マーメイド

ぷかぷかと浮き輪にのって揺れているとジリジリと熱が私の肌を焼いていく、貴利名は少しだけ遠くで私のことをニコニコと微笑んで眺めてる。



「ねぇ、貴利名もはやくきてよ」

「もう少しだけサイダー飲みたい」

「もー 私が来てって言ったら来て!」

「...我儘だなぁ」



ピチャリ 海に足を踏み入れた音がした、貴利名は上半身に羽織っていた 黄色いパーカーを投げて私の方へと泳いできた。島国育ちなのに何故か白肌で美肌な彼は妙に色気のある首筋をしている、なんでこんなにカッコいいんだろう...。



「...見すぎ」

「!だって、私 貴利名が好きなんだもん...!!」

「恥ずかしいことばっかり言って」



コツン、デコピンをされたようだ。

そんなに痛くないけど いっつも子供扱いする彼に私はぷっくりと頬を膨らませて怒ってみせる「ハリセンボンの真似?」なんて意地悪い彼に バタ足で水飛沫をかけてやった。



「おい!◎、やめろ...!」

「貴利名のばか!」



新しい水着は 少しだけセクシーな感じにしてみたというのに、ノーコメントだし...わざわざ東京まで行って買ってきたのになぁ。



「仕返しだ」



いつの間にか私の浮き輪に掴まっていた貴利名は私の足をこしょこしょと撫でてきた、くすぐったくて 体を小さくしたら変な声が出てしまった。



「っぁん...!」

「......ご、めん」

「...貴利名のばか」



少しだけ赤くなる貴利名。

何その反応......、幼馴染で付き合った私達は恐ろしいほど色気の無い付き合いしかしてこなかったから 私の声にバツの悪そうな顔をして 少し離れる貴利名。



「きりな、?」

「...おまえ、そんな声出せたんだな」











あんな声を出すと思わなくて、ドキッとしてしまった。オムツをしていた時からの仲だから きっと◎を好きでも、女の子じゃなくて女として見ることなんて無理だと思っていたから...

自分の中心が酷く熱くなるのが分かって、思わず離れてしまった。



「...私だって、女だもん」

「もういっかい」



聞きたくて堪らなくなった

彼女の足に触れた、足の指と指の隙間をゆっくりと撫でてみた。小さい悲鳴のような声が聞こえて グッと欲望が燃えるのがわかる。



「そんな顔するんだな、」

「...貴利名も、男っぽい顔してる」



海にふたりしてぷかりと浮いて、欲まみれになっているなんて なんだか恥ずかしいな。ふくらはぎに手を伸ばした、スベスベの肌 膝に軽く触れた時爪で少しだけかりっと引っ掻いた。



「っん」



くすぐったいから出た声があまりにも、ソレっぽくて。浮き輪を掴んで岩場の方に向かった もう無理だ、俺は お前を...



「◎」



二人隠れるように岩場に身を潜めて見つめ合った 誰かに見られるかもしれないこんな場所で、俺達は顔を徐々に近付けて 唇を触れ合わせた。

触れるだけのキスなんて何度もした、何度もしたのに今日のは意味が違った。



「体がジンとしてきた」

「俺もだ」



燃えるようだ、下唇を甘噛みして少しだけ優しく吸ってみた。別に誰かに教わった訳でもないけれど なんだかそういう風にしてみたかった、◎の胸の谷間に人差し指を差し込んで水着を少し下にずらした。片方の胸を持ち上げるように取り出したら、ふるっと揺れて目の前に真っ白な胸が。



「綺麗だな」

「...恥ずかしいよ、」

「こんなに綺麗なんだから恥ずかしがらなくてもいいじゃないか」



柔らかい唇に触れながら、俺は一心不乱に胸を触った。どちらも柔らかくてクラクラしてくる、日差しのせいなんかじゃない ◎が女だと俺が認めたことで 世界がグラッと変わってしまったからだ。



「◎、もっと声を聞かせてくれ」

「はずかしいからやだっ、んんっ あ...つまんじゃだめっ」



左の胸の突起部分、ぎゅっとつまめば形を変えて痛そうに赤くなる。それが可愛くてもう1度摘むと次は身体をガチんっと硬直させて甘い悲鳴をあげた。



「...それ、その声 聞かせてくれよ」

「っ...っは、ぁ 貴利名...」


「◎、キスしたい」



また触れるだけのキスをした

だけどやっぱり、今日は違う。熱を持っている 。


このまま二人歌うように体を貪ると、人魚と間違われてしまうかもしれないな なんて馬鹿みたいなことを考えながら 俺は彼女の海水でしょっぱくなった肌に舌を這わせた。






20180523(キスの日企画)
幼馴染で両思い、女の子の方が氷浦君を好きな感じ

雪乃様、この度は企画への参加誠にありがとうございます!

まず 氷浦君のR15!?!?ありがとうございます!!という気持ちです...きっとリクエストが来なければ書きたいけど書いていなかったと思います。本当に楽しかったです...!

幼馴染という事だったので、伊那国の海でのお話です。ちょっとえっちな声に目覚めてしまった氷浦君を書いてみたくて、こんな感じにしてみました!海で そんなことする悪い子貴利名君お気に入りです。

お時間ある時で結構ですので、ご感想頂けると嬉しいです...!頻繁にリクエスト募集しますので、気になるなーって企画ありましたら是非またご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!