#泊めてくれる人募集
「僕は君からしたらおじさんだろ、ダメだよ」
「...なんで」
メガネの奥の瞳が困った様に笑ってた、10歳差じゃん。何がダメなの 私この前本で読んだけど江戸時代だったら14歳から結婚できるのに...!そう言えば ヒロトさんはクスクスと笑って「ほら、もう寝よう」部屋に戻るんだよって 私の頭をぽんぽんと撫でてきた。
「子供扱いしないでよ!」
「子供でしょ、◎ちゃん」
「...もうヒロトさん嫌い!わからず屋!顔も見たくないんだから!!」
「ごめんごめん、また明日ね」
明日には私絶対ここから出てってやるんだから、なんで私じゃダメなの。ヒロトさん。ガチャっと鍵を閉めて壁を見た。ヒロトさんと撮った写真やチェキを沢山飾ってる、あーあー幸せそう。
正直いって私はお日さま園の中で1番可愛いし、スタイルだっていい方...。そりゃー峰不二子ちゃんみたいにオトナでボンキュッボンってわけではないけど...!普通の大人だったら 私みたいな若い子が好きって言えば嬉しがるはずなのに!!
...はぁ、寂しいなぁ。
私ヒロトさんのこと大好きなのに、なんで 私の事子供扱いして突き放すんだろ。
5歳くらいの時に私の事をお日さま園の前に捨てた馬鹿親のことを思い出してみた、顔は忘れちゃったけど ヒステリーにぴーぴー騒ぐ母親と 私の事を叩く父親。どーせ 誰にも愛されない運命なんだなぁ。
先週買ってもらった携帯をとりだしてSNSにログインした、ハッシュタグ 家出娘って検索したら...ほらこんなに沢山、寂しい女の子達がいっぱい。
膨大な数の家出娘に紛れて、SNSに沈んでいく私の事なんて誰も気付かないでしょ。
「誰か 泊めて ください...っと」
水色のボタンをポチッと押して、私は部屋着から外着に着替えた。
20180312
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