ちゃんと言わなきゃ

サリューの少しゴツっとした手が私の腰に触れた、あぁ 今日も彼は私を抱く気なんだ。白い髪をサラッと撫でれば くすぐったそうに左目を瞑った、黒いゴーグルはベッドの端へ...二人とも生まれたままの姿でベッドに沈んでいるというのに心は繋がっていない気がして 私は目の前のサリューを見るのが嫌になって 目を閉じた。

熱い息が首にかかっても、アメジストをはめ込んだしっとりと燃える様な色の瞳に見つめられたって...愛の言葉がなければすべてが虚しく感じてしまうのは あまりにもメルヘンチックだろうか。



「全然集中してないね ◎」

「サリュー きもちいいよ」

「君が気持ちよくなってるなら いいんだけど」



ちゅっと軽く触れるだけのキスを交えて私の胸に手を伸ばしたサリューは、いつも通り 静かだった。



「ねえ サリュー、」

「どうしたの?」

「......なんでもない」


「シテほしいことがあるなら言ってよ、僕は君を気持ち良くしたいんだ」



よくある "女も男も楽しまなきゃ ダメでしょ" みたいな感じなのか、変な所は優しいんだよね...まあそこを好きになったのだけれど。



「んっ サリュー、そこだめ」

「だめじゃないだろ?」

「...イ"いっ、そこが っきもち、」



子宮口を撫でるように中指と薬指がナカでゆっくりと動く、後の事を考えることが出来ないくらい乱れ倒す私の姿に満足気に笑って サリューはもう片方の掌で胸を痛いくらいにぎゅっと揉んだ。











「君の好きな入浴剤 いれたんだ」



痛む子宮と体中につけられたキスマークがずきんと痛むけど、お湯に体を沈めた。キラキラと輝いてるお湯はサリューの瞳と同じ色で、ラベンダーの香りが浴室の中を満たしていく。

私の後に体を洗った彼は、私に続いて浴槽の中にチャプンと音をたてて入ってきた。



「君を抱いた後にこうやってお風呂に入ると幸せな気持ちになる」



ぎゅっと後から私を抱き締めるサリュー、こうしてればなんか 恋人っぽいんだけど。



「そうだね」



冷たく返せば彼は「なにか怒ってる?」と、気が利くのか効かないのかどっちなの!と言いたくなるのをぐっと堪えて「ううん 怒ってないよ」とわざとらしく語尾をあげた。



「最近、君を抱いた後不機嫌になるけど 不満があるなら言ってよ」

「無いってば」

「あるでしょ?」


「サリューにとって私は何?」



皇帝様のラブドールになるのは嫌なのよ!とまくし立てるように言えば、浴室にぐわんぐわんと響き思わず自分の声にびっくりしてしまった。

言ってしまった言葉はどうにもならないので、恐る恐る怒ってるであろうサリューの方を振り向けば ポカン と見た事ないくらい間抜けな顔をしてた。



「...何その顔」

「いや、恋人なのに...そんな事言われるなんて思わなくて」

「恋人...?」

「恋人だからこうやって君の好きなものを用意したり、君に触れているんだけど...ごめん 」



申し訳なさそうに謝るサリューの顔はなんだか可哀想で、しかも恋人だと思ってたなんて...



「サリュー、それって わたしの事好きって事だよね」

「そうだよ そうじゃないと、こんな風にできないよ」


「ちゃんと言わなきゃ 分かんないよ」



やさしいキスをすれば、彼はごめんと小さく謝り私の頬を手のひらで包んで強引に自分の方へに向かせた。ぬるくなったお湯の中で 私とサリューは深い深いキスをしていく。



「好きだ◎」

「わたしも」

「僕とこれからも一緒にいてくれるかい?」



切なげな瞳を揺らしたと思えば、ニッと笑いサリューは私の唇を軽く噛んだ。



「まあ、なんて返ってくるかは分かるけどね...◎」

「ズルいよ」



サリューに背中を預けて浴槽で足をぐいーんと伸ばしてやっと聞けた"好き"にとても大きな満足感を得た。ギュッと抱き締めてくれたと思えば「好き」と言って私の首に尖った歯をあてた...。



「い"っ...たぁ」

「可愛い声」

「あとつけちゃダメ」


「なんで?好きだからいいだろ?」



好きだと言われるたびに熱くなる体、抱き締めてきた腕を緩めて 胸に伸びるゴツっとした手...舌を器用に動かしながら肩に がぶりと効果音でも付きそうなほど噛みつかれ勢いよく吸われた。痛みと気持ちよさにグラッと頭が揺れて、甘い声が出てしまう。



「サリュー...やだ」

「どうして?」

「また気持ちよくなる、」

「大好きな君の乱れるところ また見たいなぁ」



楽しそうに笑い耳たぶを下唇で撫でて「好きだ」なんて、いい加減聞き飽きてしまうと言いたかったが やっと心が繋がった気がして幸せだった。




20180509〔告白の日〕

皐月さんー!リクエストまた頂けるなんて嬉しさの極み過ぎます、ありがとうございます!

サリュー君マジでマジの初書きだったので、所々おかしかったら申し訳ないです。勝手なイメージですが サリュー君は尽くすのに 言葉足らずで「私の事好きなの!?」と女の子に言われるタイプっぽい。全体的にR15な感じにしてしまいましたが、どうだったでしょうか...!

また感想聞かせて頂けると嬉しいです、改めましてありがとうございました!また何か気になる企画あれば よろしくお願いします!

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