今日は西蔭君が私の家に遊びに来てくれた、一生懸命作った手作りの料理を彼の待つ部屋に運んでいる最中 今日はキス出来るかなぁなんて考え事をした。
「西蔭君 お待たせ」
「...すまないな、ありがとう」
「オムライス作ったんだけど これ足りる??」
「美味しそうだな」
練習終わりだからかな、オムライスを見つめる瞳が グラグラと揺れておぼんに乗せたオムライスが奪い取られそうな程の圧を感じた。
「お腹すいてるんだね」
「...待ってる間、いい匂いがしていたからな」
「ふふ 結構子供っぽいところもあるんだね、食べようか」
カチャ スプーンとお皿が擦れる音、私が作ったオムライスを咀嚼する音。無言で食べ進める彼の表情に不安になって「どうかな、?」と聞けば ハッとした表情をわたしに見せてこう言った。
「すまない、美味くて つい」
「...本当?嬉しい、」
ちょっと照れくさそうに笑うと彼は私の唇の端についてしまっていたケチャップを人差し指で拭き取ってく 意地悪く笑う。
「◎も子供っぽいところがあるんだな」
「...恥ずかしいなぁ」
ちょっぴり熱くなる頬を持ってきたお茶の入ったペットボトルを当てて冷やして、オムライスにまた口に運んだ。
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◎が作ってくれたオムライスは完璧だった、初めて自分のために誰かが作ってくれたものを食べたからか よくわからない緊張感に支配されて俺は何も言わず食べ進めてしまった。
不安そうな◎の声に我に返る。
「美味しかった?」
「ああ ありがとう、洗って来る」
「いいよいいよ ゆっくりしててよ」
「いや 俺が洗う」
彼女から皿を受け取ってリビングの方に向かう、後ろをついてくる彼女に「どうした?」と言えば「心配だからついてきちゃった」と可愛らしい笑顔を俺に向ける。
「皿洗いくらい出来る」
「一緒にしようよ 私が洗うから拭いていって」
「...お前は座っていろ」
「だって二人でいたいんだもん、だめかな」
思わず皿を落としそうになった、なんて可愛らしいことを言うのだろうか。皿をシンクに置いて 彼女を抱き締めてしまった。
「え、西蔭くん...」
「お前が悪い」
「でも 嬉しいかも、」
「こんな事をされてもか?」
少しだけケチャップの味がする唇を重ね合わせる、可愛らしく驚いた声はすぐに間の抜けた声に変わる。
「西蔭く、」
「デザートはお前か?」
「...ばか、ちが」
これ以上抱き締めたら骨が折れてしまうんじゃないかってくらいに細い体を撫でて、抱きしめる。◎は甘えた声を出しながら「もー 好き」なんて笑った。
彼女のキラキラ輝く瞳が宝石のようで、つられて笑ってしまった。
「また 何か作ってくれるか?」
「うん 勿論、食べたいもの言ってくれたら」「食べたいものは◎だ」
「...もう!」
20180612〔恋人の日〕
マイン様、初めまして管理人のriricoと申します。そして、今回はアップが遅くなってしまいまして申し訳ございませんでした。
西蔭君がオムライス食べて皿洗いしようとしてたら鬼可愛いという想像で書いてみました~、彼女にオムライス作ってもらう西蔭君可愛いなぁと...。いかがだったでしょうか??
この度はリクエスト頂きましてありがとうございました!今後もよろしくお願い致します。