高校生の一也さん、懐かしいなって思って」
「そうだなー、光も…。…懐かしい」
「……。」
「……。」
「おい。俺の存在忘れてんじゃねぇ」
二人はぎくりと苦笑いして俺を振り返った。
「俺も懐かしいだろーが!懐かしめよコラ!」
「ヤンキーが拗ねてら」
「ヤンキーじゃねえ!」
「そーそーヤンキー卒業したて。中学まで金髪だったもんなw」
「テメーこそ中学までチビだっただろが!」
「高校ではお前よりデカくなったけどw」
「テメェマジぶっ殺…」
「ふふふ…」
言い争い始めた俺たちを前に、光が笑い始めた。
「懐かしい、二人ともすぐ喧嘩して…昔から仲良かったよね」
「仲良くないって」
「そーだぞ、仲良くはない」
「ふふふふ」