お願い君と私はほら、

きっと彼は浮気しているに違いない、いつも 私といる時間よりも病院である女と会っている時間の方が長い...。まさか 看護師と付き合っているのだろうか...、有り得そうだし...!

灰崎君は今日も「じゃあ、また明日な」と言って 私を置いて帰った、音無さんのお手伝いで 選手達の好みに合わせて作るドリンクに私の溜息を1つ2つ3つと零していけば 音無さんに「大丈夫??」と心配されてしまった。



「す、すみません...!」

「いいのよ 何かあった?」

「いえ...何でもないです...」


「わかった!恋の悩みでしょ??」



にやにやと笑う音無さん、赤いメガネがキラリと光った。



「分かったー灰崎君でしょ?」

「えっ、なんで...それを、、?」


「私が解決してあげる」



うふふと語尾にハートマークがつきそうなほど楽しそうに笑う春奈さんが悪魔に見えてきた、スマホを取り出した春奈さんはどこかに電話をかけだした。











ここは、灰崎君と何度か来たゲームセンター?そして何故か...鬼道さんが...私の目の前に。



「いつも、灰崎はこの時間にここの前を通る」

「そうなんですね...」

「春奈からの頼みだ、心苦しいが仕方ない...俺を恨むなよ〇」



グイッ

私の肩を掴み自分の方を向かせた鬼道さんのギラっと光ったゴーグルがコツンと私のおでこにコツンと当たった...え?今私何されてる?

キスこそされてはいないが 唇が触れそうなくらい近くにある鬼道さんの顔に、汗がどっと流れる。



「き、鬼道さん」

「...灰崎が見えてきたぞ」



ボソリと耳がこそばゆくなるような声が私の心臓を早くしていく、いつもいつも急だし 意味分からないし...楽しそうに笑う鬼道さんの後ろから 灰崎君の声が響いた。



「...オイ!鬼道!!!」



見たことないくらい目を吊り上げて怒る彼...ドタドタと激しい足音が聞こえてくる、私からふわりと離れた鬼道さんは「上手くやれよ」なんて言って遠くの方でガッツポーズしている春奈さんの元へ歩いて行った。

え?この状況でどうしろと?











鬼道とキスをしようとしていた◎の姿

心臓が破裂しそうなほど痛んだ、目をぱちぱちと何度も忙しなく動かして 赤い顔を俺に向ける◎。



「おい...何俺以外の男にキスしようとしてるワケ...?」

「いや、私は...悪くないんだけど、」

「じゃあなんで鬼道といたんだよ 」

「私が聞きたいんだけど...?」



少しだけ怒った顔で俺の肩をぽんと軽く殴って「それより!灰崎君こそ、ナースと浮気してるでしょ!」なんて馬鹿な事を言い出すもんだから 俺は持っていた鞄を落とした。



「ハ?」

「私の事いっつも置いて帰って、病院で 何してるの?」

「...幼馴染のお見舞い行ってるだけだ」
「えっ」



間抜けな面を見せて、俺から1歩2歩と離れる◎。こいつ俺が看護師と浮気してると思ってたわけ?だっせー女だな。



「明日、一緒に来るか?」

「...本当に幼馴染の、お見舞いだったんだ」

「お前さ 頭悪すぎるだろ」



恥ずかしい勘違いにグラッと頭を落とした◎、俺は2歩近付いて◎の顎を掴んで自分の方を向かせた。



「オイ お前、俺以外とキスすんなよ」

「...勿論です」

「ぜってー すんなよ」



少しだけ首を曲げて ◎の唇に自分の唇を押し当てれば、体温を直に感じた。ふっくらと押し返す唇は仄かに 桃の匂いがした。

◎はどんでもねえバカだけど、女なんだって 再確認。その柔らかい唇を離せずに、ずっと押し当てていればイヤイヤと顔を動かす◎。



「暴れんじゃねーよ」

「っば、ばか...息できない...」

「息すんな」「ばか!!!」



バカはお前だろ、もう1度頭を押さえつけてキスすれば◎は目を見開いた後 観念したように閉じた。このまま舌でもねじ込めば、俺達は戻れない気がして 重ねるだけで我慢することに。



「...灰崎君、」

「凌兵って呼べよ」

「りょ、うへい...」


「勘違いさせて悪かったな」



最後に 鼻の頭にキスすれば、ぼんっと火を付けたように赤々と燃える◎。この顔を見れるのは俺だけだ、鬼道のやつ...明日ぜってー殺す。







20180523(キスの日企画)

塩さーん!今回も企画への参加誠にありがとうございます!

今回は鬼道さんと春奈ちゃんを登場させてみました、夢主ちゃんは塩さんをイメージして書かせて頂きました...!いかがでしょうか??

鬼道さんには返り討ちに合うとは思いますがぜってー殺すとか言ってたら可愛いですよね...灰崎君...!!!!

今後も仲良くしていただけると嬉しいです、宜しくお願い致します!
また気になるなーって企画ありましたら今後も是非ご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!