nothing like us
甘いのが苦手な京介の為に、一生懸命作ったチョコクリームの紅茶ケーキ。無花果を切ってトッピングしていた時携帯が鳴った。
”京介”
電話に出ると、うんざりした声。
「え?どうしたの?」
「チョコレートの嵐だ、死にそう」
あちゃー モテるもんね
なんだか、妬くけどそんな男の子が彼氏ってとっても自慢…だなあ。にやにやしてると「お前までチョコレート用意してねえだろうな」って…は?
「用意してますよ?」
「はあ…マジかよ」
「嫌なの??」
「あー、食べ飽きちまった」
腹が立ったので ぶちっと通話終了ボタン
綺麗に並べられた無花果
アールグレイの香りがほんのりとするケーキ、チョコクリームがつやつやと美味しそうに光っている。涙がぽつんと落ちた。
「あの 馬鹿あ…」
*
着信10件、メール5件
出てなどやるもんか!ばーか!
だけどやっぱり気になって、見てしまったメールの文章。
”何怒ってんだ””おい電話に出ろ””おい””襲うぞ”
襲うぞって何なの、京介
一番新しいもの
”外見てみろ、馬鹿”
「はあ!?馬鹿はアンタだし!!」
ぷんぷんしながら、窓から外を見ると…見慣れてしまった大好きな顔 顔を見るとやっぱり なんだか。
「なによ」
可愛くないなあ私、捨てられちゃったらどうしよう…それこそ泣いて喚き散らしてやるんだから…騒音おばさんになってやる…!!
「開けろよ」
明らかに機嫌悪っ!!
「い、いやっ…!」
「早くしろ」
「はい」
何素直にいう事聞いてるのか、馬鹿。ばかー、もう私のばかー。
がちゃっと音を立ててドアが開いて、京介の顔が…ぼふんと抱きしめられて「すまなかったな」って え…?ほのかに香る柔軟剤が何とも言えないい匂いって…そうじゃなくて!
「きょ、すけ…!?」
「んだよ、なんか文句あんのか」
「ないです」
怖いよ京介!
少しだけ、上を見るとほんの少し笑った顔。
「お前からのチョコ、食いに来た」
「うん、いきなりすぎてビックリした」
「早く」
「もー!何でそんなに偉そうなの!?」
そんな所が魅力でもあるけど
「はい、これ」
「お前も食え」
「なんで」
「2人で食いたいんだよ」
ずきゅんときちゃったんだけど
ぱくぱく、食べて私を見つめる京介。
「何見てんだ」
「いや えへへ…やっぱり仲良くいこう」
「にやけるんじゃない、襲われてーのか」
「すいませんね」
ニヤニヤ止まらず口元緩めていたら、京介の唇が私の唇に触れて…
「これを食ったら、次はお前だ ◎」
「ばっ、馬鹿ぁああ!!!」
「今すぐがいいのか?」
にやり
かっこよすぎて、フォーク落ちた
nothing like us
(君と私じゃなきゃ意味ないし)
20140129
ひづきちゃん、リクエストありがとうございました!このシチュいいね楽しいね!()剣城は照れると俺様になると信じてるねん← またまた企画参加ありがとうね!
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