【あとがき】
無事に薺全二十五話を書き終えることができました!
昨年12月にサイトをオープンしたばかりにも関わらずたくさんの方に訪問して頂け、日々皆様から送られてくる暖かい拍手や応援のおかげで最後まで楽しく執筆することができました。
本当にありがとうございます。
初のkmt完結作品のため思い入れが強く、あとがきが予想以上に長くなりました(笑)
それぞれの項目ごとに管理人の想いや裏話などを綴りましたので、もし興味のある項目がありましたらクリックしてお読みくださいね。
煉獄さんと彼の継子の切ない恋のお話が読みたいと思い、夢小説サイト様を徘徊する日々でしたがなかなか己の理想通りのものが見つからず・・・。
ないなら書けばいいじゃない!という考えからプロットを書き、スタートしたのが「薺」です。
そのため管理人の趣味(結ばれにくい関係性、すれちがい、各ライバル的存在)を全てぶちこんだ話になったのですが、「切ない話大好物です!」「私が求めていた話はこれです!」と嬉しいお言葉をたくさん頂け、とても嬉しかったです。
当サイト名「Liko」はハワイの言葉で「蕾」を意味する単語です。
それぞれの夢主の恋が花開くようにと、サイト立ち上げ時から全ての夢小説の題名に花の名前を入れようと決めていました。
題名が「薺」となった理由は二つあります。
一つは花言葉で、薺の花言葉は「あなたに私の全てを捧げます」です。
物語の最後に無事結ばれて、継子としても一人の女性としても煉獄さんと共に歩むことを決める(全てを捧げる)という結末を当初から決めていたので、そんな夢主の想いを反映させました。
もう一つは名前の由来からで、薺は撫でたいほど可愛い花という意味の「撫菜(なでな)」が転じ、その名前になったという説があります。
煉獄さんが夢主に抱く気持ちが「撫でたいくらい可愛い(師弟関係/恋愛未満)」から、最後は花言葉の「あなたに私の全てを捧げます(愛情)」に変化していく様子を書きたいという気持ちからこの題名に決まりました。
煉獄さんって恋愛に関しても臆することなく真っ直ぐに突き進んで行きそうというのが管理人の見解でした。
相手がこちらに興味が無かろうが、ライバルがいようが構わず好きな相手には好きって言っちゃいそうだなと。
そんな煉獄さんが切ない恋をする・・・と考えた時、真っ先に煉獄家の問題(炎柱の世襲制+千寿郎くん)と恋愛の間に揺れる煉獄さんの姿が浮かびました。
由緒正しき家に生まれたからこそ抱える葛藤。
己の礎としてきた母の言葉から、私利私欲に動くことができないというしがらみ。
上手く表現出来ていたかは定かではありませんが、それらを乗り越えて夢主と結ばれるストーリーだとグッとくるなと思い、薺における煉獄さんの設定が決まりました。
そのためグダグダ悩みすぎ!!と思わず煉獄さんに喝を入れたくなる展開ばかりだったかもしれません(笑)
でも最後は無事に煉獄さんらしい男気を見せれたかな?
当て馬(失礼)として煉獄さんに婚約者を作るなら、夢主にも誰かお相手を作らないと夢主ばっかり辛くなるなと思い選ばれたのが不死川さんでした
かといって彼がデレデレしたり、他の人のことを好いている女の子に「俺にしろよォ」と迫るのも想像しにくい(どちらかといえば管理人の中では来る者拒まず去る者追わずなイメージ)となり、彼も夢主に対しては恋愛未満な関係性にしました。
彼が夢主に対してどのような感情を抱いていたのか?最後に言っていた「頼まれた」という言葉はどういう意味なのか?などなど謎は残りますが、番外編で執筆の機会があれば書きたいのでここでは秘密にしておきますね。
婚約者のくだりといい任務の時といい、オリジナルキャラの登場回数が多いのってどうなんだ!と毎回悩んでいました。
が、彼女がいないと物語が進行しない!という事で当初の予定よりかなり頑張ってもらったのが琴子です。
書いてるうちに夢主のライバルだけど嫌われるような子にしたくないという気持ちが芽生えていき、愛想が良くて可愛いけどきちんと自立してる女の子(最後には皆が認める男気発揮)になりました。
初めは親の言う通りに煉獄さんとの婚約を決めた真面目で淡々とした性格を予定していたので、180度キャラ変しましたね(笑)
コメントでも琴子を好きと言って下さる声が多かったので、安心して執筆ができました。
夢主はできるだけ無個性を心がけました。
ただ全体的な雰囲気は瑠火さんに近いものをイメージしています。
煉獄さんにとって理想の女性像ってやはりお母さんだと思うんですよね。
ぽやぽやした可愛い女の子よりも芯の通った凛とした人を好きになりそうだなと思い、「薺」の夢主ができあがりました。
そして炎柱の継子で次期柱候補という肩書きを持たせたからには恋愛脳だけにはしたくないと思い、幾つか鬼との戦闘シーンを入れたのですが思いのほか好評で嬉しかったです。
煉獄さんと幸せな日々を過ごす様子は後日談でしか書けなかったので、番外編でも書けたらいいな!
長くなりましたが以上がそれぞれの裏話になります。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
番外編のアンケート結果を踏まえてまた再度「薺」のお話の続きを書けることを楽しみに、今後もサイト運営を頑張っていきたいと思います。
引き続き「Liko」並びに管理人をどうぞよろしくお願い致します。
2021.02.13 管理人:ゆずき