「おい、そろそろ 結婚するぞ」
"愛してる ◎...灰崎なんかよりも、俺が絶対に幸せにするから 俺と付き合ってくれないか"
凌兵の乱暴なプロポーズの言葉に、1週間前に水神矢先輩から聞いた全身が痺れるような愛の告白。
愛と愛の狭間で揺れる私の心を震えさせたのは、やっぱりずっと長い事恋して愛してきた凌兵だった。
「結婚してくれるの、?」
「強制に決まってんだろ」
グイッと私の身体を抱き寄せてキスを落とす凌兵、先週の水神矢先輩を選んで 凌兵とは別れようと思っていたのに 私って本当にダメな女。
最近上手くいってなかったから優しい言葉にグラッと揺れてしまった、だけど...もう付き合って5年も経つ彼からプロポーズされたらそちらにいってしまう。どんな女でも。
「凌兵 私の事愛してる?」
「愛してるから言ってんだろうが、馬鹿女」
「もう...13歳から言ってる事変わんないんだから...」
暫く静かに見つめあって、二人で選んだシーツの上に二人して飛び込み 荒々しくキスをした。
付き合いたての頃みたいに ふざけ合いながら、キスして 身体をまさぐる...昔よりも伸びた髪を束ねたポニーテール ゴムを外せばふわりと私の顔に髪がかかる。
「◎ 一回しか言わねえからな、愛してる」
愛を伝えて、いつもよりうんと優しくキスをして 私の身体にかぶりついた。
▽
まさか プロポーズから結婚式まで3ヶ月しか無かったとは...プロのサッカー選手になった彼は忙しいから、仕方ないにせよかなりスピーディーだった。
ブライダルエステもブライダルチェックも全て済ませて、凌兵の幼馴染である茜ちゃんが バチェロレットパーティーを開いてくれて 独身最後の日を仲のいい女の子達で 馬鹿騒ぎして...って...
目が回る様な3ヶ月間だった。
ウエディングドレスで式場にある庭園を1人で歩いた、本当に幸せになれるのかな。鳥が鳴いてる 花が咲いてる 綺麗な歌声がかすかに聴こえてくる。
そんな静かで幸せで蔓延してるこの庭園を、凛とした声が一気に日常へと引き戻した。
「◎」
藍色の髪が揺れ 彼は現れた。
水神矢先輩は眉間に皺を寄せて私の方へと歩んでくると、まずはウエディングドレス姿の私をじっと見つめて 瞳を揺らした。
「本当に結婚するんだな」
「はい、」
「やはり 俺ではダメだったか」
彼にそんな事を言われれば揺れてしまう心、マリッジブルーというやつのせいだと分かっていても 優順不断な心臓が憎たらしい。こんな心を持ったせいで 余計な悲しみを生むのだから。
「水神矢先輩が もっと早く私に気持ちを伝えてくれていたら、きっと貴方を選んでました」
リップサービスとも取れる無責任な発言にも、彼は優しく微笑んでくれた。
「その言葉で少しだけ楽になった 少しでもお前の心に俺という人間が居たということ...それだけで、幸せだ ◎」
差し伸べられた手のひらに自分の手のひらを重ねて、痛いほど強く握り締め握手をした。「絶対に幸せにならないと、許さないからな」藍色の髪が風に揺れる その色は寂しげで、私を祝福なんてできないと伝えているようだ。
ここから早く離れなければ 私何か過ちを犯してしまうだろう。24時には帰らないといけないシンデレラのように、彼の手を離して「ありがとうございます」と小さく声を漏らし 走った。
走って走って 新婦の控え室へと戻る。
そこには、凌兵が立っていた。
「...綺麗じゃねーか」
「凌兵」
「そのドレス お前に似合うと思ってた」
「ありがとう、凌兵のおかげで 綺麗になったんだよ」
泣き出しそうなのを必死に堪えて私は凌兵の持ってる芍薬のブーケを受け取り抱き締めた、開き出した芍薬からはとってもいい匂いが。
「凌兵愛してるよ、貴方だけ」
砂糖のような毒の言葉を吐いて、誓のキスの前に彼に口付けた。きっと幸せになる未来は彼の人生に乗っかる事だけだろう。
不安な気持ちは 何度も角度を変える優しいキスで、少しずつ 少しずつ消えていった。
「ほら、行こうぜ 馬鹿共にお前の花嫁姿見せびらかす時間だ」
「もう...凌兵ったら、こんな日までそんな事言うんだから」
しっかりと握った手を何度も絡め直して、扉を開けた。
20180612〔恋人の日〕
プロポーズから結婚まで、結婚式に乱入
塩様...遅くなってしまいまして申し訳ございませんでした。そして、あとがきを書くまで乱入という文字を見つけてしまい シチュをミスってしまったことに今気付きました...!! なんか水神矢君がただただいい男になってしまいました...すみません...!
また書き直させて頂きますね、これは別物として読んでくださいませ...すみません(;_;)!!
いつもいつも仲良くして下さり本当にありがとうございます、お仕事大変そうで心配しております...ご自愛くださいね。今後も是非仲良くしてくださいませ、リクエストありがとうございました!
(そしてそしてそして 影山さんリクエスト受けてくれてもーーーーーハッピーーーーすぎてー!!!!!!しゅき!!!!!!!!)