かくれんぼ

「豪炎寺君!今日こそは、一緒に帰ってもらうんだから!」「ちょっと 私は話があるのよ」「私だって!」「もー離れてよブス!私が豪炎寺君と帰るの!」



俺は今キャーキャーとうるさい女生徒達から逃げている、全速力で走っているのに着いてくる彼女達にウンザリしながら 階段を三段飛ばしで降りた。もうすぐ教室に着く、カバンを取りに行って 早く逃げよう。


ガラッと音を立てドアをスライドさせたら、〇の姿が目に飛び込んできた。外からもう追いついたのか女生徒達の声が...教卓前に立っている〇が不思議そうに俺を見る中彼女の足元に滑り込んで教卓の中に隠れた。



「ちょっと 豪炎寺君何してんの」

「しずかに...いや、お前も入るんだ...早く」



無理やり教卓の中に引っ張りこめば1人半くらいしか入れない教卓の中がギュウギュウになった、〇を抱き締めるように抱えると ガラッ!!と大きな音を立てて女生徒達が入ってきた。

大きな声で俺の名前を呼ぶが「あれ?誰もいない?」「〇さんが日直で確か残ってたと思うんだけど...」「豪炎寺君の鞄あるよ、ってことはココにいたら 戻ってくるんじゃない?」

一番後ろの俺の席辺りにどかっと座る音がした、参ったな...このままじゃ出るに出れない。



「すまない 巻き込んで」



大きな声で喋ってくれるおかげで 小さな声で会話が出来るのが不幸中の幸いというところか、〇に謝れば 「大丈夫だよ」と困ったような声が返ってきた。



「ねえ、みんな可愛いんだから 告白オーケーしてあげたら?月曜から金曜日まで日替わりできちゃうよ」

「...俺はああいう女が苦手なんだよ」

「派手な子が好きなイメージあったけど」

「見た目じゃない、性格だ」

「っあ...」



身体をぶるっと震わせて 小さく声を出した〇。「どうした?」と聞けば また体が震えた。



「み、耳 に息が...」

「...すまない」



「んっ」とまた肩が跳ねた、木戸川に派遣されて また同じクラスになれた〇にはもう2年間片想いしている。そんな彼女とこんな狭い場所に入り 少し離れた場所には人がいて 耳元に息がかかる度に跳ねる体に悪い俺が出てしまった。





▼




「っぁ だ、め だめ」

「静かに」



彼女達が大きな声で豪炎寺君の話をしてる中、私は 教卓の下に潜り込んで 豪炎寺君に抱き締められながら耳を噛まれてる...嘘みたいな本当の話なんだけど こんなの映画でも観たことないよ...豪炎寺君。

久々に再会してまだ一ヶ月経つか経たないかくらいかなのに、何でこんなことに...!?



「耳が弱いのか 可愛いな」

「ほんと、もう だめだよ」

「いや まだだ」



抱き締めたまま豪炎寺君は私の足に手を伸ばして太腿を撫でた、口元を自分の手でおさえて声が出そうなのを必死に堪えた。

カリッと耳たぶを噛まれて足に力が入る、くたっと力が抜けた私に豪炎寺君は「可愛い」と呟いた。



「豪炎寺君、イタズラならやめて...っ」

「イタズラなんかじゃないさ」

「じゃあなんで」

「好きだったんだ この2年間ずっと、そんな女とこんな風に密着すれば 触りたくなる」

「...そんな」

「俺じゃ嫌か?」



耳たぶを舌がなぞりそのまま、首筋に...そして髪をかきあげられてうなじに唇が触れた。豪炎寺君が何をしようとしているかすぐに分かった、チクリと痛みを感じて その甘さに胸が痛いくらい高鳴る。



「〇、俺のものになってくれ」

「こんな所で 告白されるなんて...」

「返事は?」

「もうせっかちなんだから...喜んで」


「こっちを向け」



首を後ろに向けると 豪炎寺君の唇が私の唇に触れた、さっきまで私の耳を愛撫してた 舌が私の口内に侵入してきた。キスってこんなに気持ちいいんだ...。

こんな場所で息苦しいのに 深い深いキスをした、彼女達が帰るまでずっとこんな風に愛撫されるのだと考えると少し疲れちゃうけど...大好きな豪炎寺君と付き合えたってだけで 吹っ飛んでしまいそうだ。





20180509〔告白の日〕

みつき様、初めましてriricoです。この度はリクエストありがとうございました!

豪炎寺さんでずっと書きたかった教卓ネタをココで使えるとは...!ウキウキしながら書いてしまいました、どうでしょうか 死ぬ時まで忘れられない告白になりそうなシチュにしてみました。冷静な時に読むと コイツらこんな所で何してるん?となりますので 少しテンション上げてから読んでください。

お時間ある時感想聞かせて頂けると嬉しいです、今後も企画沢山やっていくので また気になるものがあればご遠慮なくご参加ください!
それでは 改めましてありがとうございました!

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