8月8日。つまり今週の金曜日はわたしの営業担当、東堂さんの誕生日である。
 普段会社の同僚が誕生日だからと言ってすることと言えば会社の自販機のコーヒーを奢るくらいなのだが、東堂さんにはそれが出来ない。
 何故かと問われればこの間のわたしの誕生日にわざわざ買ってきた誕生日プレゼントを渡されてしまったからである。

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 今年のわたしの誕生日の日は平日だった。周りに教えている訳でも無いので特におめでとうも言われず、むしろ自分自身もその日が誕生日だと言うことをすっかり忘れていた。
 午前中の仕事を終え、丁度お昼に行こうとしていた時東堂さんから電話が掛かってくる。また急ぎの注文か? と若干眉を寄せながら、担当なので電話を取った。
「はい、苗字です」
『東堂です、お疲れ様』
「お疲れ様です」
『もうお昼休憩か?』
「ええ、今行こうとしてたところですよ」
『……ちょっとお願いがあるんだが、いいか?』
「? はい、何でしょう」
『休憩中に悪いんだが、今から近所のセブンまで来てもらえないだろうか』
「セブンですか? 大丈夫ですよ」
『ありがとう。では、待っているよ』
 そんなやりとりをして電話は切れた。
 しかしわざわざコンビニに呼び出すとは何の用だろうか。まさかお昼を買いたいけどお金が足りないという新開さんパターンか?
 東堂さんと同期の営業マンの新開さんは、たまにだが「悪い、ちょっと500円持ってセブンまで来てくれ」と担当事務の女の子宛にこっそり電話をかけてくることがある。
 その女の子と新開さんはプライベートでも遊びに行くぐらいの仲なので新開さんも彼女が昼休憩の時は遠慮無しにお願いしていたし、彼女も彼女で「配達代と利子も上乗せして返しなさいよね」と電話口で言った後「ちょっと財布忘れてお昼が買えないバカに500円届けてくる」と会社から徒歩3分のセブンへ500円玉の配達に出掛けて行く。
 しかしわたしと東堂さんは会社では割と親しくしているが、プライベートで遊びに行くような仲では無い。
 そもそもお金が足りないならさっきの電話で言っているよなあと思いつつ、もしそうだった時の為に財布を持ってセブンへ向かった。備えあれば憂いなしというやつである。

「東堂さん」
「ああ、お昼に悪いな」
「いえいえ」
 セブンに着くと営業車の中で携帯を弄る東堂さんを見つけたのでコンコンと窓を叩く。
 わたしに存在に気付き窓を開けた東堂さんに助手席に乗るように言われたので何だろうと思いつつも遠慮無くお邪魔した。
 初めて営業車の助手席に乗ったなあとクーラーの効いた車内に新鮮さを感じていると「苗字ちゃん」と名前を呼ばれたのでそちらを向く。
「こんなところで申し訳無いのだが、お誕生日おめでとう」
 その言葉を聞いて初めて自分が誕生日だったことを思い出した。
 これ、気に入るか分からないがと言って渡された箱を受け取って、開けてみてもいいかと聞くと東堂さんが頷く。
 慎重に包装紙を開けて中を見ると、出てきたのは上品なピンク色のリボンが付いた髪留めだった。
「苗字ちゃんの趣味が分からなくて。似合いそうだと思った物にしたのだが、悪いな。こんな物で」
「いえ、気持ちだけですごく嬉しいです! それに、髪留めもすごく可愛い」
「本当に思ってるか?」
「思ってますよ! わたしの為に用意してくれたってことがまず嬉しいです!」
 それに誕生日おめでとうって言ってくれたの、今年は東堂さんが一番だ。
 プレゼントも勿論だが同期ですら忘れていたわたしの誕生日を覚えていてくれたことが本当に嬉しかった。
 それは口に出さずもう一度お礼を言って、会社で付けていても問題無さそうな色合いだったので次の日にその髪留めを付けて行くと「やっぱりよく似合うな!」と東堂さんは物凄く喜んでくれていた。

***

 そんな経緯があった為今回の東堂さんの誕生日には何か贈ろうと思った訳だが男の人にプレゼントなんてしたことが無いわたしは何をプレゼントしていいか分からない。
とりあえず日曜日、先程話に出た新開さんの事務担当(実は同期である)を、お返し選ぶのに付き合ってと誘いショッピングモールへと繰り出した。
「買う物の方向性は決めてるの?」
「全っ然! 検討もつかないから今日呼んだんだよ」
 きっと新開さんと親しい彼女なら誕生日にお互い何かしら送っているのだろうと踏んで呼んでみたのだが、「わたしと新開さんの誕生日プレゼントなんて飲みに行って奢るぐらいだから全然当てになんないと思うけど」と彼女も困ったような顔をする。
 元々酒好きの彼女は同じく酒好きの新開さんと非常に気が合うようで、よく仕事帰りに飲みに行っているようだ。それにしても誕生日プレゼントまでそれとは恐れ入る。
「そういえば、ネクタイとネクタイピンだけはいくつあっても困らないって言ってた気がする」
 ふと思い出したように言った彼女にその言った人が誰か追及するようなことはしないが、話の流れ的にきっと新開さんなのだろう。
 確かにネクタイやネクタイピンなら使用する機会も多いだろうし、数があって困ることは無いだろう。
「ネクタイいいかも」
「ね、値段も選べるし」
 外したくないので手堅くそれで行こうと決め、ショッピングモール内でネクタイを扱うお店を探し始めた。

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 きたる8月8日。そわそわしながらその日を迎えたわたしは朝からいつ東堂さんに渡そうかととにかく落ち着きが無かった。
 こういう他のことに気を取られている日はミスを連発しやすいので早く渡してしまいたいと思っていたが、午前中は中々に忙しくとてもじゃないが渡す隙が無い。
 他の事務員や営業マンが居る中で東堂さんを呼び出すなんてことは出来ないので、東堂さんが外に出たタイミングで偶然を装って渡すしか無いのだが、お盆の長期連休前だからか東堂さんの電話はずっと鳴り止まない。
 問い合わせ、問い合わせ、注文、問い合わせ、注文、注文。
 携帯を耳に挟みながら走り書きのメモだけをこちらに寄越してくる東堂さんの字を解読して、受注を打ち込むのももう慣れたものだった。
 未だに電話注文が存在するこの会社の営業陣に掛かってくる電話の量は膨大である。
 特に東堂さんは口がよく回るせいか一回一回の電話できちんと説明するために通話時間も長いのだ。
 とりあえず受注に起こした物をまとめて行儀は悪いが椅子ごと東堂さんの机の横に移動して待機しているとようやく電話がひと段落したらしい東堂さんがメモと照らし合わせて一気に指示を出す。
 これは直送、これは自分で持っていく、明日はこの現場を見に行かなければならないから近くの運送会社の支店に止めておいて、これは特価分で、納期が出たらまた連絡して。
 漏れの無いように全て受注ごとにメモをすると、わたしがメモしたのを確認した東堂さんは「じゃあ今から打ち合わせに行ってくるから後は任せた」と言って事務所を後にする。
 普段かっこつけたような言動をする東堂さんだが、今日みたいな忙しい日に見せる慌てたような表情の方がわたしは好きだ。
 流石にたくさんの注文を抱えたままで東堂さんを追うようなことは出来ないので、まずは自分の仕事だとパソコンの前に座った。

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「……しんどい」
「おつかれ」
 あの後も打ち合わせが終わったらしい東堂さんから確認と納期調整の電話がガンガン入り、その処理に追われて気付けば定時を過ぎていた。思わず嘘だろと言いたくなったがひとり言は恥ずかしいので思うだけに留めておく。
 机の端に置いていたペッドボトルの中身を口に含んで、飲みこんで、ようやく一息つく。
 久しぶりのえげつない仕事量に同じく忙殺されそうになっていた隣の同期に弱音を吐くと、ポンポンと肩を叩かれる。
 既に今日の分の仕事を片付けたらしい同期は今日も新開さんと飲みに行くらしい。いいなあ、わたしも飲みに行きたいなあ。
 しかし花金なのに誰からもお誘いを受けていないわたしは今日も一人寂しく宅飲みコースなのである。
 「お先!」と先に退社して行った同期に手を振って、自分の残った仕事を片付けますかと同じく残業の後輩と励まし合いながらキーを叩く。
そういえば東堂さんのプレゼントはどうしようか。
 営業の行先などが書いてあるホワイトボードをちらりと見ると東堂さんの帰社時間はとっくに過ぎていたが一向に帰ってくる気配が無い。
 どこかのお客さんに捕まっているのだろうか。
 東堂さんが帰ってくるまでに帰れる気はしないが、もしわたしが帰るまでに東堂さんが帰ってこなかったら仕方が無いのでプレゼントは来週渡そうと決めた。

 そんな決意をして30分。
 ようやくキリの良いところまで終わったのでパソコンの電源を落とす。
 後輩は既に退社していて、新開さんは直退で、他の営業さん達はまだ帰社して居なかったり既に帰ってしまったりで今事務所に残っているのはわたしと部長だけである。
 部長からのさっさと帰れ圧力も大きくなってきたことだし、しょうがない。
 東堂さんに今日渡すのは諦めようと、「お疲れ様でーす」と声を掛けて事務所から出た時だった。
 丁度帰ってきたらしい東堂さんが、びっくりしたような顔でそこに立っていた。
「苗字ちゃん、まだ残ってたのか」
「いやあ、終わらなくて」
「確かに、連休前だからか今日は忙しかったな」
 お疲れ様、とわたしの肩を叩いて事務所に戻ろうとする東堂さんの腕を咄嗟に掴む。
 再びびっくりしたような顔をする東堂さんに、「ちょ、ちょっとだけお時間いいですか」と言うのはミスしたことを報告する時以上に緊張した。だけど今、神様がくれたとしか思えないようなナイスな機会を逃す訳には行かない。
 とりあえずこんなところでは、と狭い階段を下りて一旦外に出る。
「すいません。東堂さん、まだ仕事残ってるのに」
「いや、構わんよ。事務仕事は苗字ちゃんが粗方終わらせてくれたから後は見積もりを作るだけだし」
 相変わらず社外でも人気だという綺麗な顔で微笑んだ東堂さんに、カバンの中から取り出した箱を差し出す。
「遅くなってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます」
 差し出した手は震えてこそいなかったが、緊張でガチガチだった。
 わたしの手からそっとそれを受け取った東堂さんは相変わらず綺麗な笑みを浮かべているのかと思ったら、驚いたような、それでいて照れているような何とも言えない表情をしていた。
「東堂さんのそんな顔初めて見ましたよ」
「いや、その、……まさか貰えるなんて思っていなくてな」
「……わたしの誕生日に頂いたじゃないですか」
「そうなんだが、オレも貰えるなんて思っていなくて」
 すごく、嬉しい。
 そう言って赤い顔を隠すように口元に手を当てた東堂さんに、どんなにかっこいいキメ顔でもときめかなかったわたしの胸がきゅんと高鳴ったのは気のせいだろうか。こんなに喜んで貰えるなんて思わなかったので渡した方も何だか照れてしまう。
「あと、多分おめでとうって言ってくれたのも今年は苗字ちゃんが初めてだ」
「えっ!? そうなんですか!?」
「本っ当に忙しかったからな、今日は」
 誕生日おめでとうどころじゃないと言った東堂さんに確かにと頷く。
 朝はあんなにそわそわしていたわたしも、あまりに仕事が忙しく夕方まで東堂さんにプレゼントを渡すというミッションの存在をすっかり忘れていたのだ。思い出して本当に良かった。
「これ、開けてみてもいいか?」
「どうぞ」
 包装紙を丁寧に開ける東堂さんがじれったくて、もっとビッてやっちゃっていいですと言ったのだが東堂さんはそれでも包装紙を一切破くことなく中身を取り出した。中の箱を開ける瞬間は、渡す時以上にドキドキしてしまう。
 いつも青や薄紫のネクタイを着けている東堂さんに選んだのはネイビーとシルバーのストライプの物だった。これなら東堂さんのネクタイの趣味と外れずに使って貰えるかなと思ったのだが。
 反応を伺うように東堂さんを見ると、いつも会社で見せるキリッとした笑顔とは真逆のふにゃふにゃした笑顔で「すごく、嬉しい」と一言。
「嬉しすぎて口元がゆるっゆるなんだが」
「確かにふにゃふにゃした顔してますね」
「……月曜日、会社に付けて来てもいいか?」
「もちろんです」
 たくさん使って下さいと言うとたくさん使うのは勿体無い気がすると返って来て、いつもと違うそわそわした様子の東堂さんが可愛くて噴き出してしまう。
「じゃあ来年の誕生日もネクタイプレゼントしますよ。だから今年は名一杯そのネクタイを使ってあげて下さい」
「本当か?」
「はい」
「まあオレの誕生日の前に苗字ちゃんの誕生日が来るけどな」
 次はちゃんと欲しい物をあげたいからまた何が欲しいか教えてくれと言われたが今年貰った髪留めだって凄く嬉しかったし、使いやすい色合いなのでプライベート中心に仕事でも愛用している。
 そして来年もお互いプレゼントし合うのだと思ったら、何だか東堂さんとの距離が縮まった気がしてちょっと嬉しい。
「そういえば苗字ちゃんはこの後何か予定はあるのか?」
「いいえ、せっかくの花金なのに自宅に直帰の予定であります」
「そうか。……じゃあ、オレと飲みにでも行かないか?」
「えっ」
「い、嫌か!?」
「すみません、嫌とかじゃなくて! ちょっとびっくりしただけです!」
 露骨に傷ついたような顔をする東堂さんに慌てて弁解すると「良かった、断られたら月曜日からの仕事に支障が出るところだった」と冗談なのか本気なのか分からないようなことを言われた。
「よし、じゃあタイムカードだけ押してくるからちょっと待っててくれ」
「あれっ、見積もりは?」
「見積もりは月曜日の朝終わらせれば何ら問題無しだ!」
 右の親指を立てて階段を上がって行った東堂さんの姿を見送ると、十数秒後には階段を下りてきたので本当にタイムカードを押してきただけのようだった。

「本当に良かったんですか?」
「構わんよ。そこまで急ぎだとも言われていないしな!」
 というか誕生日くらい残業したくない!
 そう言ってネクタイを緩めた東堂さんに店はどこが良いか聞かれたがそんなに頻繁に飲みに行く訳でも無いわたしは東堂さんにお任せすることにした。

 駅から少し歩いた先の居酒屋に案内されて、個室に通される。
 毎日近くで仕事をしている癖に改めて向かい合って座るのは緊張する。
 とりあえず生、と店員に言った東堂さんがメニューをわたしに差し出して「苗字ちゃんは?」と尋ねたがメニューをさらっと見た後わたしも生でと店員に告げる。
「結構飲める方?」
「いえ、多分人並です」
「そうか、オレが誕生日だからって飲みすぎてたら苗字ちゃんが止めるんだぞ」
「何ですかその無茶振りは」
「苗字ちゃんはオレの担当だからな! 営業が無茶した時に止めるのが事務員の役目!」
「初耳なんですけど!」
 っていうか既に酔っぱらって無いか東堂さん。いつもより明らかにテンションが高い気がするのは気のせいか。
「酔ってはいないが浮かれてはいる」
「間違いないですね」
「何てったって今日はオレの誕生日で、苗字ちゃんがオレにプレゼントをくれたからな」
 にこにこ嬉しそうに笑う東堂さんにこっちが照れてしまう。
 そうこうしている内に店員が「生2つでーす」とビールを運んでくる。運ばれてきたビールで乾杯をするとお互いにぐっと一口目を飲み干した。
「じゃあ改めて東堂さんお誕生日おめでとうございます」
「ありがとう苗字ちゃん。そしておめでとう、オレ」
 ワッハッハ、と笑った東堂さんはやっぱりテンションが高かった。

***

 次の日が休みだったのでがっつり飲んで仕事の話からプライベートの話まで語り合って、一軒目を出たがお互い話足らなくて二軒目でも語り合って、気付けば日付が変わりそうな時間だった。
 調子に乗って飲みすぎて足元がおぼつかないわたしを支えてくれている東堂さんは酔っぱらっていたが意識はしっかりしていて、「こんな夜中まで悪かったな」とタクシーを呼ぶわたしにすまなそうな顔を見せる。
東 堂さんと話すのが楽しくて調子に乗ってこんな時間まで話込んでしまったわたしなので、楽しかったから気にしないでくれと伝えると東堂さんは少し安心したようだ。
 気を付けて帰るんだぞ、と言われたが後はタクシーで自宅まで送って貰うだけなので心配するべき点は住んでいるアパートの階段ですっ転ばないかだけだ。過去にやらかして次の日足にガーゼを貼って行った時は色んな人から心配されたが、酔って階段で盛大にすっ転びましたとは恥ずかしくて言えず誤魔化すのに苦労したのも今では良い思い出である。
 そうこうしている内にタクシーが来て、名残惜しいが東堂さんとはここでお別れだ。
「じゃあ、お疲れ様です」
「ああ。お疲れ様。今日はありがとう」
「いえいえ」
 やっぱりふにゃふにゃした笑顔を浮かべる東堂さんはちょっとかわいくて、「東堂さんも気を付けて帰ってくださいね」と言ってタクシーに乗り込もうとすると、「あ、ちょっと待って」と腕を引かれ、そのままさっき以上に距離を詰められる。
「今日は本当に良い誕生日だった。ありがとう」
 至近距離でお礼を言われ、東堂さんってこんなキャラだっけと酔った頭で考える間も無くタクシーに乗せられて、東堂さんには手を振りながら見送られた。
 その日はIDを交換したばっかりのLINEでお互い無事に帰宅したかどうかの確認をした後すぐに寝たのだが、次の日いくら酔っていたとはいえあんな至近距離で話されてよくわたしは平常心を保てた物だと考え始めたら何だか恥ずかしくなってきた。
 おかげでこの土日は東堂さんのことしか考えていない。

***

 月曜日の朝は何となく東堂さんがネクタイを着けてくるのならとわたしも東堂さんに貰った髪留めを付けてみた。
 しかし出社後、わたしはこの何となくしたこの行為を後悔する羽目になる。
 東堂さんとお互いの姿を視認した瞬間にペアルックな訳でも無いのに何だか東堂さんとペアルックを着ているような気分になってしまい、お互い仕事に支障が出る程恥ずかしくなるなんて誰が想像しようか。
 もっと言うと、同じような気持ちなのかわたしと同じように顔が赤い東堂さんに、「盆休み、空いていたらどこか遊びに行かないか」と誘われるなんて欠片も思っていなかったので、動揺しすぎて「今のところ全部空いてます」と寂しい連休事情をわざわざ暴露する羽目になってしまった。
 わたしさえ良ければ二人で、という東堂さんの提案の「二人で」の部分で舞い上がってしまったあたり東堂さんの誕生日の夜、わたしは彼にネクタイだけじゃなく自分の恋心まで渡してしまっていたのかもしれない。

140808 東堂くんハッピーバースデイ!


Lilca