お願い君と私はほら、
きっと彼は浮気しているに違いない、いつも 私といる時間よりも病院である女と会っている時間の方が長い...。まさか 看護師と付き合っているのだろうか...、有り得そうだし...!
灰崎君は今日も「じゃあ、また明日な」と言って 私を置いて帰った、音無さんのお手伝いで 選手達の好みに合わせて作るドリンクに私の溜息を1つ2つ3つと零していけば 音無さんに「大丈夫??」と心配されてしまった。
「す、すみません...!」
「いいのよ 何かあった?」
「いえ...何でもないです...」
「わかった!恋の悩みでしょ??」
にやにやと笑う音無さん、赤いメガネがキラリと光った。
「分かったー灰崎君でしょ?」
「えっ、なんで...それを、、?」
「私が解決してあげる」
うふふと語尾にハートマークがつきそうなほど楽しそうに笑う春奈さんが悪魔に見えてきた、スマホを取り出した春奈さんはどこかに電話をかけだした。
▽
ここは、灰崎君と何度か来たゲームセンター?そして何故か...鬼道さんが...私の目の前に。
「いつも、灰崎はこの時間にここの前を通る」
「そうなんですね...」
「春奈からの頼みだ、心苦しいが仕方ない...俺を恨むなよ〇」
グイッ
私の肩を掴み自分の方を向かせた鬼道さんのギラっと光ったゴーグルがコツンと私のおでこにコツンと当たった...え?今私何されてる?
キスこそされてはいないが 唇が触れそうなくらい近くにある鬼道さんの顔に、汗がどっと流れる。
「き、鬼道さん」
「...灰崎が見えてきたぞ」
ボソリと耳がこそばゆくなるような声が私の心臓を早くしていく、いつもいつも急だし 意味分からないし...楽しそうに笑う鬼道さんの後ろから 灰崎君の声が響いた。
「...オイ!鬼道!!!」
見たことないくらい目を吊り上げて怒る彼...ドタドタと激しい足音が聞こえてくる、私からふわりと離れた鬼道さんは「上手くやれよ」なんて言って遠くの方でガッツポーズしている春奈さんの元へ歩いて行った。
え?この状況でどうしろと?
▼
鬼道とキスをしようとしていた◎の姿
心臓が破裂しそうなほど痛んだ、目をぱちぱちと何度も忙しなく動かして 赤い顔を俺に向ける◎。
「おい...何俺以外の男にキスしようとしてるワケ...?」
「いや、私は...悪くないんだけど、」
「じゃあなんで鬼道といたんだよ 」
「私が聞きたいんだけど...?」
少しだけ怒った顔で俺の肩をぽんと軽く殴って「それより!灰崎君こそ、ナースと浮気してるでしょ!」なんて馬鹿な事を言い出すもんだから 俺は持っていた鞄を落とした。
「ハ?」
「私の事いっつも置いて帰って、病院で 何してるの?」
「...幼馴染のお見舞い行ってるだけだ」
「えっ」
間抜けな面を見せて、俺から1歩2歩と離れる◎。こいつ俺が看護師と浮気してると思ってたわけ?だっせー女だな。
「明日、一緒に来るか?」
「...本当に幼馴染の、お見舞いだったんだ」
「お前さ 頭悪すぎるだろ」
恥ずかしい勘違いにグラッと頭を落とした◎、俺は2歩近付いて◎の顎を掴んで自分の方を向かせた。
「オイ お前、俺以外とキスすんなよ」
「...勿論です」
「ぜってー すんなよ」
少しだけ首を曲げて ◎の唇に自分の唇を押し当てれば、体温を直に感じた。ふっくらと押し返す唇は仄かに 桃の匂いがした。
◎はどんでもねえバカだけど、女なんだって 再確認。その柔らかい唇を離せずに、ずっと押し当てていればイヤイヤと顔を動かす◎。
「暴れんじゃねーよ」
「っば、ばか...息できない...」
「息すんな」「ばか!!!」
バカはお前だろ、もう1度頭を押さえつけてキスすれば◎は目を見開いた後 観念したように閉じた。このまま舌でもねじ込めば、俺達は戻れない気がして 重ねるだけで我慢することに。
「...灰崎君、」
「凌兵って呼べよ」
「りょ、うへい...」
「勘違いさせて悪かったな」
最後に 鼻の頭にキスすれば、ぼんっと火を付けたように赤々と燃える◎。この顔を見れるのは俺だけだ、鬼道のやつ...明日ぜってー殺す。
20180523(キスの日企画)
塩さーん!今回も企画への参加誠にありがとうございます!
今回は鬼道さんと春奈ちゃんを登場させてみました、夢主ちゃんは塩さんをイメージして書かせて頂きました...!いかがでしょうか??
鬼道さんには返り討ちに合うとは思いますがぜってー殺すとか言ってたら可愛いですよね...灰崎君...!!!!
今後も仲良くしていただけると嬉しいです、宜しくお願い致します!
また気になるなーって企画ありましたら今後も是非ご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!