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イライラして食べすぎた時だってヒロトはニコニコ笑って「一緒に食べよう」と言ってくれる、ワガママを言っても「可愛いね」と頭を撫でてくれる...こんなに完璧な男を手に入れたというのに私は性懲りも無く毎月毎月生理前が来る度に彼に当たり散らす。

やめたくてもやめられない ホルモンの暴走に自己嫌悪してしまってるというのに、ヒロトは優しく頭を撫でてくれる。



「◎ こっちにおいで」



生理前で 皿洗いにイライラしてしまってお皿を割ってしまった、そんな私を見て仕事中だったヒロトはパソコンから顔を上げて 手招きする。



「ヒロト...」

「しんどいね 少し座りなよ、俺と話しでもしようか」


「うん、」



いつでもニコニコしてる彼を見習いたい、女の性に振り回されて恥ずかしい...毎月反省するのに毎月繰り返すなんて情けないよね。



「お腹は痛くない?」

「うん 大丈夫」

「お皿また新しいの買いに行こう、君の好きなお店で 可愛いの買おうね」

「...うん」



魔法の言葉みたいに どんどんイライラが引いていく、ヒロトの足と足の間に座って私は後ろから抱き締めてもらい 深呼吸した。



「ヒロトいつもごめんなさい」

「なんで謝ってるの?」

「こんな情緒不安定な彼女嫌でしょ...?」

「嫌じゃないよ」

「絶対嫌になるもん」

「うーん 俺は君のそういう性格好きだよ」



ぎゅーっと強く抱き締められて 胸までも締め付けられる、優しい言葉の数々に また恋してしまう魔性の男なんだから 困ったものだ。



「◎が弱い所を見せてくれるのは俺にだけだろう?そんなの可愛いに決まってるじゃないか」

「本当に?」



ああ と頷くヒロトの髪が私の耳に軽く触れた、こそばゆくて びくりと肩を震わせると彼は優しく笑った。










ガチャーンッと景気のいい音が部屋に響く、またお皿を割ってしまったようだ。怪我はなかったようだから大丈夫だけど、彼女は泣き出しそうな顔をして 壁を睨んでた。

普段外では気を張って頑張っているからか、家にいると 爆発してしまう彼女が愛らしくて そして凄く早口で怒ってるのもなんだかコミカルに見えてしまう彼女といるのは楽しい。



「◎ キスしてもいいかい?」

「キスしてほしい、」



後ろから抱き締めながら彼女の頬と鼻と唇に軽いキスを、くすぐったそうに目を細めて 何度も彼女からキスをねだる。

少しだけカサついてる唇を潤わすようにしてぺろりと舐めれば また肩を震わせて「びっくりした...!」と、目をぱちくりさせた。



「チョコ食べた?」

「うん」

「◎の唇 美味しい」



もう一度下唇を舐めて、頭を撫でながらキスを交わした。



「◎ 可愛いよ」

「...ほんと?」

「うん、本当だよ でも一つだけお願いがあるんだ」



指に絡まる髪がサラサラと柔らかい、きょとんとした顔して俺を見ると「お願いって?」と少し間抜けな声が...。



「君のそんな表情をずっと見れるの俺だけだったら嬉しいなって」

「ヒロトが別れてって言っても別れないつもりだけど...!」

「一生一緒にいるってことかい?」

「当たり前でしょ」


「先越されちゃったなぁ、そうだね 俺達お似合いのカップルだとずっと思ってたんだ...だからさ 結婚しないかい?」



彼女の表情が見る見るうちに甘くなっていく、俺の言葉に何度も頷きながら もう一度チョコの味がする唇を俺の唇に重ね合わせて 「愛してるよ」 なんて可愛い言葉をくれた。






20180612〔恋人の日〕

皐月さん~!リクエストありがとうございます、アップが遅くなってしまいまして申し訳ございません。

24歳のヒロトを書いてみました。
長編でも書きましたが、彼は絶対に何でもかんでも肯定して 甘やかしてくれそうですよね...ダメウーマンになっちゃう。

いつも、仲良くして下さり本当にありがとうございます。今後もよろしくお願い致しますー!
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