はじめてのちゅー
「万作君、ごめん届かないの...取ってほしい」
うんしょ っとなんて可愛い声を出しながら一生懸命手を伸ばす〇、高い所にある目当てのものを取ってやれば 嬉しそうに笑った。
「万作君は背が高いね」
「お前は随分と小さいな」
「なっ!まだ成長期だから伸びます!」
「どうだろうな」
ポコポコと俺の肩を叩いて 饅頭のように顔を膨らませる〇、愛らしくて頭を撫でれば彼女は「子供扱いしないでよねー!」と怒った。
「私万作君の彼女じゃなくて、万作君の娘みたい...!」
「そんなことないだろ」
「そうだもん、だって...万作君私の事 女として見てないもん...」
「そんなことは無い、お前に触れたいって思うし...お前と思ってる」
言ってから気付いた かなり恥ずかしいことを言ってしまった、彼女はポンと赤くなって 俺の右手に触れた。
「本当に、私に触れたいって思ってくれてる...?」
「当たり前だろ...だから、付き合ったんだ」
「...それじゃあ 抱き締めてみて、」
恥ずかしいのか俺から目を逸らして、でも 1歩前に出て俺が抱き締めやすい距離に...
抱き締めれば たまに香ってくるシャンプーの香りや、柔らかさを全身で感じることが出来るんだろうか。
抱き締めればすっぽりと腕の中に隠れてしまいそうな彼女の頭を撫でてから、俺は...ゆっくりと抱き締めた。
「...緊張し過ぎだろ」
「だって」
ばくばくと心臓の振動がこちらにまで届いてきた、風邪でも引いたんじゃないかってくらい体が熱いし...髪からは清潔なシャンプーの匂いが漂ってきた。
ああ、〇はやっぱり 可愛い女の子だったんだ。彼女の全てを奪ってしまいそうになるほど強く強く抱き締めれば、彼女の柔らかい体が歪んだ。
「...万作君」
「〇」
「...あの、もっと ぎゅう」
ズキュンと心臓に何かを撃ち込まれてしまったようだ、可愛過ぎるだろう お前は...今スグにでも誰かに自慢したい 彼女が可愛い。可愛過ぎると。
もっと強く抱き締めろなんて、正直に言って 俺までドキドキしてきた。女の子ってこんなにクラクラする生き物だったんだな、
「...万作君、男っぽい体してるんだ」
「その言い方やめろよ、なんか...」
「っ、そんなつもりじゃなかったんだけど...」
どのタイミングで離れればいいんだろうか、ちらりと下を見れば〇が嬉しそうに笑ってた。
「...〇、いや ◎」
無防備なおでこがやけに可愛くて、軽くキスをした。
「き、す した?」
「あっ いやその」
「...もっと、して」
目をぱちくりと瞬きを何度もしてしまった。"もっと、して"なんて...止まらなくなったらどうするつもりなんだ。
そんなこと思いながらも 欲には勝てず、またおでこにキスをした。少しだけ顎をあげた彼女の鼻にも 頬にも何度か優しくキスを落とす、ふにっと柔らかい頬っぺたが愛しくて 片手で頬を撫でながら もう片方の頬にキスをした。
「私も したい」
「...ああ」
一生懸命背伸びして 俺の頬にキスをしようとした◎は、少しよろけて俺の唇にキスをした。
「あっ」「あ、」
柔らかい唇、一瞬だったけれども。
体温が上がっていく 唇が触れ合ったというだけなのに、なんだか世界の全てが変わっていくようなそんな感じだ。
「俺からしてもいいか」
返事は待たなかった。
唇同士が音を立てないようにゆっくりと触れあえば、さっきよりも何倍も体温が上がったようだ。
柔らかくていい匂いで、彼女の唇から暫く離れることが出来なかった。
「◎、もう一回いいか」
「...うん して」
離しては何度もキスを繰り返す、触れるだけで 何度も小さく小さく角度を変えて...最高に気持がいい。このまま 深いキスをしてみたくなったが、彼女となら別にこのままでもいい気がして 何度目かのキスをした。
20180523(キスの日企画)
初めてのキス
パイ様、この度は企画への参加誠にありがとうございます!
コメントまでありがとうございます...!
前回悩んで下さってたのですね、もう全然 お気になさらずポイポイリクエストしてくださいね お話書くことが好きなので お気になさらず!
リクエストの方!初めてのキスとの事だったので、ハグも初めてしてもらいました。一回やってしまったら 止まらなくなってしまうように交互にキスし合うの可愛いなって思ってそんなカップルをイメージしました。
お時間ある時で結構ですので、ご感想頂けると嬉しいです...!頻繁にリクエスト募集しますので、気になるなーって企画ありましたら是非またご参加くださいませ。改めまして ありがとうございました!