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カヴィンさんのおかげでゲートはもう既に開いている状態だった。

「さぁ、今日はもうこのまま脱出するといい。」
「それだけで良いんですか?私には分かりますよ。」
「イライ…君ね…」
「あら。私にも分かるわ、ジョゼフさんの気持ち。」
「……?あ、あの…もしかしてご迷惑でしたか…?」
「………」
(参ったな…彼女は鈍すぎるのか…?)

しゅん…と落ち込み気味なサクラに、後ろで囃し立てるダイアー氏とイライ。
サクラにそこから動かないでほしいと言い、彼女の前を歩く。

「私の気持ち、これで伝わると良いのだけど。」
「え………あ……その……」
(こ、これってどう見てもハートだよね…??!!!)
「なんだか照れくさいね…また時間が合えば話をしようか。」
「あ、はい…ぜひ……」

出る前にお辞儀をして4人揃って脱出をする。
ゲームが終わった後もジョゼフさんからの贈り物に、頭がぼーっとして皆に心配された。
夜もうまく寝付けず、思わずウィラにアロマを借りた位だ。


「あ…ジョゼフさん…」
「やぁこんにちわ、サクラ。」

渡り廊下で外を眺めているとハンターの館の方からジョゼフさんが歩いてきた。
顔を見るとまたあの時の事を思い出して、気まずくなる。

「フフ…可愛いね、どうだい?私の気持ちは受け取ってはもらえないかな。」
「…そ……その………」

ずっとあの時からジョゼフさんの事しか考えられなくなってしまった。
私自身、ジョゼフさんの事が好き…ってことで良いんだよね…?

「…私で…よければ……お願いします…!」
「本当かい…!?いやぁ…嬉しいね。」
「…、……」
「私ともっと仲良くなろうね。」
「は……はぃ……」
「それはズルいなの!エマとももっと仲良くなってほしいなの!」
「あ!エマさん!すみません、御二方。」
「いやぁいいどすなぁ、私もサクラはんと仲良うなりたいわぁ。」
「ワタシもお話してみたかったのに…!」

いつの間にかサバイバー側もハンター側も廊下の入口に人集りが出来ていた。

「な、何だい!君達は!まだこれは見せ物ではないぞ!」
「ひゃっ…??!!!」
「キャ-ッッッ!ギュ-ッてした〜〜!!!!!私もあんなことされてみた〜〜い!」
「ト…トレイシー……」
「ズルいです…私もサクラさんと触れ合いたいです!」
「謝必安も何を言っているんだ。」



あの日、心を奪われたんだ



私は君だけしか見ていなかったよ。