nothing like us

甘いのが苦手な京介の為に、一生懸命作ったチョコクリームの紅茶ケーキ。無花果を切ってトッピングしていた時携帯が鳴った。



”京介”



電話に出ると、うんざりした声。




「え?どうしたの?」


「チョコレートの嵐だ、死にそう」



あちゃー モテるもんね


なんだか、妬くけどそんな男の子が彼氏ってとっても自慢…だなあ。にやにやしてると「お前までチョコレート用意してねえだろうな」って…は?



「用意してますよ?」


「はあ…マジかよ」


「嫌なの??」


「あー、食べ飽きちまった」



腹が立ったので ぶちっと通話終了ボタン



綺麗に並べられた無花果
アールグレイの香りがほんのりとするケーキ、チョコクリームがつやつやと美味しそうに光っている。涙がぽつんと落ちた。



「あの 馬鹿あ…」














着信10件、メール5件


出てなどやるもんか!ばーか!



だけどやっぱり気になって、見てしまったメールの文章。



”何怒ってんだ””おい電話に出ろ””おい””襲うぞ”


襲うぞって何なの、京介




一番新しいもの




”外見てみろ、馬鹿”




「はあ!?馬鹿はアンタだし!!」



ぷんぷんしながら、窓から外を見ると…見慣れてしまった大好きな顔 顔を見るとやっぱり なんだか。




「なによ」




可愛くないなあ私、捨てられちゃったらどうしよう…それこそ泣いて喚き散らしてやるんだから…騒音おばさんになってやる…!!



「開けろよ」



明らかに機嫌悪っ!!



「い、いやっ…!」


「早くしろ」


「はい」



何素直にいう事聞いてるのか、馬鹿。ばかー、もう私のばかー。




がちゃっと音を立ててドアが開いて、京介の顔が…ぼふんと抱きしめられて「すまなかったな」って え…?ほのかに香る柔軟剤が何とも言えないい匂いって…そうじゃなくて!




「きょ、すけ…!?」


「んだよ、なんか文句あんのか」


「ないです」



怖いよ京介!

少しだけ、上を見るとほんの少し笑った顔。



「お前からのチョコ、食いに来た」


「うん、いきなりすぎてビックリした」


「早く」


「もー!何でそんなに偉そうなの!?」



そんな所が魅力でもあるけど



「はい、これ」


「お前も食え」


「なんで」


「2人で食いたいんだよ」



ずきゅんときちゃったんだけど

ぱくぱく、食べて私を見つめる京介。



「何見てんだ」


「いや えへへ…やっぱり仲良くいこう」


「にやけるんじゃない、襲われてーのか」


「すいませんね」



ニヤニヤ止まらず口元緩めていたら、京介の唇が私の唇に触れて…




「これを食ったら、次はお前だ ◎」


「ばっ、馬鹿ぁああ!!!」


「今すぐがいいのか?」



にやり

かっこよすぎて、フォーク落ちた










nothing like us
(君と私じゃなきゃ意味ないし)








20140129

ひづきちゃん、リクエストありがとうございました!このシチュいいね楽しいね!()剣城は照れると俺様になると信じてるねん← またまた企画参加ありがとうね!

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